マンガを集めるのがやめられません
ということで今回は、大きな労力をかければかけるほどやめられなくなる、コンコルド効果をみていきましょう。
別名サンクコスト効果とも言われています。
今回の記事のメリットは以下の通りです。
・コンコルド効果がわかる
・コンコルド効果の由来、原因、活かし方がわかる
コンコルド効果とは?
パチンコなどの娯楽でありがちな気がします。
これだけの費用と時間を積んできたんだから、もうちょっとで必ず当たる!今やめたらもったいない!!という気持ちになることです。
具体的には、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけ、損をするにもかかわらずそれまでの投資を惜しみ、投資がやめられないことを「コンコルド効果」といいます。
結論から言うと、これまでどれだけその行為に時間をかけたとしても成功確率はあまり変わらないと思います。
この記事に、ギャンブルでの勝てる確率を載せています。参考程度にどうぞ。
コンコルド効果の由来
この心理現象の由来は超高速旅客機「コンコルド」から来ています。
そのコンコルドの開発では、
- 開発費の高さ
- 燃費の悪さ
- 定員の少なさ
から利益が出ず、採算が合わないことを知ったにもかかわらず、責任の押し付け合いで開発を続行した結果、莫大な損失が生まれたといいます。
また、別の名前を
・「埋没費用効果」
・経済学では「サンクコスト効果」
と呼ばれています。
コンコルド効果の例
コンコルド効果は実は、身近で多く経験しています。
基本的には4つあると思います。以下の通りです。
・金銭的投資でのコンコルド効果
・恋愛でのコンコルド効果
・所属によるコンコルド効果
金銭的投資でのコンコルド効果
お金を積んでしまったがゆえの、コンコルド効果です。
ほとんどこれに当てはまるのですが、具体例を挙げると
- ギャンブルがやめられない
- 投資で勝てるまで止めない
- 同じブランドを買い揃えたい
- スマホゲームでコンプリートするために課金する
- 映画や本がつまらなくても最後まで見てしまう
- 間違ったダイエット法を続けてしまう
以上です。
投資で負けが込んできたときに、得をすることを期待しそのまま保有し続け、さらに負け込んでしまうことです。
こちらで投資についてはまとめてあります。
同じブランドを揃えたいという心理はディドロ効果といい、こちらの記事で詳しく解説しています。
恋愛でのコンコルド効果
恋愛でもコンコルド効果に陥ります。
- もう愛が冷めたけど長くいるから別れられない
- 関係を断ち切れない
- 結婚する気のないしょうもない相手とだらだら付き合ってしまう
こんな感じです。
これはこれまで相手にかけた、金銭的・時間的・精神的投資を惜しんでのことです。
とてもわかりますが、愛の冷めた関係に幸せは生まれませんね。
スパッと断ち切るのが吉です。
これを利用した恋愛術に「中星マインド」というものがあり、紹介しておきます。
中星一番という生き方 ”お願い私を捨てないで”と言わせる付き合い方
所属によるコンコルド効果
所属をすると、辞めることに抵抗があります。
- しょうもない大学に入ったけど、辞められない
- ブラック企業だけど辞められない
- やりたくない仕事だけど辞められない
特に大学は、
・勉強時間という時間的投資
・入学金、授業料という金銭的投資
がかなり大きいので、辞めることは難しいです。
ブラック企業も同様に苦労して入ったので、たとえしんどくてもダラダラ続けてしまいます。
などですね。いくつか当てはまったのではないでしょうか。
コンコルド効果の2つの原因
なぜコンコルド効果に陥ってしまうのでしょうか?
もちろん、時間をかけてしまったらもったいない!という思いがあるのは確かです。
そのほかに2つ原因があると、想定できます。
・一貫性の原理
・プロスペクト理論
コンコルド効果の原因①:一貫性の原理
自らの行動や発言や現象、態度、信念などを一貫したものとしたいという心理を「一貫性の原理」といいます。
選択を減らして楽になることや、ぶれない生き方をしたいことからこの原理が生まれます。
私もこの記事を書き続けることは、一貫性の原理の一つだと感じています。
コンコルド効果の原因②:プロスペクト理論
先ほども紹介しましたが、損を嫌うような人間の特性を「プロスペクト理論」と言います。。
いい例をあげると
・今5000円あげる
・1ヶ月後10000円あげる
と提示されると、多くの人が5000円の方を選びます。
1ヶ月後となると不安になるんですね。
なるべく損をしないような選択をとってしまうのです。
プロスペクト理論の記事はこちらから。
以上2つが、私が分析したコンコルド効果の原因です。
コンコルド効果を活かす
これまでコンコルド効果の悪い例を見てきましたが、うまく活かすことができれば、消費者の購買意欲を掻き立てることができます。
・あと○円買うと、〜%引き
・損失を前面に出す
あと〇円買えば、10%引き
これ結構弱いですね。
すべて欲しいものを買った上では損ではないのですが、ここで必要のないものまで手を出してしまうと、結果的に損失に繋がることがあります。
これを販売者として利用すれば、消費者から搾取することが可能です。
損失を前に出す
インフルエンザやコロナウイルスが流行っているとマスクの売り上げが爆増します。
人は損をすることを嫌います。
つまり、売り文句としては
・買わなきゃ損!損!
・踊る阿呆に、踊らぬ阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損!損!
・一度きりの人生!楽しまなきゃ損!損!
という感じですね。
名言にも「恥は一瞬、後悔は一生」とあります。
損失は確かに怖いですもんね。
コンコルド効果を防ぐ【損切りの方法】
コンコルド効果を防ぐのはなかなか簡単ではありません。
人は自分に都合のいい情報ばかり集めてしまう、確証バイアスというものがあり、自分が損をするとわかっていても、成功事例を集めようとします。
だから、 自分にルールを作ることがいいと思います。
・ここまで損をしたら止める
・ここまで時間をかけて成果が出なければ諦める
やめることは、とても勇気のいることですが、ぜひルールを作ってやってみてください。
ついでに、私が選択で誤ったときに考える格言のようなものをお伝えします。
あなたの選択は全て正しい
その過去の瞬間においてその選択はあなたにとって最善だったのだから
その瞬間は正しかったとしても、今間違っていると感じたならやめましょう。
確証バイアスについてはこちらの記事で扱っています。
コンコルド効果のまとめ
・コンコルド効果は、金銭的・精神的・時間的投資を惜しんでやめられないこと
・由来は、超高速旅客機「コンコルド」から
・あなたは多くのコンコルド効果を経験している
・原因は、一貫性の原理とプロスペクト理論
・自分にルールをつけて、損切りしよう!
最後に
確かにやめることは、とても勇気のいる選択です。
正直、やめたとしてもやめなかったとしても後悔はします。
ですが、流されて続ける後悔と、自分で選んだ後悔ではこれからの行動が大きく変わってきます。
それでは、今日は大きな労力をかければかけるほどやめられなくなるコンコルド効果をみていきました。
あなたの生活がよりよくなることを期待しています。
最後までお疲れさまでした。