テストが近いので、学生に向けてテスト前の心理状態について解説します
テスト前は勉強のやる気出ませんよね。終わった後ばかり考えて、ペンが進まない…ってこともよくあります。
そんなテスト前の心理状態について、みていきましょう。
今回の記事を読むメリットは、
・テスト前の心理状態について理解できる
・自分の気持ちを理解し、コントロールできる
・テストでいい点を取ることができる!
などです。
テスト前、他のことやりたい…(-_-;)
テストが近づくと、終わったらあの映画を見よう、あの本を買おうなどいろんなことを考えてしまいますよね。
そんなテスト前の思考について、3つまとめてみました。
セルフハンディキャップ
自分以外のものに原因を帰属させるために無意識に外部要因を戦略的に集めようとすることを『セルフハンディキャップ』といいます。
もっとわかりやすく言うと、テスト前の言い訳づくりです。
一番ありがちが例が、テストが近づくと自分の部屋を掃除してしまうことです。掃除をしていたから、テストの成績が悪かったと言い訳ができますね。
その他に、ゲームをしたりしてゲームが面白すぎて勉強が手につかなかったと、自分を正当化する例もあります。
こちらの記事で紹介しています。
逃避
防衛機制の否認・隔離・抑圧の総称を逃避と言います。
まず、防衛機制とは、受け入れたくない不安やストレスを軽減するために意識的もしくは無意識的に行う「心を守る心理的なメカニズム」です。
精神を安定させるうえでなくてはならない心の機能です。
・否認とは事実を認めないこと
・隔離とは事実を認めていても感情との間に分けて、感情を意図的に麻痺させること
・抑圧とはその事実だけでなく感情や思考を意識から追い出し、無意識に押し込むこと
です。
テストというストレスから逃げたくて、心が無意識にそのストレスを避けようとしているのですね。
また、勉強もしていないのになんかわからない余裕や自信が出ることがありますよね。
それも逃避の効果で感情が麻痺しているからです。
こちらの記事で紹介しています。
カリギュラ効果
カリギュラ効果とは、禁止されるほどやりたくなる効果です。
目の前に押すなと書かれたボタンがあったら、押したくなりますよね。
人には根源的に自分の行動や選択を自分で決めたいという欲求があり、それを心理的リアクタンスといいます。
その欲求が、カリギュラ効果の理由になります。
テスト期間中に勉強せずにゲームをするということは禁じられた行為に近いものがあります。
やってはいけないと思うほど、やりたい気持ちが高まっていきます。
こちらの記事で紹介しています。
テスト前にやる気を出す方法
上の3つの理由から、テスト前にやる気が出ないことが当たり前であることがわかりましたね。
原因を理解したところで、ぜひ机に向かってください!
と言っても、それでもやる気はないままですよね。原因がわかったくらいじゃやる気にはなりません。
ということで、やる気を出す方法を2つ紹介します。
ご褒美を用意する
これが一番簡単ですね。
ご褒美を用意することで、その目標に向かって勉強をしているといつの間にご褒美も忘れて必死に勉強をしてしまう、そんな経験はありませんか?
これを機能的自律といいますが、元からやる気がないときは達成後のご褒美を考えることで、勉強のやる気に繋がります。
とても当たり前の考え方ですね。
期待×価値理論
ある方向に行動しようとする傾向の強さは、その行動から一定の結果が得られるという期待の強さと結果に対する個人の価値の高さによって決まるという理論です。
つまり、期待(できるという可能性)が0だったり、その価値が0ならばやる気は0ということです。
つまり、そのテストでいい点を取って得られる価値をまず高めることと、自分が点数を取ることができるという期待感を高める必要があります。
価値は、
・いい点を取れば、良い大学・企業に行ける
・いい点を取れば、自慢できる
などです。自分なりの価値を見出せるといいですね。
これまでのテストでいい点が取れなかったから、次もダメだと思うことを 学習性無気力といいます。
その負のループを断ち切るのは成功体験しかありません。
簡単な問題から手を付けて、成功体験を積み上げてください。
こちらの記事で紹介しています。
最後に
テスト前、めちゃくちゃしんどいですよね。
私も今テスト前ですが、できれば逃げたいくらいです。
勉強の意義などふと考えて、勉強する意味あるのかな…と思い悩むことがありますよね。
私から言えることは、『今は勉強しろ』ってことですね。
勉強の意味を考えてしまうのは、テスト前の一過性の感情です。
終わってしまえば、考えていたことすら忘れてしまいます。
良い結果が出ることを期待しています。ぜひ頑張ってください。
最後までお疲れさまでした。