効果・用語

心を守る防衛機制とは?(実例を挙げて、紹介します)

こんにちは、レイです。

今回は自分を守ろうとする防衛機制をみていきましょう。

認知的不協和とかなり関係があるの思うので、その記事も載せておきます。

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防衛機制とは?

中学か高校の保健体育の授業で習った覚えがありますよね。

防衛機制とは、受け入れたくない不安やストレスなどを軽減するために意識的、もしくは無意識的に行う「心を守る心理的なメカニズム」です。

これは悪いものではなく、精神を安定させるうえでなくてはならない機能です。

ですが、行き過ぎると悪い影響もあるので、気を付ける必要があります。

ではさっそくみていきましょう。

否認(認めない)

不安やストレスに対して、わかってはいても事実を認めないようにすることです。

テストの点が悪いとわかっていても、見ていないふりをしたくなりますよね。

隔離(分ける)

不安やストレスに対して、わかっていてもその時の感情との間に距離を置いて事実を分けます。感情の麻痺ともいわれています。

ジェットコースターなどで怖くないと思い込むことで、感情が麻痺して「いけるんじゃね?」と思って、いざ乗ると死ぬほど怖かった思い出があります。

抑圧(押し込む)

不安やストレスに対して、その出来事だけでなく、感情や思考を意識から追い出し、無意識に押し込むことです。

出来事自体を忘れても何かの拍子に、思い出してしまうこともあります。

私も試合で負けたとき、その記憶を無意識に押し込もうとしていました。すぐ思い出しちゃうんですけどね。(根に持つタイプです)

歪曲(ねじまげる)

不安やストレスに対して、事実を一部ねじ曲げて理解することで、自分を満たします。

何もないところでつまづいたとき、「段差があったんだよぉ」と事実をねじ曲げたことがあります。恥ずかしいですね。

躁的防衛(テンションを無理矢理上げる)

不安やストレスなどの不快な感情を意識しなくするために無理やりテンションを上げます。

「優越感」「支配感」「軽蔑感」の3つの感情があり、自分がなんでもできると思い込んだり、相手を蔑むことで不快な感情をなくそうとします。

感触の悪かった試験の帰り道、友達とバカ騒ぎしてひとときの優越感のようなものを過ごした経験があります。

あとからめちゃくちゃ悔しがるんですけどね。

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置き換え(人に置き換える)

不安やストレスに対して、それを受けた対象ではなく、別の対象(人)に向けてぶつけたりします。

私は試合でうまくいかなかったとき、家族に当たってしまったことがありますね。

ただの八つ当たりで自分が悪いんですが。

代償(ものに置き換える)

不安やストレスに対して、それを受けた対象ではなく、別の対象(もの)に向けてぶつけたりします。

置き換えと似ていますが、人とものという違いがあります。

私はイライラしたとき、石を殴ったりしてましたね。壊れることはないですし、自分が痛いだけですが少しだけ心が晴れました。

これは誰も傷つけないので、いいかもしれないですね。ぜひやってみてください。

知性化(知識で捉える)

不安やストレスに対して、自分の持っている知識で理解して知性の働きによってコントロールすることです。

自分の言葉で整理することで、自分を俯瞰してみることができるので次に活かすことができます。

すごく合理的で賢い防衛機制だと思います。

私は掃除中に遊んでいて、先生に怒られたときに、

「今回怒られたのは、一時的な感情に流され、掃除中に遊んでしまったのが原因であり、掃除道具は遊ぶために適したものではなく、きれいにするためのものであるため今回の原因は私にあり、善処すべきである。しかし、掃除道具で遊ぶことの魅力は確かにあり、押すなといわれたスイッチを押したときのような背徳感を感じながら、それによる高揚感を味わうことができる。今回の私の行動は間違っているが、このような行動に至ることもあるため、自分を行動をマネジメントする能力をつける必要がある。」

などの自分を省みたりしていましたね。(長文失礼しました)

合理化(都合よく捉える)

不安やストレスに対して、自分で適当に理由をつけて正当化したり、責任転嫁することです。

知性化と比較して、少し幼稚に感じますが精神を保つうえでとても重要です。

言い訳という風にも言い換えることができますね。

友達と放送をふざけて、先生から怒られたときに、その事実を少しだけねじ曲げて友達のせいで怒られたと考え、正当化していました。

昇華(別のことに取り組む)

不安やストレスに対して行った抑圧を、別のことに対して発散することです。

例えば、肩を壊してしまったピッチャーはそのやり場のない思いを、プログラミングや数学、SEOなどの学問分野にぶつけて認められようとすることですね。

こんな記事を読むとその足掛けになると思います。

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とても健全な防衛機制ですが、抑圧した根源の欲求や衝動を別の形で昇華するには、多くの苦痛を伴います。

一過性の感情による昇華もあるので、挫折してしまうことが多くあります。

理想化(イメージの分裂)

自分の中の良いイメージと悪いイメージを分けて、良いイメージを過剰に評価することです。悪い部分は見ないようにして、罪悪感を取り消します。

私は、人間関係において自分が他人に与えているイメージの良い部分だけを解釈する理想化をして、自分を守っています。

あんなことも考えているかもとマイナスになると、正直尽きないんですよね。(人がどう考えているかはわかりませんけどね)

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補償(替わりのもので補う)

不安やストレスなどによって生まれる劣等感を他の優越感で補おうとすることです。

私もよくやることで、部活がうまくいかなくても勉強はできるからいいもん!みたいに考えることですね。

私はその場はそう考えていても、あとあと自分の小物感を感じて虚しくなってしまいます。

反動形成(真逆の表現)

無意識に抑圧されている感情や思考と、全く逆の感情や思考を表現することです。

嫌だったけど、「いやぁ楽しみにしてましたよー」とセールストークをしたりすることですが、本来のものとは逆のモノを表すので、不自然さはぬぐえません。

打ち消し(終わりよければ)

不安やストレスによって、不快な出来事や感情が起きて、それを出してしまっても取ってつけたように、最後だけ帳消しにするような結論を持ってくることです。

私もうまくいかないときに、最後にあえて自分にご褒美をあげたりしていました。(これは打ち消しなのかな?)

すいません、あまりこの防衛機制については理解できてません(>_<)

投影(相手に自分気持ちを移す)

自分自身が抑圧している感情、思考、欲求を他の人が持っているように感じることです。

自分が認めたくない悪い部分が相手に反射して自分に跳ね返り、勝手に怯えたり嫌悪感をその相手に感じてしまいます。

私もこうであってほしいのに!と相手に思っていると、相手も同じように私に憤りを感じているのではないかと感じることがあります。

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取り入れ(一部を取り入れる)

自分にとって尊敬できる人の一部を真似して、その人と同じようにふるまうことで、その人を取り込もうとすることです。

また、尊敬できずとも恐怖を感じているときも思考を取り入れようとしてしまいます。

「いじめ」なども主犯の人の思考を取り入れてしまうために、起きてしまうこともあります。

同一視(すべてを取り入れる)

自分にとって尊敬できる人のすべてを真似して、その人と同じようにふるまうことで、その人を取り込もうとすることです。

その状況が続くと、自分がその人であると錯覚して、自分の力を錯覚してしまいます。

私が真似しているのは、マンガやアニメのカッコイイ主人公です。あんな風にかっこよく生きたいなと思っていますが、なかなか難しいですね。

退行(幼児化)

現在の状況よりもっと未熟な段階に逆行して、駄々をこねたりすることです。

私もどうにもならない不安やストレスを抱えると、独り言で駄々をこねたり、甘えたりしています。

人には見せられませんね。

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まとめ

否認事実を認めない
隔離事実と分ける
抑圧事実を無意識に押し込む
歪曲事実を一部ねじまげる
躁的防衛テンションを上げて一時的に抑え込む
置き換え人にあたる
代償ものにあたる
知性化知識で客観的に解釈する
合理化都合よく解釈する
昇華別のことに発散させる
理想化良いイメージだけ過剰に評価する
補償替わりのもので補う
反動形成真逆の表現をする
打ち消し最後だけ結果を帳消しする
投影自分の感情を他人にうつす
取り入れ憧れの人の一部を取り入れる
同一視憧れの人のすべてを取り入れる
退行子どものようにふるまう

最後に

最初に言いましたが、防衛機制は悪いものではありません。

心を守るための心理的なメカニズムであり、無意識的に行ってしまうものもあります。

ですが、捉えようによっては成長に繋がらない可能性があるので、自分の客観的に判断しこの行動は、次に繋がるのか、意味があるのかを考える必要もあります。

どうしようもなく不安やストレスを抱えているときには、そんなことを考える余裕はないので、余裕があるときに自分の防衛機制にどのような行動を取っていたかチェックしてみてください。

 

最後までお疲れさまでした。

ABOUT ME
レイ
心理学の担当をしています。読書好きな理系大学生やってます。 夢は自分の家を図書館にすることです。 図書委員長や登校班長など異質な経歴を持っています。 座右の銘は「人の不幸はメシウマ」です。