こんにちは、レイです。
今回は同じものを買うことを嫌うスノッブ効果と、高いものを欲しがるウェブレン効果と、量が少ないと価値を感じる希少性の原理についてみていきましょう。
みんなと同じは嫌なの!!
子どもが駄々をこねる姿を思い浮かべることができますね。
ですが、子どもだけでなくこれは大人にもいえることです。
最新のファッションが人気商品でみんな同じものを買っていたら、買いたくないですよね。
このように 他人の消費が増加していくほど、購買意欲が下がることを「スノッブ効果」といいます。多くの人が持っているものは希少価値がないため同じ商品を持ちたくない、特別な自分だけのものが欲しいと思う心理作用です。
スノッブ効果の由来
スノッブ(snob)は俗物と訳されます。
俗物とは、「知識・教養をひけらかす見栄っ張りの気取り屋」、「上位の者に取り入り、下のモノを見下す嫌味な人物」などという意味があります。
つまり、力がないのに人を見下したり、上のグループに所属することで自己顕示欲を満たす人のことをいいます。
18世紀初期のケンブリッジ大学で、大学内に出入りする関係のない人々のことを学生たちは「靴屋(snob)」と呼んでいたことから使われて、語源となったとされています。
スノッブ効果の原因(私の考えです)
スノッブ効果の原因を私なりに考察すると、
- マウントを取り、優越感を得たい。
- 特別でありたい
- 自分で決断した感覚が欲しい
この3つです。
3つ目は自分の行動を自分で決めたいという心理的リアクタンスが作用していると思います。
こちらの記事で心理的リアクタンスについて解説しています。
値段の高いものが欲しい
10円の治療と、10000円の治療どちらが受けたいですか?
命に関わる病であれば、10000円の方を選んでしまいますよね。
このように 値段の高いものを欲しがることを「ヴェブレン効果」といいます。
前回紹介したプラシーボ効果にも似ているものがあります。
高いものは品質がよく、性能も高いから間違いないという思い込みによって生まれます。
ヴェブレン効果の由来
アメリカの経済学者・社会学者のヴェブレンが著書「有閑階級の理論」の中で見せびらかすため、目立つために高額な商品を購入したことに着目したことから由来しています。
見せびらかすためという意味から顕示効果ともいわれます。
ヴェブレン効果の原因
正直ほとんどスノッブ効果と同じです。
- マウントを取り、優越感を得たい。
- 特別でありたい
- 良いものを選びたい
この3つです。
経済学でのヴェブレン
所得が高い層になるほど需要が増すという上級財の一つで、価格が高いほど需要が増すと「ヴェブレン財」という言葉があります。
経済学的にも認められている効果なんですね。
また、反対に所得が低い層になるほど需要が減少する劣等財の一つで、価格が低いほど需要が増す「ギッフェン財」という言葉もあります。これは自明ですけどね。
残り少ないものが欲しい
欲しい量に対して、買うことのできることのできる量が少ないとき、そのものの価値が高く感じることを「希少性の原理」といいます。
他人の消費の影響を受ける
スノッブ効果のように商品を選ぶ際に他人の消費の影響を受けることを「消費の外部性」といいます。
この消費の外部性の効果として挙げると
・スノッブ効果(みんなと違うものが欲しい)
・バンドワゴン効果(みんなと一緒のものが欲しい)
・ヴェブレン効果
・希少性の原理
今回の記事で紹介していないバンドワゴン効果はこちらの記事で紹介しています。
最後に
今回は同じものを買うことを嫌うスノッブ効果と、高いものを欲しがるウェブレン効果と、量が少ないと価値を感じる希少性の原理についてみていきました。
また、消費の外部性についても最後紹介しました。消費に限らず、他人の行動によって自分の行動や決断が揺らいでしまうようなことですね。
最後に決断をするのは自分です。責任をもって決断してください。
最後までお疲れさまでした。