効果・用語

アンダードッグ効果・バンドワゴン効果による行動心理学

こんにちは、レイです。

今回は認知バイアスシリーズです。

今回の認知バイアスは負けている方を応援するアンダードッグ効果と、多い方が正しいと考えるバンドワゴン効果です。よく反対の意味として書いてあるので、セットで記事にしました。

ではどうぞ!

弱い方が勝つ方がおもしろい

甲子園やスポーツの大会など、自分に関係のない試合だとしても同乗して、自然と弱い方を応援したい気持ちになりませんか?

いわゆるジャイアントキリング(番狂わせ)ですね。

弱い立場や不利な状況にある人、番狂わせを起こしてくれそうな熱意のある人を見ると応援したくなる心理「アンダードッグ効果」といいます。

アンダードッグの由来

英語でUnderdogは負け犬、敗者、負けそうな人という意味があります。

犬は群れを作り集団で生活する動物で、主従関係がはっきりしているため人間関係において、他人に服従して、使われる存在として「負け犬」と使います。

3つの例でみるアンダードッグ効果

応援で見るアンダードッグ効果

「頑張れ…頑張れ!!」

圧倒的に体格の劣っている日本勢が勝つのは見ていて、楽しいですよね。

※日本を応援したくなる心理は「内集団バイアス」という別の認知バイアスもかかっています。

不利な方を応援したくなるので、甲子園などでも自然と逆転劇などには声援が集まります。

あえて、弱そうな感じを演出するのもありかもしれませんね。

ビジネスで見るアンダードッグ効果

「買ってくれないと怒られるんですよぉ。助けてー」

こんなみじめなセールスマンがいたら、正直買ってあげたくなりますよね。

恋愛で見るアンダードッグ効果

「虫、怖いよぉぉぉおお!」

相手に弱い一面やダメな一面を見せることで、守ってあげたい、応援したいという気持ちになります。

強がってばかりいずに、悩みを打ち明けたりすることもいいと思います。

 

結論:一生懸命やれば誰かが応援してくれます

 

必死さが伝わると、絶対に誰かが応援してくれます。

弱くても大丈夫です。

[affi id=16]

多い方が正しい

どっちが判断を迷うことがあったときに、無難にみんなに合わせる経験ありませんか?

ある選択肢を多くの人が支持している場合に、その選択肢を選択しやすくなる効果「バンドワゴン効果」といいます。

バンドワゴンの由来

バンドワゴンとは行列先頭にいる楽隊車であり、バンドワゴンに乗るということは、その時の流行に乗ることや、勝ち馬に乗ることを意味します。

ラストアイドルの『バンドワゴン』

はじめて『バンドワゴン』と聞いた時、ラストアイドルの曲かなと思いました。

(ラストアイドルとは秋元康さんプロデュースのアイドルグループです)

ラストアイドルの『バンドワゴン』の歌詞では

 

「気づいたら大人と呼ばれて 物わかりいいふりをしているけど

今 鏡に写ったその姿は 本当になりたい自分だったか?」

 

とあります。身に染みる歌詞ですね。

多くの人が支持する道に行くことが正しいと思って、生きてきたけどその道は本当に自分の選んだ道だったのだろうか?

自分が信じた道だったのか?と自問自答していること歌詞ですね。

毎日私もしています。今でもまだわかりません。

さておき、このようにラストアイドルの曲でも、認知バイアスにより人気の道に行くのがセオリーであることがわかります。

3つの例でみるバンドワゴン効果

流行で見るバンドワゴン効果

「タピオカマジ映えるわ...」

タピオカという流行(2019年9月現在)に乗り、タピオカをSNSに乗せる行為がバズを生むことがありました。

流行に乗っておけば、バズる可能性は高いです。

行列で見るバンドワゴン効果

「あの行列やばいな。美味しいのかな?」

行列には並びたくなりますよね。

人が多い=料理がおいしいと思います。

あえて、店の席を少なくして、行列を作ることもありです。

集団的な行動で見るバンドワゴン効果

「みんなやってるんだから...」

みんなやってるから、同じことやれば大丈夫。

そう思いますよね。

ビジネスでの実用例としては、「人気No.1」という広告を見れば、みんな買ってるなら間違いないと思います。

バンドワゴン効果の原因

みんなと違うことをしていると、不安になりますよね。

何かの集団に属していたいという帰属意識からバンドワゴン効果になると言われています。

「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」

帰属意識や同調圧力が生んだ、こんな恐ろしい標語もありましたよね。

その他にも1つ原因があります。

メディアによる効果(アナウンス効果)

アンダードッグ効果とバンドワゴン効果を総称してアナウンス効果といいます。

これはメディアの報じ方によって、投票や支持が変わることを意味します。

いわゆる、メディアに踊らされることですね。

また、認知バイアスの一つである反証となる証拠を無視したり、探す努力を怠ったりすること確証バイアスといいます。

ストレス耐性アップ!認知的不協和を理解しようこんにちは、レイです。 今回は認知バイアスの一つである認知的不協和について見ていきましょう。 ちょっと難しそうな名前ですが、...

自分が正しいと思い込もうとしていることになります。

アナウンス効果(アンダードッグ効果・バンドワゴン効果)には、この確証バイアスも原因の1つだと思います。

アナウンス効果に陥らないために

私は最善の努力をしているが勝利を収めるべきだし、応援されるべきだと思います。

努力もしていないのに、負けているというだけで応援されたり、逆に努力をしてきた人が批判されることは間違っていると私は思います。

そんな確証バイアスによるアナウンス効果に陥らないためには

・様々な視点を持つこと

・様々な情報を集めること

・1つの情報源を信じすぎないこと

が大事だと思います。

まとめ

・アンダードッグ効果は負けている方を応援したくなる

・バンドワゴン効果は多い方が正しいと思い込む

・バンドワゴン効果の原因は帰属意識の高さ

・アンダードッグ効果とバンドワゴン効果を総称してアナウンス効果という

・事実確認をしない確証バイアスがアナウンス効果の原因である

・いろんな視点をもって、認知バイアスを防ごう

最後に

最善の努力をしている人を応援すべきだし、そんな人が成功するべきだと思います。

バンドワゴン効果では周りから突出することを恐れ、大勢の人が向かう道を選びたくなるというものもあります。

※逆のスノップ効果というものもあります

 

「俺は自分が信じたものを、信じた人たちをずっと信じていたいんです」 by 茂木選手(陸王)

 

周りなんて気にせず、自分が信じるものを信じて突き進んでください。

最後までお疲れさまでした。

ABOUT ME
レイ
心理学の担当をしています。読書好きな理系大学生やってます。 夢は自分の家を図書館にすることです。 図書委員長や登校班長など異質な経歴を持っています。 座右の銘は「人の不幸はメシウマ」です。