こんにちは、レイです。
今回は性格検査についてみていきます。性格についての最後の記事になります。
これまでの記事も合わせて読んでいただけると、より性格についての理解が深まると思います。
今回の記事を読むメリットは、
・いくつかある性格検査法について理解できる。
・実際に性格検査を行い、自分を知ることができる。
です。
性格検査とは
パーソナリティを把握するための心理検査です。
あまり、一般的に行われるものではないですね。
種類が3つあります。
質問紙法
前回の記事でお話したオルポートの特性論に基づく方法で、アンケートのように質問事項に「はい」「いいえ」で回答して、性格を検査します。
検査が簡単で短時間でできることがメリットですが、意図的に結果を変えやすいなどのデメリットもあります。
・主要5因子性格検査
・MMPI(ミネソタ多面人格目録)
・MPI(モーズレイ性格検査)
・エゴグラム
・矢田部ギルフォード性格検査
などが代表的な質問紙法です。3つだけ紹介します。
主要5因子性格検査
現在最も有効であるとされている「ビッグ・ファイブ・モデル」に基づいた性格検査です。
外向性、協調性、良識性、情緒安定性、知的好奇心
の5つが分かります。
性格の基本的な特徴が把握できるので、入学試験や採用試験、指導に利用することができます。
こちらのサイトから試してみてください。
エゴグラム
エゴグラムとは、カナダ出身の精神医学者エリック・バーンの交流分析における自我状態をもとに、その弟子が考案した性格診断法です。
人の心を5つに分類し、その5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフにしたものです。P(親)、A(大人)、C (子ども)の「3つの自我状態」をもとに、
CP(Critical Parent)<支配性> | 厳しい心。自分の価値観を信じて譲らず、責任をもって行動し、他人に批判的。この部分が低いと、怠惰な性格になる。 |
NP(Nurturing Parent)<寛容性> | 優しい心。愛情深く、他人を思いやって行動し、世話好きで保護的で親切。この部分が低いと、冷淡な性格になる。 |
A(Adult)<論理性> | 論理的な心。現実を重視しており、知的で県産力が高く、聡明で頭脳明晰で合理的。この部分が低いと、非合理的な性格になる。 |
FC(Free Child)<奔放性) | 自由奔放な心。明るく好奇心旺盛でユーモアがあり、自我中新世で自己中心的。この部分が低いと、閉鎖的で暗い性格になる。 |
AC(Adapted Child)<順応性> | 協調性的な心。他人からの評価を気にし、言いたいことを言わずに我慢してしまい、従順で遠慮がち。この部分が低いと、マイペースな性格になる。 |
に分類し、人の性格を診断する方法としてエゴグラムを考案しました。
こちらのサイトから試してみてください。
試してみたところ、私はやっぱりFCが低かったです。無邪気な子どもになりたいです。
矢田部ギルフォード性格検査(YG検査)
アメリカの心理学者であるギルフォードが作成したテストをもとに、日本の心理学者である矢田部達郎らが改訂したものです。
120項目の設問から成り立っていて、教育や企業、臨床現場など広範囲に利用されています。
この検査でわかる内容として、
抑うつ性、回帰性傾向、劣等感、神経質、客観性、協調性、
攻撃性、一般的活動性、のんきさ、思考的外向、支配性、社会的外向
がわかります。
こちらのサイトからぜひ試してみたください。
投影法
曖昧な刺激に対しては、被験者の無意識が投影されるという仮定に基づいて作られました。
メリットとしては、目的が知られにくく意図的に結果を変えにくいですが、デメリットは細かい性格の特徴を捉えることが難しいというところです。
・ソンディ・テスト
・ロールシャッハ・テスト
・バウムテスト
・絵画統覚検査(TAT)
。文章完成法(SCT)
・カラー・ピラミッドテスト
などがあります。
ロールシャッハ・テスト
いらすとやにあるくらい有名なテストです。
スイスの精神科医のロールシャッハが考案したテストで左右対称のインクのしみのついた10枚のカードを1枚ずつ見せて、「何に見えるか」「何に似ているか」を回答してもらい、その人の性格を診断します。
ロールシャッハテストで考察できるのは、思考様式、感情状態、対人関係、行動パターン、自己認知、病理性(病気の原因や過程の根拠)など多くあります。
暖色に反応した場合は、感情や欲求が外に向かって出やすい傾向があり、寒色に反応した場合は、自己抑制が強く、依存的傾向があるなどがわかります。
こちらの動画から診断ができるらしいです。ぜひやってみてください。
バウムテスト(ツリーテスト)
スイスの心理学者であるコッホが考案した描画テストの一種です。
被験者に白い画用紙と鉛筆、消しゴムを与えて実のなる木を描いてもらい、その全体的な印象、樹木の形、木の大きさや豊かさ、風景の有無などから性格を解釈します。
心理テストっぽいですよね。
一度自分で木を描いた後に、こちらのサイトで確認してみてください。
絵画統覚検査(TAT)Thematic Apperception Test
アメリカのハーバード大学心理学研究所のスタッフによって考案されたテストの被験者に一連の絵画をみてもらい、それについての過去、現在、未来の空想的な物語をつくってもらい、その内容から性格の特徴を明らかにしようとする性格検査です。
こちらのサイトで簡単に診断できます。
文章完成法(SCT)
不完全な文章を提示して、自由に文章を完成させる心理検査法です。
その作業状況から、被験者のパーソナリティを診断します。当初は言語や知的能力の測定法でしたが、投影的人格診断法として現在では様々な種類があります。
こちらの記事を読んでもらえるとより深まると思います。
作業検査法
絵や図形、用具を使用して何らかの作業をさせ、その経過や結果から特徴を捉えるものです。
・クレペリンテスト
・ブルドン抹消検査
などがあります。
クレペリンテスト
ドイツの精神病理学者クレペリンが作成したテストです。日本では、このクレペリンテストをもとに内田勇三郎が作成した内田クレペリン精神検査が多く利用されています。
用紙に並んでいる1桁の数字を加算して記入させ、その作業結果から心理的特徴を利用するものです。
性格検査や職業適性検査で使われます。
隣り合う数字を足していくみたいなやつですね。やったことがある人もいるかもしれません。(私は自動車学校でやりました)
こちらでやり方がわかります。
鍛えることもできますよ。
まとめ
・質問紙法は、質問に答えればわかる
・投影法は、絵を描けばわかる
・作業検査法は、数字を足せばわかる。
最後に
今回は、性格検査についてまとめてみました。
自分でやらない限り、なかなかしないものかなと思います。
自分が分からなくなったり、無意識にある自分を見つけたいときにネット上などの検査などでやってみると意外な自分に気付けるかもしれません。
ぜひやってみてください。誰かにやってみるのもいいと思います。
最後までお疲れさまでした。