こんにちは、レイです。
今回も性格についてです。
フロイトの性格理論
フロイトは人格(パーソナリティ)は「自我」「超自我」「エス」の3つの領域からなると考えました。そして、人間が現実社会を適応して生きていくためには、このバランスがうまく取れていなければなりません。
ところが実際には、3つのバランスが取れている人は多くありません。むしろ3つのうちのどれかが強く出るケースが多いです。
電車のシルバーシートをめぐる行動パターンによって、それぞれのタイプを説明します。
自我の強い人
電車が空いていても込んでいても、周囲にお年寄りがいなかったら、座りますがお年寄りがそばにやってきたら席を譲ります。
常に客観的な状況に合わせて行動する現実主義的な性格。合理的、理性的、衝動に突き動かされての行動は少ないタイプです。
超自我の強い人
シルバーシートはお年寄りのための席という規則に従い、席が空いていても決して座りません。
良心的で倫理観が強く、自己規制が過剰といえます。思想や規則に忠実で、非難されるような行動力は絶対に避ける完璧主義的な性格。ノイローゼ傾向がある人もいます。
エスの強い人
シルバーシートであろうとなかろうと、自分が座りたければ座るタイプです
周囲には無関心で衝動性が強く現実認識が足りません。規則などもおかまいなしで自分の欲求中心に行動する幼児的な性格。反社会的な傾向に陥りがちです。
オルポートの特性論
アメリカの心理学者オルポートは性格を「その人らしい行動や考え方を決定する精神的、身体的なまとまりである」と定義した。
人の性格を外向的か内向的か、支配的か従属的かなどの特性に分化し、それぞれの特性の度合いを測ることで、性格を知ることができます。
ですが、性格は化学物質ではないので、心理学者によって性格を構成する特性が違ってきます。つまり、性格の構成要素が統一されていないのです。
ギルフォードの性格検査
オルポートの特性論は、その後もさまざまな心理学者に研究が引き継がれ、アメリカの心理学者ギルフォードは次のような13種類の性格特性を抽出しました。
・抑うつ性…理由もなく不安になることが多い。
・回帰性傾向…気分がしばしば動揺する。
・劣等感…他人より劣っていると感じる。
・神経質…感情が傷つけられやすい。
・客観性の欠如…人間は利欲のために働くと思う。
・協調性の欠如…親友でも信用できないと思う。
・愛想の悪さ…嫌な人と道で会うと避けて通る。
・一般的活動的…仕事は人より早い方か
・のんきさ…むずかしい問題を考えるのは嫌いか
・思考的外向的…いつも何か刺激を求めている
・支配性…会社やグループのために働くのは嫌
・社会的外向的…人と広く付き合うのが好き
・男性度(女性度)…暗闇が恐くない
このギルフォードの特性論がもとになって、日本版の性格検査テスト『矢田部ギルフォード性格検査』(YGテスト)が開発されています。
性格を決めるのは遺伝?環境?
私たちの性格は遺伝によって決まるのでしょうか、それとも環境によって決まるのでしょうか。これは心理学での重要な命題になっています。
たとえば、重大な犯罪が起こるとマスコミでは識者による加害者の性格分析などが伝えられます。学生時代の先生や友人の話、ひいては良心の暮らしぶりや家族構成まで、犯罪を起こすように至るような性格形成に影響を与えたと思われる体験を探し出そうとします。
輻輳説(ふくそうせつ)
いきなり難しい漢字ですいません。
私たちの性格特徴のなかには「親譲り」と思われる気質も少なくありません。
シュテルンは、遺伝と環境についてこの輻輳説を提唱しています。
心身の発達は単に生まれつきのものでも環境的なものでもなく、これらの相互作用であるということです。
環境閾値(いきち)説
これに対して、ジェンセンは遺伝的特性の実現には環境的要因が必要となりますが、必要となる環境的要因の量や質は、それぞれの遺伝的特性によって異なるというものを環境閾値説を唱えています。
身長や知能など遺伝的要素が強い者は環境による影響は少なく、逆に音感や外国語の発音などは適切な環境が与えられないと伸びないことが明らかになっています。
結論:遺伝と環境どっちも!!
です。双子を研究すると、似ているところもありますが似ていないところもありますよね。
正直こっち!とは決められないです。
兄弟で生まれた順番による性格の違い
両親が同じでも性格が同じでないのは環境のせいだと、先ほど結論としてお話しました。
それでは生まれた順番ではどう変わるのでしょうか。
長子の性格
・何かするときに、人の迷惑になるかどうかをよく考える。
・欲しいものでも、遠慮してしまう
・自分の用事を平気で人に押し付けたり頼んだりする
・あまりしゃべらないで、人の話を聞いていることの方が多い。
・お母さんによく口ごたえする
・もっと遊びたくても、やめねばならないときにはやめる
中間子の性格
・気に入らないとすぐ黙り込む
・よく考えないうちに仕事をはじめて、失敗することが多い
・面倒がらないで、仕事を一生懸命にする
末子の性格
・お母さん・お父さんにいつも甘える
・お母さん・お父さんに告げ口する
・人に褒められたりすると、すぐに調子に乗ってしまう
・おしゃべり
・人の真似をするのが上手
・何でも知っているふりをする
・無理に自分の考えを通そうとする
・食べ物に好き嫌いがたくさんある・
・少しでも困ることがあると、人を頼ろうとする
兄弟で性格が違ってくる理由は、子どもに対する親の接し方の違いです。
妊娠、出産、育児とすべてが初体験である第一子と二子以降は、変わってしまいますよね。
第一子に対しては「早く大きくなってほしい」、末子に対しては「いつまでも子どものままでいてほしい」という気持ちが働くともいわれています。
環境的な役割
「おにいちゃんなんだからしっかりしなさい」
このように長男は周囲に気を配ったり、弟のために我慢することがあります。
名前で呼ばず、「おにいちゃん」と呼ぶのもその兄という意識を強まらせています。
また、第一子とそれ以降では自信の持ち方に違いがあります。
第一子はそれ以降に比べて、自信喪失型の人が多いようです。周囲が大人ばかりという環境で育ち、大人と比べさまざまな能力で劣っているため自信がなくなるといいます。
二子以降は身近な兄弟と比較することができるので、多少負けていても落ち込まずに済みます。これによって自信家になることもあります。
筆跡で性格がわかる!
女の子の丸くて可愛い字が好きです。
さておき、筆跡は本人の職業や性別などに影響されることがわかっています。言い換えれば、その人の性格や筆跡の関係についての研究を行っています。
割と当たってると思うので、ぜひ試してみてください。
躁うつ気質
丸く、柔らかみがあり、ふっくらしている。筆圧にリズムがあり、丁寧に描いた場合には四角く、筆圧が一定し、粘着気質のようになる。
「走り書き」の場合は乱雑になり、勢いの良い字になる。小さく崩れてくると分裂気質のようになる。
分裂気質
通常の「走り書き」の場合は小さく、筆圧も弱く崩れている。
緊張した場合には、視覚で筆圧も強く一定な対処的な文字。
粘着気質
一般に大きく資格できちんとしている。また、筆圧も強く一定。
いわゆる活字のような最も対処的で「非個人的」な字。
ヒステリー性格
気取って感じの最終部を長く引いたり、はねたりするような派手な字を書く人に多い。
神経質
筆跡にいじけた感じがうかがわれることもあるが、いつもということではない。
などです。自分や他の人の筆跡にあてはめると意外と当たってるんじゃないでしょうか。
最後に
今回はまた性格についてでした。
自分の性格を見直して、改善点がないか客観的にみてみる機会にしてみてください。
最後までお疲れさまでした。