性格はいいとも悪いともいえないです。
ということで、今回から性格を見破る心理学シリーズです。
心理学を学んだからといって相手の心が読めるわけではありませんが、分かる部分も少なからずあります。
性格とは
性格とは、人となりやその人の品性を表すものです。
性格には、生まれつきの「キャラクター」と環境によってつくられる「パーソナリティ」に分かれます。
キャラクター
遺伝などの先天的につくられる性格です。
パーソナリティ
知識などを含めた後天的につくられる性格です。
これには様々な説があり、2つだけ紹介します。
オルポートの説
その人らしい行動の傾向を生み出すもので、具体的には
- その人に特徴的な行動傾向
- 持続性と一貫性がある
- 身体的・心理的・社会的な側面の総合
です。
バージェスの説
ほかの人々に影響を与える刺激や社会的な効果です。
性格分類
性格を分類することができます。
クレッチマーの類型論
人間の性格は体系と関係があるといわれており、ドイツの精神医学者クレッチマーが多くの精神病患者を診察した経験的なものです。
肥満型 | 肥満型で躁うつ気質。社交的、親切、明朗、温和、ユーモアがある反面、平静、陰うつ、気が弱いなどの特徴をあわせもつことが多い。 |
細長型 | 細長型で分裂気質。非社交的、控えめ、生真面目、神経質などの敏感さと従順、落ち着き、臆病などの鈍感さをあわせもつことが多い。 |
筋肉質型 | 筋肉質型で、粘着気質。静かでエネルギッシュ、大雑把で几帳面、頑固など、強靭さと爆発性の両方をあわせもつことが多い。 |
ユングの向性分類
スイスの精神分析学者ユングは、人間の性格を精神的なエネルギーが外に向かう「外向型」と自分の内面に向かう「内向型」の二つに分けています。
外向型な人はたえず、外界に関心を持ち、外界の事実を基準にしてものごとを決定する傾向があり、客観的な考え方をします。
感情表現が豊かで、行動力がある反面、気分屋で飽きっぽいところがあります。また、社交的で他者の影響を受けやすいという特徴があります。
内向型の人はもっぱら自分自身に関心があり、内的世界の在り方によって多くの刺激を受けるため、ものごとを主観的にとらえる傾向があります。
行動力に欠けるところはありますが、面倒なことでもコツコツとこなしていきます。人との付き合いが苦手で、狭い範囲で深く付き合うことを好みます。
内向型 | 外向型 | |
感情面 | 感情が表に出ず、気分の変化も少ない。感受性が強く、感情のコントロールができる。 | 感情表現が率直で活発。気分の変化が激しい。あっさりとしていて陽気。 |
行動面 | 良心的で粘り強い。やや実行性に欠けるが、手の込んだ仕事はコツコツこなすのが、得意。 | 独立心が強く指導力がある。飽きやすいが新しい事態への適応性は良好。決断力があり、行動的 |
考え方 | 論理的にものごとを考える。自分の考えにこだわるといった頑固な面が見られる。 | 穏当で常識的な考え方をする。他人の考えを容易に受け入れる。ものごとを深く考えようとしない。 |
対人面 | 交際範囲が広いことを望まず、気軽に多数の人と付き合うことが不得意。いったん付き合い始めると親密になる。 | 好奇心が旺盛で広範囲の人と交際する。他者といることを好むが、おだてられて失敗することもある。 |
職業面 | 詩人、作曲家、宗教家など | 政治家、企業家、スポーツ選手など |
フロイトの性格理論
フロイトはパーソナリティは「自我」「超自我」「エス」の3つの領域からなると考えました。
最後に
ざっくりと性格とはどんなものというものを解説していきました。
個人的に性格は後天的についてくるものだと思うので、環境によっていい方に変わると思います。
最後までお疲れさまでした。