こんにちは、レイです。
会話が大の苦手です。
ということで、今回は話を聞く技術についての記事になります。
前回、うつ病についての記事を書きましたが、このような傾向がある人に対するものでもあります。
特に悩みを抱えている人、心に闇を感じている人と話をする際に使うものです。
極端にいうと、自殺を検討している人にあたります。
総じて、 悩んでいる人の話を聞くときにはとても有効な技術です。
今回の記事を読むメリットは、以下の通りです。
・話を聞く技術がわかる
・自殺を防ぐための話し方がわかる
話を聞く技術5選
大きく分けて5つあります。
・目を見て聞く
・アドバイスをしない
・キーワードを質問する
・あいづちを打つ
・相手の感情に合わせる
このどれもに共通するキーワードは「共感する」ことです。
それでは、順番に解説します。
話を聞く技術①:目を見て話す
人は目を見られるほど、魅力的で話を聞いていると実感します。
面接試験で実験をした際にも、目を見て話す受験者に対して好印象を持ったと言います。
会話の際に目を見てくれなかったら、本当に聞いているのかわかりませんよね。
とはいえ、正直私は目を見るのは恥ずかしくて苦手です。
そんな人は、
・鼻
・おでこの中心
・口
あたりを見るといいですね。
ある程度距離がある時には、首のあたりでもいいと思います。
話を聞く技術②:アドバイスをしない
アドバイスをすることは、悩みを聞く際に最もやってはいけないこととされています。
基本的に悩みを話す際には、答えを求めていません。
それは解決してほしいわけではなく、ただ話を聞いてほしいからです。
実際にシチュエーションとして例を挙げます。
みたいな感じですね。
女性がうざいように感じる方もいるかもしれません。
ですが、自分に置き換えて考えてみてください
親や友人に進路や将来のことを相談して、いきなり「じゃあこれでいいんじゃね?」ってうざくないですか?
正直、もっと議論したいと思いますし話を聞いてほしいですよね。
結論:アドバイスを求めているわけじゃない
ということです。
そこで、どうすればいいかというと
とにかく聞いて、相手に話させる
ということです。
それを踏まえて先ほどのシチュエーションに移ります。
といった感じで、女性が気持ちよく話せていますよね。
解決策はあなたがいうまでもなく検討しているので、とりあえず話を聞いていきましょう。
実はこれは、マインドフルネスの考え方と密接に関係しています。
今何を考えているのか、ということ相手が実感できるので、状況をあなたが解説するような形で話すことで客観的に見ることができています。
このことで、やるべきことがシンプルになったりします。
マインドフルネスの記事はこちらです。
話を聞く技術③:キーワードを質問する
相手の話す内容のキーワードを読み取り、質問をしていくというものです。
相手の話したいことを話させる方法です。
シチュエーションを見て、解説します。
いやもう本当ビックリでさー
で、クプアスって何?
という風に今回のキーワードは「クプアス」でした。
相手が話したいと思っているキーワードを読み取り、質問していくという流れです。
キーワードが難しいという方は、相手のいったことをおうむ返しする「バックトラッキング」という方法があります。
話を聞く技術④:あいづちを打つ
相手の話を聞いている時に、あいづちを打つことも重要です。
あいづちは
・なるほど~
・うんうん
・確かに!
・それな!
・それからそれから?
などで、少し大げさにするくらいがちょうどいいです。
お笑い芸人さんのあいづちは大げさで見事だなと思います。
話を聞く技術があるからこそ、すべらない話をする環境ができているのかなと思います。
大げさにあいづちを打つことで、相手は興味を持ってくれていると実感します。
話を聞く技術5:相手の感情に合わせる
話している相手と感情を合わせましょう。
相手が暗いトーン・表情なら暗く、明るいトーン・表情なら明るくという感じです。
ここでちぐはぐが生まれると、話をする気がなくなります。
失敗したシチュエーションは
成功したシチュエーションは
という感じです。
もちろん、暗い悩みに対してはこちらも真剣な表情、声、姿勢で話をしていきましょう。
話を聞くときにやってはいけないこと
結論:上から目線はダメです。
話をするときは対等な関係がいいです。
具体的にやってはいけないことは、
- 命令・指示
- 警告・脅迫
- 批判・非難
- 説教や義務の提示
- アドバイスや解決方法の提案
- 論理的説得
- 尋問・探り
- 解釈・分析
- 同意や賞賛のしすぎ
- 同情・慰め
- 侮辱やレッテル貼り
- 興味を示さない
ごちゃごちゃと面倒ですが、結論としては最初に述べた通りに 上から目線で話さないことです。
前向きにさせる聞く技術
悩みなどはネガティブなものです。
できれば、前向きな方向に向けていきたいですよね。
先に言っておきますが、
相談者が自ら選択するように仕向ける
ような技術であり、こちらからアドバイスはダメです。
「現状を変えたい気持ちを強める」という意味で動機付け面接と呼び方もされます。
やることは2種類あり、「プラスの未来」か「マイナスの未来」をイメージさせることです。
プラスの未来のイメージ
プラスの未来を想像させるために、最高の状態をイメージしてもらいます。
※今回は、職場の人間関係に関する相談を想定しています。
最高の状態をイメージできると、そこに至るまでの道筋が見えてきます。
このことで、前向きになり行動に移せるようになります。
マイナスの未来のイメージ
もしくは反対の未来をイメージさせます。
このままズルズルといってしまうと、最悪の状態を迎えてしまうことを暗に伝えます。
これはプロスペクト理論というもので、人はマイナスな面の方がショックが大きいので危機感を煽ることができます。
自殺を防ぐための聞く技術
自殺は日本の18歳〜39歳までの死因のランキング1位です。
人から殺されることよりも、自分で自分を殺してしまう可能性の方が圧倒的に高いのです。
自殺をしやすい傾向のある人の頭文字をとって
「SAD PERSONS」
としていて、具体的には
S …Sex 男性であること
A …Age 思春期または高齢者
D …Depression うつ病の存在
P…Previous attempt 自殺企図の既住
E…Ethanol アルコール乱用の存在
R…Rational thinking loss 精神症状で合理的な判断ができない
S…Social support deficit 社会的支援の欠如
O…Organized plan 具体的な自殺の計画
N…No spouse 配偶者がいない
S…Sickness 身体の病気がある
というものです。
この状態にある人は、生活習慣等の改善を検討してください。もし友人などにこのような状態にある人がいたら、相談に乗ってあげてほしいと思います。
また、死にたいと打ち明けられたときは
といってあげるのが一番です。
共感してくれることが、不安を抱えている人にとっていちばんの助けになります。
・自殺するな!と否定する
・悩みを軽く捉える
などはよくありません。
また、自殺をする人は最後まで携帯電話を持っていたと言います。
つまり、最後まで誰かとつながりたいという意志を持っていたということです。
止めてくれる誰かがいれば踏みとどまることができるんです。
本当に死にたいわけがないですよね。
自分をわかってくれる人が一人でもいてくれれば、生きていけると思います。
話を聞く技術のまとめ
・話を聞いてくれると思うので、目を見て聞く
・相談者は話を聞いてほしいだけなので、アドバイスをしない
・会話の中でのキーワードを質問する
・あいづちを打って、相手をのせる
・相手の感情に合わせて、聞く
・前向きにするために、プラスとマイナスの未来をイメージさせる
・自殺を考えている人には、悩みを軽く捉えず真摯に向き合う
最後に
会話をするためにここまで考える必要があるのかなと、私自身疑問に思いましたが、
これを聞いてる人がやってくれたら、話しやすいし楽しいなと思いました。
また今回は、心が病んでいる人を対象にしていましたが、誰にでも使えます。
相手と楽しく会話を楽しんで、自分といて楽しいと思えるような人になるために少し気をつけてみてください。
悩んでいる人がいたら、上から目線にならず対等な目線で、真摯に向き合ってあげてください。
話を聞いてあげるだけで悩みは解消されることは多いです。
今回の記事はこちらのマンガを参考にしています。
最後までお疲れ様でした。