こんにちは、レイです。
先日、今回の記事で学んだ言葉を使って
「今日ちょっと自分のホメオスタシスやばいんで、帰りまーす」
(訳:今日ちょっと体の調子悪いので帰ります)
といったところ、
「え?下ネタ?ふざけてる??」
と言われ、帰ることができませんでした。
さておき今回は、欲求についての記事になっています。
今回の記事を読むメリットは、
・自分の欲求はどんな欲求か理解できる
・自分の欲求を知り、目標実現に活かすことができる
・葛藤の種類を知り、自分の状況を客観視できる
です。それではいきましょう。
欲求とは
人間の行動にはそうせざるを得ない原因や理由があるはずです。
心理学では、この理由や原因を 「欲求」や「動機」と呼んでいます。
欲求には人間ならだれもが持っている、あらゆる欲求の基礎となる「基本的欲求」があります。その基本的欲求も「生理的欲求」と「心理的欲求」に分けることができます。
欲求には必ず目標があり、その目標のために行動をします。
生理的欲求
生理的欲求には食欲、呼吸、睡眠、活動、休息、性欲などがあります。
人間の身体には、環境条件に関係なく生理的欲求を一定に維持しようという働きがあります。生命維持に必要なものですので、当たり前ですね。
この一種の体内自動調節機能のことを「ホメオスタシス」といいます。
お腹が空いた時にご飯を食べたり、疲れたときに休んだりするときにはホメオスタシスによる安定した状態が維持できなくなった結果、作用しています。
ホメオスタシス万歳ですね。
心理的欲求
心理的欲求には社会的な承認欲、愛情、金銭欲、名誉欲などがあります。
お金には実際には価値はありませんが、人間が価値を付けたため生理的欲求を満たす道具としてお金への欲求が生まれます。
その後、お金を持っているか持っていないかは社会的に優れているか否かにも関わってくるもので、お金を持つことでほとんどの心理的欲求を満たすことができると私は考えています。
マズローの5段階欲求
マズローが作った欲求のピラミッドです。
上から順に
自己実現の欲求…理想の実現などに対する欲求。
承認の欲求…他者から認められたいという欲求。
愛情と所属の欲求…社会的欲求の一つで、他者とのコミュニケーションに関する欲求が強くなる
安全の欲求…本能的な欲求が満たされると、生命をおびやかす危険を回避する欲求
生理的欲求…本能的なレベルの欲求
です。
下のものが満たされていくと、上に行きます。
まともな生活が送れていないと、何かを実現しようとすることではなく生きることが欲求となるため、貧困な家庭や貧困に裕福な家庭はより裕福に、という社会構造が生まれることが、この5段階欲求からもわかります。
欲求不満(フラストレーション)
人間の欲望は無限にあり、すべての欲求を満たすことは不可能です。
欲求が阻止されると高まった緊張が解消されないため、イライラしたり怒りっぽくなったりします。このような状態のことを「フラストレーション(欲求不満)」といいます。
これには内的要因と外的要因があります。
内的要因
内的要因とは、自分自身にあるものです。
・欠陥…遺伝的に虚弱で欲求を満たすことができない
・損傷…交通事故などでケガをしたので欲求を満たすことができない
・抑制…自分で我慢してで欲求を満たすことをしない
などがあります。
外的要因
外的要因とは、環境に関するものです。
・欠乏…欲求を満たすための目標が存在しない(食べ物がないなど)
・喪失…欲求を満たしていたものがなくなる(恋人がいなくなるなど)
・社会的障壁…欲求を満たすことが社会的にできない(未成年と付き合うなど)
また、欲求不満のつらさはその本人でないと、わからないので、当人にとって 阻止された欲求がどんな重要な意味をもっているかが関係してきます。
それを「要求水準」といいます。
トイレに行きたいという生理的欲求はその人の状況によって、変わってきますよね。
すごく当たり前のことですが、人とその欲求に対する要求水準は違うので、気を付けて下さい。
次に、欲求不満に対する行動についてです。
代償的満足
「旅行がしたいけど、お金がない」
「結婚したいけど、相手がいない」
このような欲求不満のときは別のもので自分を満足させるという対処法を取ります。
それを「代償的満足」といいます。
旅行の場合には、旅行番組を見たり、結婚の場合には恋愛ドラマや二次元に逃避することがあります。
この代償的満足は、一時的には不満や緊張から解放してくれますが、自分の行動を自分で決定したいという「自己決定感」を満足させることはできません。
自己決定感については、この記事の心理的リアクタンスで解説しています。
建設的な目標を立て、努力をする
現実離れした欲求だと達成される可能性が低く、努力は徒労に終わり挫折感を味わうことになるので小さな目標を立てましょう。
失敗を連続すると、できないと決めつけてしまう学習性無気力によって、「どうせ、やっぱり」などの負け犬的な口癖がついてしまい、負のループにはまってしまいます。
学習性無気力についてはこちらの記事で紹介しています。
欲求の葛藤と合理化
合わせて読みたい
どう行動してよいか迷って、身動きがとれないという経験はないでしょうか。これは複数の欲求がほぼ同じ強さで存在するために、行動決定が困難になります。
これを心理学では「葛藤(コンフリクト)」と呼んでいます。社会心理学者のレヴィンは、葛藤の基本的な型を4つのパターンに分類しています。
接近ー接近葛藤
好ましい価値をもった二つの誘因に挟まれて、二者択一を求められる葛藤。
あの子も好きだし、この子も好きでどっちか選べないよーみたいな感じです。
(迷うことだけは自由です)
回避ー回避葛藤
好ましくない価値をもった二つの誘因に挟まれて、身動きのできない状態。
課題もやりたくないし、かといってバイトにも行きたくないなぁみたいな感じです。
接近ー回避葛藤
一つの誘因が好ましい価値と好ましくない価値を兼ね備えている状態。
マンガを読みたいけど、試験前だからのめりこみすぎてはいけないよなぁみたいな感じです。
二重接近ー回避葛藤
接近ー回避葛藤の状態が二重になった状態で、二つの誘因が提示されるが、それぞれが好ましい価値と好ましくない価値を兼ね備えている場合。
映画館で映画が見たいけど家から出たくない。アニメが見たいけど、お金は払いたくないみたいな感じですかね。正直あんまりわかってないです。
最後に
今回は欲求や葛藤について解説してきました。
これは自分にも言えることなんですが、意外と現実には満足できるほどの環境が揃っています。
それなのにあれが欲しい、これが欲しい、あれがないからできない、自分はダメな人間だと思うのはどうなのでしょうか。
持っていないものばかりに目を向けて、持っているものはきっと誰かが喉から手が出るほど欲しいものなのに、どうして気付かないんでしょうか。
僕が立っているここはきっと 誰かの願ってる場所で
僕もきっと 誰かにとっての夢を叶えている by RADWIMPS 夢番地
最後までお疲れさまでした。