レイって名前は、中性的で男女どっちでもいけますね
ということで、今回は情報が混同することにより、処理に時間がかかるストループ効果と、においで記憶がよみがえるプルースト効果の2つをみていきます。
似たような名前の心理学用語です。
ぜひ区別してセットで覚えてください。
今回の記事を読むメリットは、以下の通りです。
・ストループ効果がわかる
・プルースト効果がわかる
ストループ効果とは?

上は何色でしょう。
文面では「青」と書いているのに、色は「赤」であるので、少し情報の処理に時間がかかり、どちらで答えるか迷ったかと思います。
これをストループ効果といいます。
知らないうちに情報が混同し、整合性が取れていないことを言います。
色以外にも、
- 高級そうな、チラシに激安というキャッチコピーがある
- 簡単と書いてあるのに、分厚くて難しい本(実体験です)
などの例があります。
ストループ効果の由来

1935年に心理学者ジョン・ストループによって発見されたことから名付けられました。
実験では、被験者に文字の書かれた紙を見せ、文字の色を答える実験をしたところ、先ほどの書かれている色と、書いている色が違った時に回答が遅くなると言う結果が得られました。
ストループ効果の原因

・どちらが一方に注意を向けるため、処理に時間がかかる
からです。
意味の異なる刺激が同時に出され、どちらか片方の刺激に反応してもらう課題を「ストループ課題」と呼びます。
どちらか一方に注意を向けるため、もう一方を無視してしまいます。
これを選択的注意といいます。
選択的注意を扱ったカクテルパーティ効果の記事はこちらです。

広告担当の方はストループ効果に気をつけて

ストループ効果は、 情報の混同により受け手を混乱させてしまいます。
そうならないように、きちんと整合性を取ることが大切です。
特に広告を担当される方は、
- キャッチコピー、
- 背景の写真、
- 貼る場所
などを考慮して、ストループ効果に陥らないように努めてください。
プルースト効果とは?

私は鼻炎アレルギーなので、少しにおいには鈍感ですが、お風呂上りの石鹸のにおいはとても好きです。
さておき、においから記憶がよみがえることをプルースト効果といいます。
例えば、
- カレーのにおいをかいで、カレーの味を思い出す
- 古本のにおいをかいで、図書館を思い出す
- 香水のにおいをかいで、好きな人を思い出す
みたいな感じですね。
プルースト効果の由来

プルーストとはフランスの作家、マルセン・プルーストのことで、プルーストの作品である
『失われた時を求めて』
の中で、語り手が食べたマドレーヌの味をきっかけに、家族の思い出がよみがえることからつきました。
【原因】プルースト効果は脳の機能的に必然

嗅覚は大脳辺縁系に到達します。
大脳辺縁系は食欲や喜怒哀楽をつかさどるところであり、 嗅覚と直接結びつくため、直接作用します。(五感の中で嗅覚だけ)
つまり、心理学ではなく脳の性質上必然ということです。
プルースト効果は恋愛でなりがち

恋愛関係になると、物理的に体の距離が近づくのでにおいを、捉えやすくなります。
実際に20~30代の男女のうち49%が「におい」で元カレ、元カノを思い出すということが調査からわかりました。
この効果をうまく利用すれば、ふいにこのにおいがすると思い出すため、「忘れられない女・男」になれるかもしれませんね。
プルースト効果の使用方法
ざっくり3つほど私から提案いたします。
- 恋愛で匂いに気をつける
- 勉強で匂いと記憶を定着させる
- ビジネスで名刺などに匂いをつけて覚えてもらう
ぜひやってみてください。
ストループ効果とプルースト効果のまとめ

・ストループ効果は情報が混同し、整合性が取れないこと
・由来は心理学者のストループさんで、原因は選択的注意
・プルースト効果は匂いで思い出すこと
・由来は作家のプルーストさんで、原因は脳の性質
・どちらもうまく活かすことで、いろいろうまくいく
最後に
今回は情報の混同により、情報処理に時間のかかるストループ効果と、においによって記憶がよみがえるプルースト効果をみてきました。
通常であれば、解決策を提案したりしますがこれは不可避的な現象です。
まあ身体的・精神的にも害を持つものではないので大丈夫です。
ややこしいですね。
最後までお疲れさまでした。