どうも,ユキです。
皆さんは,運命の人と出会ったことがありますか? 私はありません笑
というか,そもそも運命の人ってどういう定義なんですか?っていう感じです笑笑。
今回は「GReeeeNのキセキ」という曲の歌詞である「巡り合えた それってキセキ?」の部分の歌詞を検証していきます。
今回の記事を読むメリット
・運命の人に出会う確率がわかる
運命の人に出会う確率は72億分の1?
最初に,残念事実を出しておくと運命の人は1人ではありません!
ところで,あなたに質問があります。あなたはどういう人を運命の人だと感じますか?
多くの人は次の3つの条件を満たせば,誰でも運命の人になり得るのではないかと私は思います。
1. ある程度の教養を身につけていること
2. 容姿が自分好みであること
3. 性格がマッチすること
※1番目のある程度の教養を身につけている人の判断基準は,4年制大学を卒業しているかどうかということにしています。
キセキの具体的な計算方法
運命の人に出会う確率は、「運命の人の数」から、「運命の人がいる範囲の人の数」を割ることで求められます。
ここでは,「ドレイクの方程式」を応用したピーター・バッカスさんの「理想の彼女の人数」を参考にして計算するものとします。
キセキを求めるドレイクの方程式
「ドレイクの方程式」とは,我々の銀河に存在だろう文明の数\(N\)をもとめる有名な方程式です。
$$N=R^*\times f_p\times n_e\times f_l\times f_i\times f_c\times L$$
この公式によると,\(N\)(我々の銀河に存在する文明の数)は,7つのパラメータによって決まっています。
1つずつ書き記すと,
\(R^*\):我々の銀河で星が形成される割合
\(f_p\):惑星を持っている割合
\(n_e\):生命を育む可能性のある惑星の平均数
\(f_l\):実際に生命が誕生する割合
\(f_i\):知的生命体が誕生する割合
\(f_c\):充分な科学技術の発展がみられ,宇宙に(電波などを用いて)情報を発信する割合
\(L\):そういった文明が宇宙に情報を発信し続ける年月
運命の人の人数を出す公式
「運命の人の数」\(G\)は,次式で表されることが知られています。
$$G=N\times f_w\times f_L\times f_A\times f_U\times f_B\times f_C\times f_D\times f_E$$
9つのパラメータで決まります。ここで,
\(N\):日本の総人口126,000,000人
\(f_w\):日本の人口に占める異性の割合(男性:0.49,女性:0.51)
\(f_L\):○○(都道府県)に住んでいる割合(東京都:0.11)
\(f_A\):そのうち24歳から34歳までの割合(男性:0.11,女性:0.10)
\(f_U\):そのうち大学卒業の割合(0.5)
\(f_B\):容姿が好みな割合(0.05)
\(f_C\):相手が自分を魅力的だと感じる確率(0.05)
\(f_D\):未婚の確率(男性:0.6,女性:0.5)
\(f_E\):自分と性格が合う確率(0.1)
引用:人口統計 平成31年1月報―総務省統計局
運命の人の数をもとめる
運命の人の数\(G\)を求めてみよう。
(Ⅰ)男性の場合
$$G=126,000,000\times 0.51\times 0.11\times 0.10\times 0.5\times 0.05\times 0.05\\ \times 0.5\times 0.1≒44人$$
(Ⅱ)女性の場合
$$G=126,000,000\times 0.49\times 0.11\times 0.12\times 0.5\times 0.05\times 0.05\\ \times 0.6\times 0.1≒56人$$
地域差にもよりますが,日本では,女性の方が運命の相手を見つけやすいみたいですね。
「出会う」人数<「すれ違う」人数
「出会う」という事象について考えましょう。「出会う」という事象は,人とアイコンタクトをとって話すことと定義づけます。つまり,「出会う」人の数は,ただ単に「すれ違う」だけの人の数より小さいです。
運命の人に出会う確率
ではさっそく,東京都に在住している運命の人に少なくとも1回は出会える確率を求めます。
運命の人に出会う確率は,「出会い」の回数によって左右されるので,「出会いの回数」が1回,10回,100回に分けて計算します。計算方法は私のお家芸のC言語にお任せします。
(Ⅰ)男性の場合
(1)1回の場合\(P_{m1}\)
$$P_{m1}=0.0000032$$
(2)10回の場合\(P_{m10}\)
$$P_{m10}=0.0000316$$
(3)100回の場合\(P_{m100}\)
$$P_{m100}=0.0003159$$
(Ⅱ)女性の場合
(1)1回の場合\(P_{f1}\)
$$ P_{f1}=0.0000040$$
(2)10回の場合\(P_{f10}\)
$$ P_{f10}=0.0000399$$
(3)100回の場合\(P_{f100}\)
$$P_{f100}=0.0003994$$
結論:それって、奇跡です。
※キセキの歌詞中の『それ』です。運命の人に巡り合えたというそれです。
運命の人に出会いたい人へ
上記の計算式より,運命の人に出会う確率を1/2にしたい男性諸君は218,841人と出会ってください。
また,運命の人に出会う確率を1/2にしたい女性諸君は172,234人と出会ってください。これが,現実です。
ただし,この結果を見て出会いに急ぐ必要はありません。
運命の人の数は増やせます!
数学的に運命の人に出会う確率を上げる
参考のために,もう一度長ったらしい公式を出します。
$$G=N\times f_w\times f_L\times f_A\times f_U\times f_B\times f_C\times f_D\times f_E$$
運命の人に出会う確率を上げるために,2つの手段があります。
1. 単純に出会いの数を増やすこと
2. 運命の人の数を増やすこと
式を見て9つのパラメータの中で,上げられる項目があることに気づいたあなたは天才です。
ズバリ,
\(f_B\):容姿が好みな割合(0.05)
\(f_C\):相手が自分を魅力的だと感じる確率(0.05)
\(f_E\):自分と性格が合う確率(0.1)
この3つは簡単に上げることができるのです。
言い換えると,寛容な心を持ち,モテ度をあげ,相手にあわせるだけ(?)で,運命の人と出会える確率は飛躍的に跳ね上がります。
ちなみに,心理学的にモテ度を上げる方法が以下の記事になるので,良かったら是非お読みください
運についての私の考え
その言葉を言うだけの、試行回数をこなしたのか、思考を巡らせたのか、今一度考えて欲しいです。
この例を見て考えてください。
A:宝くじを1枚だけ引いて神頼み
B:宝くじを100枚引く
どちらが当たる確率が高いと思いますか?
普通にBですよね。
神頼みしたくらいで確率なんて上がるはずがないんですよね。
運命の人に出会う確率のまとめ
・条件を満たすと運命の人は1人だけではない
・ドレイクの方程式を用いると運命の人に出会う確率を求められる
・100人に出会うとすると、男女ともに出会う確率は0.3%ほどしかない
・よってキセキと認定できる
・運命の人に出会う確率を上げたいのなら、会う人数を増やし、運命の条件に寛容になること(もはや運命ではなくなる)
・運命をたぐりよせろ!
最後に
これは,あくまでも計算結果なのでそれほど当てにしないで欲しいです。
あと,東京の人口は昼人口と夜人口が違うといった反論もあると思いますが,スルーしてください。
あと,24歳~34歳の割合は日本全体における割合であって,東京の24歳~34歳の割合とは異なりますのでご了承ください。
とはいえ,運命の人に出会う確率はとてつもなく低いと言うことがわかったので,恋愛も適当なところで妥協していただけたらと思います。
もうすでに運命の相手に出会っているという方は,その出会いを大切にしてもらえたらと思います。