タロット占いできます!
占い師の言葉ってなんか胡散臭いですが、なぜか当たってますよね?
そんな占い師の言葉を信じてしまうバーナム効果について解説しています。
今回の記事を読むメリットは、以下の通りです。
・バーナム効果を理解できる。
・コールドリーディングについて理解できる。
・騙されないような考え方ができる。
バーナム効果とは?
上のように誰にでもあてはまるような一般的な内容を、自分だけに当てはまると錯覚してしまうことを「バーナム効果」といいます。
占い師や宗教家、詐欺師がよく使う手法です。
つまり、あなたのことがわかっているのではなく、誰にでも当てはまることを言って、 わかっているように錯覚させているということです。
テレビの占いを見て、これ当てはまってる!と感じたことはありませんか?
テレビは不特定多数に向けて言ってるのに当たるはずがないんですよね。(当たることもあるんですけど)
これは認知バイアスというものの一種です。
認知バイアスとは、 自分を信じて誤った判断をすることです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
バーナム効果の実験
ある実験で、まず星座占いや血液型占いなど、あなただけに関係するように錯覚させます。
その結果を無視して無関係に用意した誰にでもあてはまるような内容と伝えました。
その結果、因果関係もないのにその診断は正しいと判断した被験者が多かったのです。
バーナム効果、なんで信じちゃう?
結論:誰にでも当てはまる特性があるからです
幸せになりたい、楽しく生きたい、お金がほしい。
それと同様に同じような特性をもっています。例えば、
- 人間関係で悩みを持っている
- 苦労や悲しみの経験を持っている
- まだ知らない才能があると信じている
- 願望や憧れは、アニメやドラマの主人公のように非現実的である
- 経済的に不安がある
とかですね。
というのも、人間の悩みは、『HARMの法則』によって決まっているからです。
・H…Health(健康、美容)
・A…Ambition(夢、野望)
・R…Relationship(人間関係)
・M…Money(お金)
それに加えて、星座や血液型で特定されると自分に向けられていると錯覚してしまいます。
また、統計的に正しいと偉い人に言われてしまえば、信じちゃいますよね。
悪意を持った誰かにコントロールされる
信じてしまうだけでは問題はありませんが、宗教の勧誘や押し売りのセールスなど悪意をもった誰かにコントロールされることがあります。
一度冷静になって、「こいつ私にバナムろうとしてね?」と疑いの目を向けることが大切です。
【悪用厳禁】あなたも占い師になれます
適当に生年月日や血液型などを見たり、手相を見たりして誰にでも当てはまるような当たり障りのないことを言えば、なんとなく信じちゃうので、なれます。
例えば、以下のようなことを言えばオッケーです。
- 少しだけ雰囲気変わりましたね。
- あなたにはまだ秘めてる才能がありそうですね。
- これまで多くの苦労をなさってきたのでしょうね。
- 少し疲れが見えますね。何か人間関係でお悩みですか?
- お金や健康の問題でお悩みですか?
これでだいたい当たります。
上記のような内容を言えば、当てはまると感じます。
そして、言われた方は自分のことを理解してくれていると感じるので安心感や親近感を覚えます。
恋愛やビジネスなどで有効的に使えそうですね。
バーナム効果話術!コールドリーディング
バーナム効果をさらに効果的に利用するために話術も鍛える必要があります。
その話術として以下の3つが挙げられます。
- コールドリーディング
- ウォームリーディング
- ショットガンニング
Wikipediaをから引用しています。
コールドリーディングとは、 相手に自分のことを信じさせるときに用いる話術です。
「コールド」とは事前の準備なしという意味で、「リーディング」とは相手の心を読み取るという意味です。
知り合いなど、ある程度は情報を持っている相手に対してコールド・リーディングを行うことはウォームリーディングとも呼ばれます。
詐欺師・宗教家・占い師・霊能者・セールスマンなど多くの職業で用いられています。
たとえ相手に対する事前情報が全くなくても、コールド・リーダーは相手の外観に対する注意深い観察と、コールド・リーディング特有の話術によって、いくらでも相手の情報を掴むことができるものです。
対象者への観察力や会話の説得力、相手に与える安心感・信頼感…などが必要であり、高い技術と経験が必要になります。
コールドリーディングに似た、 ショットガン二ングは実演する相手に大量の情報を話し相手の反応を見計らいながらその反応に合わせて最初の主張を修正し、全てが当たったように見せかけるものです。
コールドリーディングの条件
1. 対象者の協力を引き出す
実際のリーディングを始める前に、読み取る者は相手の協力を引き出そうとします。
「私には色々なイメージが見えるのですが、どれも明確ではないので、私よりあなたの方が意味が分かるかもしれません。あなたが助けてくだされば、二人で協力してあなたの隠れた姿を明らかにできます。」
これは相手から、より多くの言葉や情報を引き出そうという意図です。
2. 対象者に質問する
分からないように相手をよく観察しながら、誰にでも当てはまりそうなごく一般的な内容から入ります。
「あなたは、自信がなくなる感じのすることがあるようですね。特に知らない人と一緒にいるときなどです。
そのように感じますがどうですか?」または、観察に基づき、より具体的にみえる内容(実は具体性はあまりない)に踏み込んで推測を行う。
「私には年老いた婦人があなたのそばによりそっているイメージが見えます。
少し悲しそうで、アルバムを持っています。
このご婦人はどなたかお分かりになりますか。」「私はあなたの痛みを感じます。多分頭か、もしくは背中です。」
3. 対象者の反応をさぐる
相手はこれら具体性のない推測に対して、びっくりしたり思い当たることを話したりするなどの反応をすることで、リーディングを行う者になんらかの情報を明かしてしまうことになります。
これを基礎に、リーディングを行う者はさらに質問を続けることができる。
推測が次々当たれば、相手はリーディングを行う者への信頼をどんどん深めてしまういます。
もし相手に推測を否定されたとしても、態度を崩したりうろたえたりせず、威厳をもって「あなたは知らないかもしれないが、実は私にはそのように見えるのです」と言い張るなど、信頼を損なわずうまく切り返す方法があります。
4. さらに情報を引き出す
一般的に、この間にしゃべり続けるのはリーディングを行う者ですが、情報はその相手からリーディングを行う者へ、一方的に流れ続けます。
- 年齢
- 服装
- 顔色
- しぐさ
- 口調
- 雑談やリーディングに対する顔や言葉の反応
など、すべてがリーディングを行う者にとって、相手を知ることのできる情報になります。
5. 次のステップに移行する
こうして、リーディングを行う者は相手に関する情報の精度を高め、相手は何もしゃべっていないのに、自分の奥深くまで全てが言い当てられてしまった気分に陥ります。
こうなれば、相手はリーディングを行う者による
- 「将来に関する占い」
- 「心霊による伝言」
- 「未来に関する予言」
- 「霊力のある商品の購入の薦め」
などの不確かな結論まで信じてしまいます。
バーナム効果の使用例
これまでバーナム効果を使用する方法を見てきましたが、実際にはどういった面で使うことができるのでしょうか。
私が思いつく限りで3つあり、以下の通りです。
- 恋愛において相手の心を掴むとき
- セールストーク
- 相手を思い通りに操りたいとき
このあたりで相手の悩みを理解し、相手の好感を得ることで、トントン拍子に行きます。
バーナム効果で血液型占いを楽しもう!
バーナム効果を楽しむ分には問題ないと思います。
その代表的なものが血液型占いと言われています。
血液型と性格の相関はないと科学的に証明されているので、間違いですので悪しからずご利用ください。
ですが、個人的には科学的に相関がなくとも心理学的には、相関があるのではないかと睨んでいます。
誰かからあなたはそういう性格!と言われたらそうなのかもしれないと思い、その性格に当てはまるように行動をしてしまうということも証明されています。
有名なスタンフォード監獄実験でも、同じようになっています。
バーナム効果のまとめ
・バーナム効果とは、誰にでも当てはまることを自分だけと錯覚すること
・バーナム効果は、誰にでも当てはまる悩みがあるから成り立つ
・バーナム効果を利用すれば、誰でも占い師になれる
・話術も鍛えるとさらに信用度が上がる
・血液型と性格の相関は科学的にはない
最後に
今回は占いを信じやすいバーナム効果を見てきました。
私が言うのもなんですが、心理学用語自体もバーナム効果的なものはあると思います。
全てを鵜呑みにする必要はないので、自分の信じたいものを信じてください。
最後までお疲れさまでした。