表には出さないですが、腹わた煮え繰り返るときはあります。
ということで今回は、怒りの感情と上手に付き合うアンガーマネジメントについて紹介します。
前編では、怒りの本質。
後編では、具体的なアンガーマネジメント(怒りの取り扱い方)を見ていきます。
※今回の記事は、戸田久美さんの「マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント」を参考に書いています。
今回の記事を読むメリットは以下の通りです。
・アンガーマネジメントとは何かがわかる
・怒りの本質がわかる
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは、読んで字のごとく「怒りを管理すること」です。
1970年代にアメリカで開発された、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
日本では「怒りに後悔しないこと」と定義されています。
怒りの後悔とは「怒らなければよかった」「怒ればよかった」などのことを指します。
怒りは自然の感情
怒りとは、喜怒哀楽に含まれているように嬉しいや楽しいと同様に必要な感情です。
防衛感情の一つで
- 心と身体の安心
- 安全が脅かされそうになった時
に怒りが生まれ、その怒りをもって身を守ろうとします。
しかし、 他の感情よりも強度が強いためうまく扱うことが重要です。
一般的にネガティブな印象のつきまとう「怒り」ですが、その感情自体は悪いものではありません。
怒りをうまく扱えないと損をする
日本の約9割の会社員が職場で怒りを感じたことがあると答えています。
そのおかげで
・怒りをため込んでいる自分が嫌になり、自分を責めたり後悔したりして、自己肯定感がなくなる。
・筋肉が緊張し、心拍と血圧が上がる。そのため、怒りっぽい人は心臓疾患、高血圧症にもなりやすい。
などの弊害があり、怒りをうまく扱うことは心身ともに健康に保ち、よい人間関係を築くなど自信にもつながります。
怒りの3つの特性
怒りには3つの特性があります。
それは、以下の通りです。
1. 上から下に流れる
2. 伝染する
3. 身近な人ほど強くなる
順番に解説します。
怒りの特性1:上から下に流れる
上司から部下へ、親から子へと力の強いところから弱いところに流れていきます。
また、流れるだけでなくさらに低いところへと「負の連鎖」が起きてしまいます。
同じように親に冷たくされた人は、自分に子供にも冷たくする白雪姫コンプレックスというものもあります。
この負の連鎖をどこかで止める必要があります。
あなたがそのストッパーにぜひなってください。
白雪姫コンプレックスはこちらの記事で解説しています。
怒りの特性2:伝染する
家族や友人がイライラしているのを見て、自分もイライラしたことはありませんか?
実は喜怒哀楽などは「情動感染」といって周囲に伝染します。
自分が怒りの震源にならないようにしましょう。
(喜びの震源になれるといいですね)
怒りの特性3:身近な人ほど強くなる
言わなくてもわかると思い込むからこそ、思い通りにならないと怒りが強くなってしまいます。
長く一緒にいるほど「コントロールできる」という思い込みがあるからです。
身近な相手でも言わなくてはわかってもらえない、思い通りにはならない存在なのだと考えましょう。
怒りの本質・原因とは?
結論:怒りは「こうあるべき」という主観的な考えの押し付け
怒りとは、相手にこうであってほしいという期待を裏切られたときに生まれます。
左に相手に対する怒りの原因、右に怒りの理由である〜べきとします
遅刻してきた | 待ち合わせには時間までに来るべき。 |
---|---|
勉強せずに遊んでる | 遊ぶべきではない。勉強すべき。 |
やる気がない | やる気を出すべき。 |
妻が料理を作ってくれない | 女性は料理を作るべき。 |
返信が遅い | すぐに返信すべき |
みなさんも一度は、経験したことがあると思います。
また、その期待が強ければ強いほど、怒りは強くなります。
例えば、浮気をされたときに激昂して殺してしまうことも、相手を信頼していたがゆえの、結果です。
怒りは二次的な感情
怒りは、
・不安
・悲しさ
・苦しさ
などの一次的な感情が積み重なって生まれる、二次的な感情です。
イライラしているときは、自分の一次的感情を客観視して、冷静になることが大切です。
怒りの本質のまとめ
・アンガーマネジメントとは、怒りを管理する方法
・怒りは喜怒哀楽と同じように、必要な感情
・怒りを溜め込んだり、上手に扱えないと心身ともに疲弊する
・怒りには3つの特性があり、
1. 上から下に流れる 2. 伝染する 3. 身近な人ほど強くなる
である
・怒りの本質は「〜すべき」という自分の主観的な考えの押し付け
最後に
今回は、怒りの本質について見てきました。
怒りとは「〜すべき」という考えからなんですね。
私はこの考えを知ったときから、怒りを感じた時自分の怒りを分析するようにしています。
他人のする行動に寛容になれれば、怒りは減らすことができそうですね。
後編に解決方法などをいくつか紹介しています。こちらからどうぞ!
最後までお疲れさまでした。