優勝カップ持ってます。(2連覇なう)
ということで、今回はタロット占いの小アルカナ・カップについての意味のまとめです。
カップは人間の情動の象徴で、仲間などの象徴でもあります。
これまでの記事はこちらなどからどうぞ!
右のカテゴリーにも「タロット占い」としてまとめてあります。
なお、今回の記事もこちらを参考にしています。
https://www.amazon.co.jp/これ一冊でぜんぶわかる-タロットの基本-ルナ・マリア/dp/4074204983
今回の記事を読むメリットは、以下の通りです。
・カップの意味がわかる
カップ
人間の情動の象徴であるカップ。
カップとは、杯や盃のことで、水を汲んだりワインを満たしたりと、液体を入れる器として基本的には飲食に用いられます。
でも「聖杯」として洗礼に用いられたり、「優勝カップ」として勝者に授与される、「固めの盃」として婚礼時の三三九度に用いられるなど、儀式的意味合いも色濃くあります。
また、こうした祝賀だけでなく「別れの盃」などのように悲しみを伴う儀式にも用いられるように、人間の喜怒哀楽に関するあらゆる情動と密接なつながりをもっているといえます。
そして杯に入れられるのは水やお酒といった液体であり、その流動的な動き、少しの刺激でも揺れ動く様子から、カップは人間の情動の象徴として考えられています。
ひとつのカップから飲み物を分かち合うことで絆を深める、という考え方は世界各地に共通しており、絆や共同意識、仲間意識をも象徴するのが、このカップです。
カップのエース
雲から出た手の、手のひらの上に杯がのっています。
カップからは五筋の水が流れ出し、そこに鳩が十字の刻まれたウエハース(洗礼時に用いる聖なるパン)を浸そうとしています。
流れ出た五筋の水は睡蓮の浮かぶ水面に絶え間なく落下し、随所に祝福と湧き上がる情動、移りゆく人の心が表されています。
正位置
<キーワード>
感性・愛を育む・歓び・受容・美的センス・芸術性・純粋
・芸術性や美的センスによる創造的分野での活躍
・心を豊かにする感性やひらめきにあふれている
・素直で純粋な気持ちにもたらされる成功や幸運
・思いがけない巡り合わせから起こる嬉しい出来事
ほとばしる感性や自然に湧き上がってくる情熱、ひらめきなど、抑えることのできない情動や愛情を表しています。
それが昇華され、美的センスが磨かれ、美しいものを作り出そうとする芸術性にもつながるのです。
また、それは愛の行為であり、男女間の愛情に留まらず、広い人間愛を生み出すでしょう。
カップのエースは素直で純粋な気持ちを大切にすることで生まれる、人間のよき感情を示します。
逆位置
<キーワード>
落胆・流されがちな状況・進展しない恋・不義理・不満が募る・心変わり・不安定
・流されやすく、けじめのない姿勢
・恋愛面での変化と落胆を生む展開
・がっかりするような相手の言動
・気持ちが集中できず、成功から遠ざかる
逆位置になると、筋になってほとばしっていた水がカオスになってぶちまけられることになります。
つまり秩序や規則性は乱され、ただ低い方に流されるばかりの予想もつかない不安定な状態を招いてしまうのです。
そこには確かな愛情はなく、落胆させられるような相手の言動、心変わりや失望があるばかり。
それに翻弄されることなく、純粋さは失わず、冷静さを保つ必要があるでしょう。
カップの2
若い男女の契りの場面で、ふたりの杯の上には翼を持つ獅子とカドゥケウス(ヘルメスの杖)が現れています。
これは、我々人間のもつ獣性と知性が調和のとれた状態で保たれ、男女に優劣なく対等な立場で深い共感と強い絆が育まれていくことを表します。
それこそが真に人間の求める尊い愛情でしょう。
正位置
<キーワード>
人との絆・豊かな交流・順調に愛を育む・深い共感・相互理解・価値観の一致・相思相愛
・心が通じ合い、深い喜びを実感できる
・様々な関係での良好なパートナーシップ
・持ちつ持たれつのバランスのよい関係
・長い付き合いにつながる嬉しい出会い
人は誰かに必要とされ、大切に思われてこそ幸せを実感できるもの。
それは恋愛関係のみならず、家族間、交友関係、ひいては師弟関係の仕事上の付き合いなど、あらゆる人間関係に当てはまります。
カップの2は、そうした人間関係において、深い共感と協調関係が築かれた良好な状態を示します。
そして、自分への自信と相手への信頼が深まり、ますます関係は順調になるでしょう。
逆位置
<キーワード>
片思い・不遇・道場・相手への不満・すれ違い・節度のない関係・依存
・相手に甘えすぎ、頼りすぎが原因での破綻
・満たされない思いを抱えて落ち込む
・一方通行で、思いが相手に届かない
・愛情というより、道場が先に立つ関係
逆位置になると、両者の杯がうまく酌み交わされずにバランスを欠いた状態になることを示します。
思いが一方通行になったり、すれ違いから思いが通じ合わなくなる可能性が。
それはコミュニケーションの不調が原因なのですが、焦れば焦るほど杯が揺れて水がこぼれてしまうように、一旦うまくいかなくなると修復は難しいもの。
心して慎重で落ち着いた対応をする必要があります。
カップの3
3人の人物が、それぞれ杯を高く掲げています。
何か祝福して乾杯をしているようにも、誓いを立てあっているようにも見えます。
いずれにしろ足元には実った農作物が見えますから、喜ばしいことでしょう。
ただ、3人の杯は触れ合っておらず、着ている服の色もバラバラで、危うい関係も想像されます。
正位置
<キーワード>
安らげる相手・好ましい関係・心地よい距離感・連帯感・仲間意識・慣れ親しむ
・心地よい距離を保った人間関係が築ける
・共同作業を通じて親密な仲間意識が生まれる
・ほっとする自然体で付き合える仲間ができる
・互いに譲り合い尊重し合う、よい関係を保つ
何かひとつのことを成し遂げると、そこに関わった人々の間に、心地よい達成感と連帯感が生まれます。
カップの3は、そうした連帯感と穏やかな関係の中で生まれる喜ばしい結果を表します。
もしかしたら、その仲間意識や連帯感はうわべだけのことかもしれませんが、これを契機に本物の人間関係を築いていける可能性を秘めています。
自分なりの心地よい人間関係を考えるにも良い時です。
逆位置
<キーワード>
調和が崩れる・悪友からの誘い・邪魔が入る・無関心・仲間割れ・言い合い・拒絶
・何気ない一言に過剰に反応してしまう
・周りの人に心を閉ざして聞き入れない
・悪友からの誘惑を断れなくて後悔する
・ぎくしゃくした雰囲気に感じる居心地の悪さ
目をつぶってきた厄介な人間関係に、いよいよトラブルが持ち上がりそうです。
かろうじて保ってきた調和が崩れたり、言い合いや仲間割れが起こる可能性もあるでしょう。
いずれにしろ、もう無関心を決め込んでいるのも限界です。
過ぎてから後悔することのないよう、誠実な姿勢で向き合う必要があるでしょう。
理解できる人にはわかってもらえるはず、と信じて行動を。
カップの4
木陰に腰かけた人物が、前方にある3つの杯を眺めています。
人は、固く腕組みをして表情を曇らせていることから、今の状況に不満を抱いていることが見てとれます。
一方、雲から出た手がその人に、もう一つの杯を差し出しているのですが、そのことにはまるで気がついていないかのようです。
正位置
<キーワード>
惰性・期待しない・気怠い・楽しくない・ないものねだり・飽き飽き・動きたくない・退屈
・安定した毎日に飽き飽きしている
・どうでもいいことを考えて思い悩む
・今の置かれた環境の良い面に気づいていない
・退屈だが、だからと行動は起こしたくない
たとえ何不自由のない恵まれた生活をしていても、その状態が続くと、まるでそれを当たり前のように感じるのが人間というものです。
カップの4は、そんな恵まれた日常に飽き飽きし、退屈していることを告げています。
だからと何か新しいことをしようとか、環境を変えようなどとは毛頭思ってないでしょう。
でも気づいていないだけで、周りには多くのチャンスが。発想の転換を。
逆位置
<キーワード>
動き始める・刺激を求める・新展開・やり直す・新事実・気を取り戻す
・思い切ってやり直すことでうまくいく
・動かざるを得ない状況に追い込まれての行動
・まだよくわからないが、とにかくやってみる
・行動を起こすことによって、新展開を迎える
逆位置になると、ようやく動き出すことを表しています。
ただそれは能動的なというと、そうでもなく、そうせざるを得なくて仕方なく、という感じです。
ですが、とにかくやってみるということが大切で、動いた先には何か新しいことが待っているでしょう。
その新しいことが少しでもよきこととなるように、満足のいく結果に結びつくように、最善を尽くした行動をしたいものです。
カップの5
黒装束の人物がうなだれて倒れた3つの杯を見つめています。
その背後には2つの杯がありますが、こちらは倒れていません。
遠方には城が見え、間には川が流れていますから、その城に行こうと思ったら皮を超えねばなりません。
この人物は、一体これからどこへ向かっていこうとしているのでしょう。
正位置
<キーワード>
期待外れの展開・不発・不仲・残念な結果・世襲、相続に関わる・親族間の問題
・思ってもみない冷たい仕打ちに悲しくなる
・身内だからと油断するとショックなことが
・親しい相手にうんざりとさせられる出来事
・希望が叶わず残念な結果に終わる可能性
思ったような結果は得られず、期待外れの展開になってしまう可能性を示しています。
信頼関係が損なわれるような、ショックな対応を受ける場合もあるでしょう。
特に身内など、親しい相手にはとかく油断してしまうもの。
どんな状況であろうと、どんな人が相手であろうと、油断や過度な期待は禁物です。
シビアに状況を見つめる目を持てば、的確な判断ができるでしょう。
逆位置
<キーワード>
未練がましい・しがらみ・正当な結果・悲しい知らせが届く・再出発・踏ん切りがつく
・こだわりが吹っ切れて再出発できる
・離れ離れだった相手との再開を果たす
・悲報が届くが、そこから立ち直れる兆し
・遠ざかっていたことへの復帰のチャンス
逆位置になっても、残念な意味合いに変わりないのがカップの5です。
さらにその度合いが厳しくなる場合もあるでしょう。
ただ、その状態を嘆くだけでなく、一定の過程を経ることで踏ん切りがついたり、再出発のタイミングがつかめる兆しも。
そういう意味では新たなステップを踏み出すチャンスを得られる、といえるでしょう。
短いようで長い人生。強かにいきたいものです。
カップの6
花を挿した杯を手にした子どもたちが、何かおしゃべりをしています。
他の5つの杯にも同様に花が飾られています。
花は愛情や豊かさの象徴であり、6つすべての杯が花で満たされていることから、豊かな愛情や、愛に満たされた状態を表します。
地面や建物が生命力を表す黄色で描かれているのも印象的です。
正位置
<キーワード>
郷愁・思い出・幼馴染・懐かしい場所・規則・原点・古い記憶・身内のつながり
・家族愛や隣人愛がもたらす平安と幸運
・原点を見つめ直すことによって、道が拓ける
・郷愁に浸り、そこから新たな発想を得る
・幼馴染との再会によって、英気を養う
懐かしい思い出や幼馴染など、過去に親しんだ場所や人物がキーポイントになることを示します。
自分の原点に立ち返ることによって、これからの未来につながるヒントが得られるでしょう。
たとえ過去に辛い思い出しかなかったとしても、それは今の自分の礎になっているもの。
自分の過去を否定するものではなく、大切に思うことが、新しい出会いをよきものにする鍵になります。
逆位置
<キーワード>
過去に執着・トラウマに縛られる・人を頼っている・恩知らず・過度の甘え・癖や習慣
・昔はよかったと、過去に執着して前進できない
・早期解決の必要がある家族間の課題
・幼い頃からの癖や習慣が失敗の原因となる
・人を頼り、甘えてばかりいることへの警告
逆位置になると、過去へのこだわりがマイナスとなって現在に影響することを示します。
あの時はよかった、と過去の栄光にしがみつこうとする気持ち、あの怖さは忘れられない、と過去のトラウマに縛られている姿勢。
いずれにしても、現在の自分とは切り離して考えたいもの。
また家族や親しい人から自立する必要性を示して、カップの6が現れることもあるでしょう。
カップの7
シルエットで表された人物の前に、雲にのった7つの杯が現れています。
その中央に覆いがかけられた盃は、この人物のもうひとりの自分が幻影として示され、他の6つの杯には欲望や邪悪な気持ちを象徴するアイテムが入っています。
この7つの杯を前にして、シルエットの人物は何を思うのでしょうか。
正位置
<キーワード>
幻影を追う・奇跡を待つ・妄想にとらわれる・空想・虚栄心・理想を膨らます・自己欺瞞
・現実から目をそらし、空想の世界に逃げ込む
・こうだったら、と願望ばかりを膨らませる
・努力を放り出して、奇跡を期待する
・思い込みの強さから冷静な判断ができない
現実の辛さから目を背け、理想や憧ればかりを追いかけたり、不確実な夢や奇跡を期待している状況を表します
。それでなんとかなればいいのですが、そう甘くはないのが現実です。
頭の中を空想や妄想でいっぱいにするより、きちんと整理して考える必要があるでしょう。
頭の中が整理できれば、今やるべきこと、本当に大切なことが見えてくるはず。
自分に嘘をつかないことです。
逆位置
<キーワード>
我に返る・平常を取り戻す・計画できる・自覚する・迷いが消える・判断力が芽生える
・理想と現実のギャップに気づき、我に返る
・迷いが吹っ切れ、何をどうすべきが見えてくる
・現実に向き合い、地に足をつける必要性を自覚する
・今まで見えていなかった目標がはっきりしてくる
理想と現実のギャップに気づき、目が覚めるように我に返ることを表します。
視界が開け、何をどうしたいか、どうすべきかをはっきり自覚できるでしょう。
迷いが吹っ切れ、目の前がはっきりしてくれば、自分がどの位置にいて、どこを目指すべきなのかがちゃんとわかるようになるのです。
自分らしさを大切に、計画性と判断力を持って、力強く自分の道を歩んでいきましょう。
カップの8
月明かりに照らされる中、8つの杯を岸辺に置いたまま、一人の人物がそこから立ち去ろうとしています。
杖をついた人物は、背をかがめ疲労感を漂わせています。
杖は人の情動や喜びの象徴。
大切であろう杯を、なぜこの人は置き去りにするのでしょう。もしかしたら、もう大切ではないのかもしれません。
正位置
<キーワード>
達観・移行期・模索・気持ちの変化・諦念・移り変わり・色褪せる
・今まで魅力を感じていたのに色あせて見える
・時間の経過により、徐々に変化していく
・次のステップへ移行すべきタイミング
・区切りをつけて、新たな可能性を模索する
今まで夢中になっていたものや、魅力的に感じていたことに、そろそろ区切りをつけるべき時が来たことを告げています。
どんなに楽しくても、いずれ飽きて色あせてくるもの。
人の心は一つのところに留まってはいられないのです。
その移り変わりがあるからこそ進歩があり、気持ちの変化は決して悪いことではありません。
次なるステージに向けて、ステップアップしていきましょう。
逆位置
<キーワード>
未練がましい・諦めきれない・区切りの必要性・言い訳・切り替え・好転する・再確認
・未練がましくあれこれ言い訳する
・わかっているのに踏ん切りがつかない
・現実を受け入れることで新たな意欲が湧いてくる
・気持ちの整理がつけば新たな出会いがある兆し
逆位置になると、自分の心が移り変わりに戸惑い、素直に受け入れられないことを表します。
未練がましく言い訳をしたり、なかなか踏ん切りがつかなくて、もどかしい思いをしたり。ただそこで焦っていては、現実を受け入れたくない気持ちが募り、逆効果になるでしょう。
少し気持ちの整理がつくのを待つのが賢明かもしれません。
新しい出会いや可能性に気づけば、状況は好転するはず。
カップの9
クロスのかかった弓なりの台に、9つの杯が並べられています。
その前方に腰掛けた人物は、腕組みをして上機嫌に微笑んでいるのがわかります。
綺麗に並べられた杯を眺めて、満足した気分になっているのでしょう。
これでよし、もう足りないものはない、と思っているのが見て取れるシチュエーションです。
正位置
<キーワード>
満ち足りた状態・有利な立場・急なお誘い・充足感を味わう・サプライズ・偶然の幸運
・降って湧いたような幸運の訪れ
・特に何もしていないのにうまくいってしまう兆し
・現状の幸運に甘んじ努力を怠ってしまう予感
・この満ち足りた状況は一時的である可能性
特別な何かをしたわけでもないのに、降って湧いたような幸運が訪れることを表します。
まさにサプライズな棚ぼた的幸運です。
戦わずして勝つような、偶然に巡り合わせによってもたらされるラッキーなのですが、これはどうやら一時的なもののよう。
今回そうだったからといって、次回もそうだとは限りません。
そのことを忘れず、現状の幸運に甘んじることのないよう気をつけて。
逆位置
<キーワード>
慢心・苦労知らず・油断・詰めの甘さ・傲慢・図々しさ・世間知らず・努力しない
・詰めの甘さ、読みの甘さが不運や失敗を招く
・思い上がりから意外な相手に足を引っ張られる
・努力もしないで不平不満ばかり言う
・状況をよくしようにもどうしたらいいかわからない
逆位置になると、自分には幸運が訪れてしかるべきと、図々しくなっていることを表します。
大した努力がなければ、うまくいくはずもないのに不平不満ばかりが募りがち・苦労知らずの世間知らずで、詰めの甘さが目立つため、周りからは呆れられてしまうでしょう。
幸せを手に入れたいと思ったら、額に汗して努力するのが大切。
その姿勢があってこそ、周りの応援も得られるのです。
カップの10
虹の中に現れた10の杯を仰ぎ見た2人の人物が、その神々しさに感嘆している様子が描かれています。
近くに手を取り合って踊る子どもがおり、このふたりは夫婦であろうことが想像されます。
遠方にささやかな家とのどかな風景が見え、家族の温かい生活に勝る幸せはない、ということを物語っています。
正位置
<キーワード>
満たされる・充実した人間関係・安らげる・充足感・幸せな絆・大切にされる
・こうなったらいいな、と思うことが叶えられる兆し
・楽しく取り組んでいることが成功に導いてくれる
・友人家族との関係が充実して幸せを実感する
・生活環境が整い、満たされた気分になる
充実した人間関係や、満たされた家庭環境を表します。
仕事や勉強はもちろん、何をするにも安定した生活環境や満たされた家庭環境が成功の礎になる、といっても良いでしょう。
それだけにただ環境が整うだけでなく、そこに付随する成功や幸せがもたらされるのです。
気持ちにゆとりがある分、よりチャンスや成功の糸口を見つけやすく、またそれを掴みやすくなっているでしょう。
逆位置
<キーワード>
責任を押し付けられる・グループ内の揉め事・孤立・束縛・取り残された気分・内紛
・心の距離の近さが招く問題
・親族内にがっかりする出来事が持ち上がる兆し
・信じていた人の、思いもよらないひどい言動
・親しい間柄だからこそ起こる馴れ合いや甘え
逆位置になると、人間関係や家庭環境が損なわれ、そこに潜んでいた様々な問題や懸案事項が一気に持ち上がってくることが暗示されます。
親しいからこそ起こるいざこざや、揉め事、相手の甘えから責任を押し付けられるなど。
いずれにしろ、近しい間柄だけに、一気に気まずくなると、いつまでも引きずることになりかねません。
根深い遺恨を残さないよう、最善策の検討を。
カップのペイジ
騎士見習いが左手を腰に当てながら、右手に杯を持っています。
その杯からは魚が顔を覗かせており、後方には海が見えますから、そこに一連のつながりを感じさせます。
杯には水の属性があり、騎士見習いが盃の中の魚をみつめているから、自分の内面を省みようとする賢明さが伺えます。
正位置
<キーワード>
心優しい・チャーミング・発案力・賢明な若者・個性的・年少者・伸び代のある人物
・ハードルを乗り越えて試練にパスする可能性
・周囲から好かれるチャーミングな人柄
・ムードメーカーで周りを盛り立てる
・個性的なセンスで周りの注目を集める
心優しく、周りの雰囲気を察して行動できるムードメーカー的存在です。
年少者でありながら、自分からアイディアを発案していく積極性と、勤勉さの持ち主で、周りから伸びしろのあるタイプとして評価されるでしょう。
ただ時にユニークな感性からの言動が目立ち、その個性的な資質は好き嫌いが分かれるところ。
おおかたは高評価を得られますが、保守的な年長者は眉をひそめる場合も。
逆位置
<キーワード>
自立できない・すぐ弱気になる・頼りない・勉強不足・幼稚・無駄な努力・経験不足
・想像がエスカレートして現実と乖離する
・的外れな考えから、努力が無駄になる
・感情を制御できず、周りとぶつかりやすい
・力不足・経験不足で問題を解決できない
ちょっとしたことですぐに弱気になったり、ムキになったり、感情のコントロールが下手なタイプ。
それだけに周りとぶつかりやすく、自分で自分を傷つけて落ち込むことも少なくないでしょう。
勉強不足や経験不足がたたって、なかなか問題を解決できないような面があります。
そんな時は素直に周りの意見に耳を傾ければいいものの、それをしたくない幼稚な部分が見え隠れします。
カップのナイト
杯を携えた騎士が白馬に乗っています。
鎧と兜で正装した騎士の姿はとても優雅で、気品が感じられます。
特に兜には翼の飾りがついており、これは知恵と伝令の神ヘルメスのシンボル。
杯を携えた騎士は、これから王より賜った祝杯を、誰か手柄を立てたものに届けるため、馬を走らせているのかもしれません。
正位置
<キーワード>
スマートな行動・柔らかい物腰・吉報が届く・デリカシー・独立・説得力・理知的
・穏やかに問題を解決してくれる能力に恵まれる
・ピンチを助けてくれる人物が現れる
・しっかり考えたうえの行動で、失敗が少ない
・感じよく振る舞えて周りに好印象を持たれる
柔らかい物腰とスマートな言動で、出会った相手をことごとく惹きつけてしまうタイプ。
強引なところはどこにもなく、逆に対応はソフトなのに、いつの間にか相手を自分のペースに引き込んでしまうような穏やかな説得力があるでしょう。
よく考えて行動するので失敗が少なく、良友にも恵まれます。
後輩や部下など目下の相手から慕われたり、憧れられることも多いでしょう。
逆位置
<キーワード>
頼りない・優しさが裏目に・その場しのぎ・うわべだけ・優柔不断・浅はか
・よく考えもしないで動いて、痛い目に遭う
・アイディアや提案は実現しようにない
・相手のためにならない同情や甘やかし
・軽率な言動で、周りから不評を買う
相手によって対応が変わるような優柔不断な面があり、その場しのぎの言動も目立ち、どうも周りからの信頼は薄いようです。
うわべだけの優しさや無責任な発言は、周りの人を傷つけてしまう原因に。
また、相手のためにならない同情や甘やかしが、人間関係にマイナスの作用を及ぼしやすいでしょう。
その場を取り繕うような言動ではなく、真摯で誠実な対応を心がけたいものです。
カップのクイーン
聖杯と呼ぶべき豪華な装飾の施された大きな杯を手にした女王が、玉座に腰掛けています。
その玉座にはプット(キューピット)の彫刻が施されており、中でも玉座下方に施されたプット像は魚を抱えており、杯が水の属性であることが示されています。
正位置
<キーワード>
懐が深い・母性愛・勘が鋭い・温和・家庭的・安らぎ・芸術的才能
・自分のことは二の次にして相手に尽くす
・美的感覚に優れ、センスのよさが光る
・人一倍、家族や友人を大切に思う気持ち
・洗練された振る舞いによって好感を持たれる
温和で懐が深く、大切な相手をどこまでも守ろうとする豊かな母性の持ち主。
自分のことは二の次にしても相手に尽くし、強い信頼と絆で結ばれた関係が築けるでしょう。
美的感覚に優れ、クリエーティブな才能を発揮したり、洗練された振る舞いで周りを惹きつける魅力があります。
ただ、豊かな感受性と勘の鋭さは、時に知らなくていいことを知ることにもなるもろ刃の剣でもあります。
逆位置
<キーワード>
引っ込み思案・ヤキモチ焼き・不安・気まぐれ・ほれっぽい・涙もろい・依存しやすい
・成功の見通しがつかなくて、不安になる
・何を考えているかわからないような言動
・すぐ誰かに助けを求めるが、叶えられない
・感情に流されやすく、前後の見境がつかない
感情の起伏が激しく、ヤキモチから心にもないことを言ったり、ちょっとしたことで大泣きしたりと、忙しいタイプです。
また、惚れっぽくて常に誰かに愛されていないとやっていけないような面があり、依存心の強さも見られるでしょう。
そうした言動で悪目立ちしやすく、同性からは歓迎されない部分も。
しっかりと自分の考えを持ち、穏やかな姿勢を心がけたいものです。
カップのキング
シンプルな玉座に腰掛けた王は左手に王笏を右手には杯を持っています。
恰幅のいい王の姿は、堂々として風格があり、寛大な指導者そのもの。
王の衣装は精神性を表す青い色のローブに、情熱の色である赤で縁取られた、生命力の象徴である黄色のマントを羽織り、そのバランスのよさに信頼性を感じさせます。
正位置
<キーワード>
包容力・指導力・おっとりしている・寛大・おおらかで型破り・理解がある・風格
・能力を信頼してのびのびやらせてもらえる環境
・何となく慕いたくなるような雰囲気の持ち主
・温かく見守ってもらえている、という安心感
・必要なものがタイミングよくもたらされる兆し
寛大で豊漁力のある、おっとりとした人物。堂々として風格があるので、安心して頼れるような雰囲気があります。
細かいことは気にしない型破りな面もあり、部下はのびのび自分の才能を発揮することを許されるでしょう。
多少ワンマンなところもありますが、それでも慕いたくなるような人徳の持ち主でもあります。
逆位置
<キーワード>
ルーズ・気が変わりやすい・あてにできない・裏表がある・無責任・不信任・嘘
・無責任さが、結局は自分に跳ね返ってくる
・好きでもないのに離れられない
・その時の気分で言動にムラがあり、信用を失う
・裏表があることを露呈してのトラブル
コロコロと気が変わりやすく、言っていることに一貫性がないため信頼性に欠けるタイプ。
嬉しい言葉を鵜呑みにして、あとで裏切られてがっかり、なんてことがよくありそうです。
裏表のある態度もトラブルや誤解を生む原因に。
ただ、そういう言動は、結局のところ自分に跳ね返ってくるもの。
信頼を失って孤立しないためにも、相手のことを真剣に考える姿勢が大切でしょう。
最後に
カップは情動や仲間などを象徴する、とても必要なものです。
これまで、ワンド・ペンタクル・ソードと紹介してきましたが、どれが欠けても幸せになることは難しいと思います。
うまく均衡を保ちながら、やっていってほしいです。
これでタロット占いの意味まとめが終わりました。
ぜひ、楽しんでタロットをやってみてください。
最後までお疲れ様でした。