タロット占い

【タロット占い】大アルカナ22枚だけ総まとめ!【意味と絵柄も解説】

レイ
レイ
こんにちは、レイです。

アルカナあるかな

ということで、今回は前回の初心者向けタロット記事に引き続き、カードの意味・解釈の解説です。

【初心者必見】タロット占いのやり方【よくある悩みも解説】タロット占いやってみたいけどどうすればいいのかわからない!そんな初心者の方に向けた記事です。タロット占いのやり方、タロットの起源、タロットの意味、スプレッドなど簡単に解説しています。また、初心者がぶち当たるよくある悩みも解説しています。占いに興味がある人は簡単なのでぜひやってみてください!...

なお今回の記事はこちらの本を参考にしています。

https://www.amazon.co.jp/これ一冊でぜんぶわかる-タロットの基本-ルナ・マリア/dp/4074204983

今回の記事を読むメリットは、

・大アルカナのカードの意味がわかる!

です。長くなるので、ぜひみたいところは目次から飛んでください。

愚者

【困難をも乗り越えるパワーの持ち主】

0番の愚者は、両手を広げ足取りも軽く天空を見上げる人物が描かれているカードです。

その人物が若者であることは、朝顔模様の衣服を身につけていることからわかります。

朝顔は、朝そのものを象徴し、人生の始まりの頃を示しているからです。そして右手には棒の先にくくりつけた少しの荷物を、左手にはバラの花を持っています。

棒は先へ進もうとする意志を、荷物は蓄えられた知恵を、バラは崇高な精神性を表しており、この先に起こりうる幾多の困難をも乗り越えていけるだけのパワーの持ち主であることを示しています。

けれど足元に見えるのは断崖絶壁であり、その道のりは決して楽ではなくことが暗示されています。それでも、エネルギーの源である太陽、忠誠心を表す犬、バラが無垢の象徴である白で描かれており、その先の見通しは未知数です。

<キーワード>

積極性・自由・新しい可能性・挑戦・旅行・行動力・無責任・大胆不敵

 

正位置―人懐こくてマイペース

・自由気ままに、直感のままに行動する

・マイペースで周りに振り回されない

・大胆に相手の懐に飛び込んで、協力者を獲得する

・未知の可能性を秘めている

・先を恐れずに前進していくだけの力が与えられる

『本当に自分が望む未知、目指すべき方向を見定めて』

周りの目を気にしたり、この先どうなるかなんて考えるより、本当に自分が望む道、目指すべき方向を見定める時期が来ていることを暗示しています。

思い込みや先入観も捨てて、ニュートラルな心で向き合う必要があるでしょう。

それは一見、とても難しいことのように思えますが、思い切って一歩踏み出せば、きっと「よかった」と思える展開に結びつくはずです。

ただ納得のいく結果を得るには、熟慮のうえでの行動、全力投球の姿勢も大切です。

それがあれば、自然と周りからの支援や協力も得られるでしょう。

理屈を並べて相手を説得しようとするより、天真爛漫で無心に頑張る姿は、それだけで魅力的に映ります。

最初は「何を夢のようなことを」と笑う人がいるかもしれませんが、いつしか周りを唸らせるようなことを成し遂げる可能性を秘めています。

 

項目別

恋愛…直感に従って行動してよさそう。まさに恋は理屈じゃない、ということを示唆。自由に伸び伸びと行動することで、自分の魅力をアピールできる。自由で型にはまらない、束縛を嫌う恋。自分の思い通りにしようとすれば、逃げて行ってしまうかも。

仕事…独創性を生かして才能を発揮するチャンス。自由な発想とクリエイティブな感性が光る人物、またそのタイミング。一から自分たちで立ち上げ、作り上げていくべき時期の到来。好きな仕事に飛び込んでいきたい気持ちを表す。マニュアル重視では行き詰まる兆し。

お金…決して安定しているとはいえない。不安定要素、突発的な出費の予感。宵越しの金は持たないという考え方。あればあっただけ使ってしまうけど、なければないなりにやっていける。計算尽くより、直感を信じての判断に分がある。思いがけない臨時収入。

人間関係…マイペースな行動が功を奏する。しがらみからの脱却。必要以上に他人に干渉しないのが肝要。相手の自由や意思を尊重することによって得られる信頼感。周りに流されることなく自分の意志をしっかりもてば、良好な人間関係が気づいていける暗示。

 

逆位置―よく考えて行動する大切さを暗示

・無鉄砲な言動からの失敗

・計画の途中で投げ出してしまう

・できもしないことを吹聴してあきられる

・考えなしの行動や気まぐれのツケが回ってくる

・自己主張ばかりが強く、周りへの配慮に欠ける

『自分の考えを過信せず、冷静で慎重な姿勢を』

よく考えもせずに行動したばかりに、大きな失敗をするなど、後悔の原因をつくってしましそうです。しかも大して反省もしないので、同じ失敗を繰り返しかねません。

また落ち着きのなさや緊張感のなさが目立ち、周りの人に不安や不快感を与えてしまうこともあるよう。あと一歩というとこまで来ているのに、詰めの甘さが目立って、それまでの努力を台無しにしがちです。

良い面をたくさん持っているのに、軽率な行動で、それをうまくいかすことができず、自分の魅力にも気づいていないことも。

目先のことばかり気にして、ベストな選択を見失ってしまうことのないよう、冷静な判断と行動が必要です。

場合によっては、誰か経験者や信用のおける人物にアドバイスを求める必要もあるでしょう。自分の考えを過信しないよう、慎重になりたいところです。

 

項目別

恋愛…熱しやすく冷めやすい、気まぐれ的な恋。その場限りの恋や、長続きしない恋。浮気や不倫の可能性。相手に振り回されてばかりの恋になりそう。その場の気分や雰囲気に流されて、後悔しないように気をつけて。心変わりの可能性。気持ちが盛り上がっても、冷静な見極めが大切。

仕事…他のことに気をとられて、やるべきことがおろそかになる。計画性のなさから、タイムオーバーになってしまう。志半ばにしての挫折の可能性。忍耐力不足で諦めてしまう。後先のことを考えないで赤字になる。目標を見失う。情熱だけで突っ走ると思いがけない障害が。

お金…浪費や損失に対する警戒の必要性。無計画な出費が原因での破綻。衝動買いへの注意。大胆な投資はリスクばかりが大きくなることを忘れずに。うまい話や詐欺に関する警告。自分だけは大丈夫とうい油断が取り返しのつかない結末を招きそう。慎重な判断が大事

人間関係…相手を信じすぎるのも疑いすぎるのもトラブルの原因に。冷静な判断を。人を頼りすぎて失敗しがち。ほどよい距離感が大切。相手のなにげない一言にむきになって、気まずい雰囲気に。大人気ない言動は謹んで。その時の気分でわがままを言ったり、きつい態度をとりそう。

 

魔術師

【魔法の杖を持ち未知のパワーを探求】

1番の魔術師は、魔法の杖のような棒を右手で高く掲げ、今にも呪文を唱えんとしているかのような人物が描かれているカードです。

手前の机の置かれたワンド、ペンタクル、ソード、カップは世界の構成要素のシンボルである四大元素「火・地・風・水」に相当します。

魔術師は万物創生の謎に迫り、宇宙の真理と未知なるパワーを探求する求道者です。頭上の8の字を横にしたようなレムニスケート(インフィニティー・無限)やローブに巻かれたウロボロスの蛇は、いずれも循環、無限を象徴し、永遠に続く創造エネルギーを表します。

神々との交信をも試みる魔術師ですが、謙虚に学ぶ姿勢を失わなければ無限の可能性を秘めています。

けれども己の能力に自惚れたり、いい加減なまやかしに妥協するとしたら、単なるインチキマジシャンに成り下がってしまうでしょう。

<キーワード>

独創性・向上性・始まりの始まり・話術・勉強熱心・ごまかし・アレンジ精神・モチベーション

 

正位置―多方面で才能が開花する

・コミュニケーション能力が向上する

・新しいものを作り上げるひらめきに満ちている

・多方面に才能を発揮し、注目を浴びる

・人々の関心を引きつけてやまない魅力が備わる

・多彩な人々との交流で新しい才能が花開く

【全力投球で頑張るべきタイミングの到来】

全力投球で頑張るべきタイミングにきています。

ここでの頑張りは大きな飛躍に結びつくでしょう。勘が冴え、効率よく新しいこともマスターし、技術を身につけられる兆しも。

それだけ成功を実現しやすい状況、といえます。自分の能力を過信せず、かといって出し惜しみすることもなく、思う存分ステップアップに向けて邁進したいもの。

また、コミュニケーション能力に優れ、自分の思いが相手に伝わりやすい兆し。

真心を持って話をすれば、相手の賛同を得て味方になってもらえるでしょう。

新しいアイディアを思いついたり、ひらめきによってステップアップの道が拓けそうです。いずれにしても机上の空論に終わらせることなく、実行する行動力が要求されます。

いうことだけは立派だけど、実行するとさっぱりなんて、言われないようしっかりと行動を伴わせる姿勢を。

 

項目別

恋愛…フィーリングの合う人との出会い。恋の始まりの予感。知的な会話が楽しめる相手。ときめくような恋の到来。相手はモテモテのタイプのよう。職場や学校など、パブリックな場が恋の舞台に。相手からの積極的なアプローチがありそう。共通の話題で相性アップ。

仕事…ステップアップのチャンスに恵まれる。収入の増加。ヘッドハンティングの可能性。自分自身に頑張る姿勢があれば、夢や目標にもグンと近づくことができそう。時流に乗って成功をつかめる。トレンドをうまく取り入れ、仕事が楽しく充実感を得る。

お金…資金繰りがうまくいく。思いがけない臨時収入。土壇場で出資者が現れ、難を逃れられる。諦め掛けていたお金が戻ってくる。欲しかったものが格安で手に入る。金銭面での幸運の暗示があるが、そこで有頂天になるのは禁物。幸運に感謝して、冷静な姿勢を忘れずに。

人間関係…初対面から気が合う相手。その場で盛り上がって楽しい計画が持ち上がる。お互いにリスペクトしあえる仲。バランスのとれたチームワーク。双方が満足できるウィンウィンの関係。おおむね良好な人間関係の暗示があるが、自分勝手な言動で大失敗も。思いやりの心を大切に。

 

逆位置―準備不足や中途半端が招く失敗

・失言によって信頼を失う

・準備不足で好機を逃す

・言うことが二転三転して周りを振り回す

・勢いは最初だけで、すぐに失速してしまう

・次々新しいことに手を出しては、どれも中途半端に終わる

【発言には責任を持ち、慎重になることが大切】

その場を取り繕うような発言や、場にふさわしくない失言によって信頼を失う事態を引き起こしてしまいそう。

また、気分によって言うことが二転三転することも少なくない時。いずれにしても、発言には十分気をつけ、慎重になることが肝要です。

一度口から飛び出した言葉は、消えてはくれないし、二度と引っ込められない、ということを肝に銘じ、発言には責任を持ちましょう。

その時の勢いや気分で手を出して、結局は投げ出してしまう可能性が。

どんなにときめくようなひらめきやアイディアでも、しっかりとしたコンセプトのもと、十分な下準備をしてこそ実現に至ることも忘れないで。

先を見越した計画を立てるのも大切で、実現してもすぐに終わってしまうようでは労力の割に収穫は少ないもの。

いかに持続していくかまで考える必要があるでしょう。

 

項目別

恋愛…真剣味に欠ける恋。相手は遊び人かも。もしかしたら嘘ばかりだったり、遊びの可能性が。しっかりと相手の真意を確かめる必要がある。気持ちが伝わらなくて、やきもちしがち。優柔不断な相手の態度に不安を感じる。良好な関係を築くには、相当な努力と忍耐が必要。

仕事…連絡不足、連絡ミスによって引き起こされる失敗。勘が鈍って働かない。ルーティンをないがしろにしてのトラブル。慣れからくる油断。いずれにしろ自分のやるべきことに誇りをもち、丁寧に取り組む姿勢が大切。計画倒れや転職願望が持ち上がりそう。ただし、慎重な判断を。

お金…あてにしていた収入が見込めなくなる。予定外の出費。思いがけない予算オーバー。しかも大幅な予感。口約束からの失敗。貴重品や金品の紛失、盗難に対する警告。金銭に関することには、緊張感を持って対応すべき。几帳面な態度も不運を遠ざけるポイントに。

人間関係…上から目線。感じの悪い対応。会話が噛み合わずぎくしゃくしてしまう。騙される、または騙し合いになる。その場限りで長続きしない関係。自慢話ばかりして呆れられる。スタンドプレーに走ってひんしゅくをかう。相手の立場を尊重すると道邃に、相手を見る目を養う必要が。

 

女教皇

【英知が結集された律法書を持つ女性神】

2番の女教皇には、懐に巻物を携え、まっすぐに正面を向いた人物が描かれているカードです。

エジプトの女神イシスの頭飾りを模した冠を身につけ、足元には三日月が配されており、この人物が女性であることが示されています。

懐の巻物には「TORA」の文字が見えます。トーラとは律法書であり、人々が平和に幸せに暮らすための英知が結集されており、そこには厳しい戒律や生活の教えなど、様々な事柄が記されています。

女教皇の左右に配された2本の柱の白い柱にはJ、黒い柱にはBと、それぞれアルファベットが刻まれています。

Jはヤキン(Jahkin)、Bはポアズ(Boas)の頭文字で、前者が神の慈悲を、後者が神の試練を表しています。

また、女教皇の後方のタペストリーには、ザクロ(女性性)とシュロ(男性性)が描かれ、調和やバランスの大切さが込められています。

<キーワード>

深い学問・調和・純粋・聡明・内面の深み・高い理解・秘められた真実・普遍性

 

正位置―思慮深さからもたらされる好結果

・直感的に正しい判断ができる

・意外なタイミングで未来が啓示される

・真摯な態度で人に向き合う大切さ

・静かに深く考える、内省や瞑想

・思慮深い配慮によって好結果がもたらされる

【気持ちを落ち着かせ内省的になることが大切】

たとえ悩みや懸案事項があっても、大騒ぎしたり気持ちを高ぶらせることは賢明ではありません。

気持ちを落ち着かせることで、自然と最良な対処法が思いつくでしょう。また、直感や第一印象を大切にすると、結果的によい方向に向かいそう。

今まで隠れていたことがはっきりしてきて、進むべき道が見えてくる兆しです。早計な判断や行動は得策ではありません。じっくり考えた上で結論を。

それも誰かにアドバイスを求めるのではなく、内省的になるのが賢明です。自分の気持ちを正面から見つめなおし、本当はどう思っているのか、どうしたいのか、改めて問いかけを。

答えはあなた自身の中にあるのです。

じっくりと考えて方向性を決めたら、あとはとやかく言わずに不言実行を目指したいものです。偏った考え方に陥ることなく、常にバランスのとれた思考を心がけることでうまくいくでしょう。

 

項目別

恋愛…なかなか進展しない関係、スローペースな恋、控えめで積極性に欠けるなど、恋愛模様ではじれったい展開になりそう。プラトニックラブ、一度理解しあえれば強い絆で結ばれる。一途な気持ちを貫き通す、信じて待ち続ける。といった強い精神力を伴う恋愛。神秘的。謎の多い人。

仕事…ひとつのことを極めたり、深く掘り下げることによって成功する。真剣な態度。責任感が強い。じっくりと取り組んでよそ水上に成果を挙げるなど、仕事面での充実を示す。また、縁の下の力持ち、裏方の仕事に才能を発揮しそう。研究者、学者、技術者に向いている。

お金…堅実な出費と計画的な貯蓄。無理のない投資や返済計画など、経済面での手堅さを伺える。決してケチケチしたりガツガツ貯めるばかりでなく、趣味や楽しみにも上手にお金を使うゆとりがある様子。意外にしっかり貯めていそう。隠し財産。思いがけない相続。

人間関係…厳選した友人との親密な関係。量より質を大切にした交友関係。合わない相手と無理して一緒にいるより、ひとりの時間を大切にする。静かで落ち着いた、大人の付き合い。じっくりと話し合う。相手の顔色をうかがったりせず、自信を持って付き合いところ。

 

逆位置―うわべだけを見て判断を誤りがち

・極端な考え方や行動で周りから浮いてしまう

・神経質な言動で周囲の雰囲気を悪くする

・うわべだけにとらわれて判断を間違ってしまう

・頑なさや思い込みの激しさが原因での失敗

・物事を大げさに捉えたり、被害者意識が強くなる

【バランス感覚や自制心を忘れずに】

繊細さや鋭い感性も、行きすぎるとヒステリックで思い込みが激しいだけ、という印象につながります。

バランス感覚やほどほどにということを学びたいものです。自分のことだけで精一杯で、周囲の人に迷惑をかけたり傷つけたりしていることに気がつきません。もっと周りに配慮すべきです。

しっかりと本質を捉えようとする見方や考え方はできているでしょうか。ともすれば、うわべだけしか見えていないのかもしれません。

自分は間違っていない、自分だけは大丈夫、という考え方は危険です。もしかしたらと自問自答する姿勢が必要です。

不平不満が露骨に態度に表れがちです。それがどんなに自分のマイナスになるかも知らずに。すぐに気持ちが表情に出るようでは、損をするばかり。

自制心を忘れないようにしたいものです。

 

項目別

恋愛…猜疑心が強く、なかなか心を開けない。考えすぎ、取り越し苦労の傾向など、後ろ向きな恋愛になりがち。すれ違いが多く、誤解を生みやすい。なかなか思いが伝わらない。片思いのまま終わってしまう恋。思い切って自分から飛びついていくのも大切かも。

仕事…準備不足。実力不足からの失敗。注意力散漫で、仕事に集中できない。自分の仕事の疑問が持ち上がる、スランプに陥る。このあたりで一旦立ち止まって、進むべき道を見極めるのが賢明。下手なプライドが邪魔をする。見栄を張っての失敗。油断からの失敗や手抜き作業。

お金…細かな出費も気になっての出し惜しみ。お金への執着が強く、ガツガツした印象。安物買いの銭失い。人の財布をあてにする、などお金にまつわるイメージダウンの恐れが。しっかり貯金もするけれど、出すべきところは気持ちよく出す、というメリハリのある行動が大切。

人間関係…いたずらに攻撃的になって、敵を作りやすい。友人への過干渉。好き嫌いが激しく、それが露骨に顔に出てしまう。好き嫌いが激しく、それが露骨に顔に出てしまう。仲間割れの危険性。意固地になって孤立を深める。冷たい態度や心ない言葉で相手を傷つけてしまう。優しさや思いやりの気持ちを取り戻したい時。

 

女帝

【万物の命を生み、慈しみ育む母性の象徴】

3番の女帝は、ボリュームのあるローブをまとい、屋外に置かれた玉座にゆったりと腰掛けた人物が描かれているカードです。

玉座に立てかけられたハート型の盾には、西洋占星術における金星の惑星記号が刻まれています。

金星は美と愛を司る女神ヴィーナスの象徴ですから、文字通りこの人物が女性であることを示しています。女帝が身につけているローブは果実の模様が施されており、豊かな実りと収穫を表します。

万物の命を生み出し、慈しみ育んでいく母性の象徴であり、産む能力を授かった女性として最高位に君臨しています。

頭上に輝く12の星々がちりばめられた冠は、黄道十二宮を表し、恵みの大地だけでなく、宇宙をも司っていることを示しています。

木々が生い茂り、あふれんばかりの穀物が実り、そこに豊かな水の流れがある。すべてにおいて、彼女の周りには豊穣とゆとりが見て取れるでしょう。

<キーワード>

豊穣・ゆとり・生命力・安定・美しさとたくましさ・浪費と無駄・慈愛・おせっかい

 

正位置―十分に満たされた居心地のよい状況

・寛容で穏やか、包み込むような優しさがある

・努力することで豊かな実りがもたらされる

・十分に満たされ、あまりある豊かさを享受する

・ゆったりと安心できる居心地のよい場所

・美しさとたくましさを併せ持ち、芯の強さがある

【現在の頑張りが、未来の支えとなる】

懸案事項も賢明な尽力によって、うまく乗り切ることができるでしょう。しっかりと計画を練って準備をしてきたことに、予想以上の成果がもたらされるのももうすぐです。

最後まで油断せず、手を抜かず、きっちりやり遂げたいもの。

気持ちにゆとりをもって、ゆったりと構えていることで、恋愛面での朗報が。

結婚に関しても、機が熟してきたことを告げています。チャンスや幸運のきっかけが身近に隠れていそうです。

ですが、ちゃんと下準備をして、成功の花を咲かせるための種まきをしておくことも忘れずに。現在の頑張りが、未来のあなたの支えとなるのです。

おおらかな気持ちを大切にすると、嬉しいことが。特に身近な人、親しい間柄の相手には細やかな配慮や優しさを。自室や身の回りを整理整頓して、居心地よくしつらえておくのも開運の基本です。

 

項目別

恋愛…愛し愛される両思いの関係…愛情に満ちた充実した関係を築ける兆し。相手はあなたに好意を寄せていそう。素直な気持ちを大切にすることで、愛情を獲得できる兆し。いずれにしろ、自分の気持ちに嘘をつかないことが大切。自然な流れで意中の相手との急接近に期待が。

仕事…ますます充実してやりがいを感じられそう。今まで積み上げてきたことに期待通りの結果が得られる兆し。業績のアップ、対前年度クリアが見込めそう。このまま頑張っていけば、先の見通しも明るい。事業拡大や他分野への進出を視野に入れるのも間近のよう。

お金…コツコツと貯めていくことで目標額に達成できる兆し。投資や財テクでの成功が見込めそう。いずれにしろ、自分にあった方法で蓄財を増やしていける模様。直感と情報をバランスよく加味した判断を。エビでタイが釣れる予感。無欲でいることが、逆に利益をもたらす暗示。

人間関係…お互いに相手のことを思いやり。自分のことより相手を大切に思う気持ち。また、それらを保てる心のゆとりがあることを示す。無理をせず自然体で付き合える関係。一緒にいることで、互いの能力が何倍にもなる相乗効果を生む関係。良好で心温まる雰囲気。和やかムード。

 

逆位置―偏った関係が生み出す閉塞感

・過剰が飽和状態を生み、いたずらに無駄にする

・押しつけがましく、場の雰囲気や相手の気持ちを考えない

・どちらかが一方的に依存する偏った関係

・八方美人になって、逆に信頼を失う

・やりすぎ、行き過ぎによってもたらされる

【本当に相手のことを思った対応を】

それは本当に必要でしょうか。ないと不安だからと、過剰に溜め込んではいませんか。物でも心でも、断捨離とまではいかないにしても、シンプルに整えることで、あるべき本来の姿が見えてくるでしょう。

あなたの良かれと思っての言動は、本当に相手のプラスになっているでしょうか。ただ押し付けているだけかもしれません。真に相手のことを思った対応とはいかなるものか、今一度考えてみる必要がありそうです。

どうもやりすぎてしまうです。適度なところでやめておく、という上手なブレーキのかけ方を学ぶ必要があります。

相手が何も言わないことをいいことに、頼りすぎて失敗しないように。逆にやたらと頼ってくる相手には、毅然とした態度で接することも考えたいものです。よく思われようとするより、誠実な対応を。

 

項目別

恋愛…心配のしすぎや独占欲の強さから関係に亀裂が。相手の気持ちはもちろん、自分の気持ちを信じられるかが鍵になりそう。気まぐれやわがままで相手を振り回す。一方通行の愛情、ひとりよがりな愛情。恋愛は相手があってこそ、ひとりではできないことを忘れないで。

仕事…手を広げすぎての失敗。見込みの甘さから大きく収益を見誤ってしまう。経費や備品など、様々なところでの無駄が露見しそう。後先を考えずに退職や転職を試みての後悔。どれも堅実な姿勢を忘れなければ、防げた事案ばかりのよう。今後は無理をせず慎重な取り組みが鍵。

お金…見栄を張っての散財。予定外の出費、予想以上に経費がかかりすぎる。甘い見通しが招いた大幅な赤字。思ったほど増えずに見直さなければならない事態。気まぐれからの投資や買い物による失敗。堅実な姿勢を忘れなければ、防げることばかり、といえそう。身長差を。

人間関係…八方美人な態度がもたらすトラブル。気まぐれな発言、わがままな態度、いい加減な姿勢。それらがより相手に強い印象を与えて、イメージダウンの原因に。また相手のそうした態度に悩まされる気配。いずれにしろ誠実な態度を心がけ、相手に誤解を受けないよう気をつけて。

 

皇帝

「みなぎるパワーで困難を乗り越える指導者」

4番の皇帝は、右手に王笏を左手に宝珠を持った人物が、どっしりとした玉座に座る姿が描かれているカードです。

頭上の大きな王冠、たっぷりと蓄えられた髭から、その人物が威厳に満ちた男性、すなわち皇帝としてふさわしい人物であることがわかります。

皇帝が手にする王笏はアンサタ十字を思わせます。アンサタ十字とはエジプト由来のアンク(輪つき十字)のことで、生命の象徴であり絶対的権威やそれに相当する役職を示します。

皇帝は戦いの象徴である鎧の上に赤い衣服をまとっており、赤は燃える血潮、闘志、激情、勇気などを表す色ですから、彼にはみなぎるパワーが宿っていることが見て取れます。

玉座に施された羊のレリーフは、彼が民衆の指導者である象徴。ただ、背後には岩山が描かれ、いく先には困難や試練が暗示されます。

それをも乗り越えていくだけの勇気と指導力が彼にはあるでしょう。

<キーワード>

責任感と指導力・勇敢・支配・影響力・リーダーシップ・権力と威厳・勇気と行動力・不屈の精神

 

正位置―チャンスや幸運を逃さない

・リーダーシップを発揮してみんなを成功に導く

・困難が立ちふさがっても挫けずに向かっていく

・チャンスや幸運の到来を逃さず掴む

・壮大な計画や大胆な判断も好結果につながる

・目標や欲しいものを自らの手で掴みとる

【積極的に自分の能力を発揮したい時】

受け身でいるより、どんどん前に出て自分の能力を発揮したい時です。手がけた仕事や計画は、成功に向かっています。

小さくまとまるより、思い切ってやってみることが、納得のいく未来につながるでしょう。二の足を踏んでいたら、せっかくのチャンスや幸運も見失ってしまいます。

がっちりとこの手でつかんでやろう、という積極性と覚悟を持つことが大切です。何事にも前向きな姿勢で取り組むことで、あなたを盛り立て、力になってくれる人物が現れる兆しです。

ただ、きれいごとだけでうまくいくほど簡単ではないかもしれません。時には手段を選ばず、時にはなりふり構わず向かっていかねばならないでしょう。

それだけの勇気が自分にあるか、またそうするだけの価値があることなのか、もう一度よく考えてみる必要がありそうです。

 

項目別

恋愛…積極的な姿勢が功を奏する兆し。押しの一手も有効と言えそう。情熱が愛を勝ち取る強力な武器に。愛を信じることで障害も乗り越えていけそう。情熱的に盛り上がるものの、持続性には欠ける可能性もあり。年上の相手。頼り甲斐のある人。絆の強さ。

仕事…成績や業績が右肩上がりで躍進できる時。守りより攻めを強化して正解。スキルアップに成功する兆しがある。明確な目標をもって行動するのはもちろん、周りからの勧めを参考にするとよさそう。権力者、実力のある上司に恵まれる兆し。管理職やCEOへの道も。

お金…高め安定を保てる兆し。徹底的なリサーチの上での投資に、成功の道筋が見えてきそう。高価でも質の高いものを選ぶことによって、経済面に勝利がもたらされる模様。押しの強さで利益が得られそう。一瞬のタイミングを見極めることによってもたらされる大きな利益。

人間関係…互いにリスペクトし合える関係。相手の良さを吸収してステップアップできそう。特に相手の有利な人脈を共有できる兆し。積極的に紹介してもらいたいところ。頼りになるリーダーの出現により、みんながまとまってよい雰囲気が生まれそう。高い意識を持つソサエティー。

 

逆位置―冷静な状況判断が必要に

・中途半端な結末や不完全燃焼を引き起こす

・カッとなって衝突したり、相手を傷つけてしまう

・周囲の迷惑も顧みず強引に自分の希望を押し通そうとする

・骨折り損のくたびれ儲けや二度手間になってしまう恐れ

・実力の伴わない挑戦で玉砕してしまう

【まずはどんな方法が最適か熟考を】

最初は勢いがあっても、想定外のアクシデントや対応能力のなさで中途半端に終わってしまう恐れがあります。

自分自身でも力を出し切れずに不完全燃焼な気分に。何事も始める前から、しっかりと最後までやり遂げられるか、慎重に判断する必要があるでしょう。

せっかく頑張ってスタートしても中断ややり直しになったりしないよう、くれぐれも注意したいところです。

周りに対する配慮が欠けているようです。目標を達成しよう、自分の理想や希望を実現しようと思うあまり、暴言を吐いたり強い態度で相手に強制しがちに。

強引なやり方では相手を傷つけてしまうだけでなく、本来達成しようとしている計画や目標までも台無しにしかねません。

北風と太陽の寓話を思い出し、どんな方法が目標達成に最適か、落ち着いて考える時間を持ちましょう。

 

項目別

恋愛…理不尽なわがままや横暴な態度への警告。自分が気をつけるのはもちろん、相手のそうした態度も見過ごせない。話し合いを持つなど、関係改善の努力が必要に。退屈で息が詰まりそうな関係。受け身で消極的な態度。やせ我慢からの後悔。嫉妬深さや支配的な関係。

仕事…実力以上の仕事や役職を押し付けられそう。一人で悩まず、誰かに相談するなど、何らかの打開策を講じる必要あり。無気力になったり、意欲的になれなくて、成績や業績が下がりそう。オーバーワークによる過労。横暴な上司、理不尽な要求をしてくる上司。

お金…せっかくのチャンスを逃して、利益を生み出せなる可能性が。押すと引くのタイミングの見極めが難しい時。無責任な態度で多大な損害を出してしまう恐れが。常に計算と慎重な判断が大切に。投資や支出など、大きなお金を動かすのは待った方がよさそう。

人間関係…堅苦しくなりすぎてぎくしゃくした雰囲気に。対等でなく、常に上下関係を意識した付き合いになりがち。互いに自己主張が激しく物別れに終わってしまいそう。一緒にいても楽しめず疲れてしまう関係。交流の輪が狭く、常に同じ仲間と行動する反面、煮詰まった関係に。

 

法王

「道徳と秩序を重んじる父性の象徴的存在」

5番の法王は、豪華絢爛な三重冠を頭上に、赤い法衣を身にまとった人物が描かれているカードです。

三重冠は天国と地獄、そして地上という3つの世界を支配していることを示します。法王の身につけている法衣の赤い色は、カーディナルレッドと呼ばれ、十字架にはりつけにされたイエスキリストの流した血を表し、殉教や受難を象徴する色。

また、左手には教皇十字と呼ばれるローマ教皇が祭事に用いる十字架を持っていますが、その右手にも注目しましょう。差し上げた右手は、人差し指と中指を揃えて立てています。

これは聖職者が魔除けや除霊の際に用いるサインです。法王の前には2人の僧侶が描かれていますから、彼らには祝福を与えているのでしょう。

法王は人々を正しい道へと導く道徳と秩序を重んじる存在です。ですが、単に厳格なだけでなく、寛大さや慈悲の精神を併せ持つ父性の象徴でもあるのです。

<キーワード>

道徳心・秩序・暗黙の了解・ルールやモラル・誠実・社会性・慣例・強い組織力

 

正位置―誠実で礼儀正しい姿勢が鍵に

・誠実な対応で窮地を乗り越える

・ゆっくりと時間をかけて作り上げていく信頼関係

・間違いに気づかされて、正しく方向転換できる

・親しい相手にこそ礼儀を重んじるべき時

・十分信頼に足る有益なアドバイスを得られる

【時間をかけて信頼や実績を築き上げる必要性】

大きな課題や懸案事項が持ち上がっても、誠実で丁寧な対応を心がけることで乗り切れる予感です。慌てて不用意な言動に走らないよう気をつけたいところ。

焦ってもうまくいくわけではありません。信頼や実績を築き上げるには時間がかかることを理解して。

また、的確な判断や進むべき道はちゃんと示されるでしょう。間違いも早期発見で修正される兆しです。

信頼のおける人物からのバックアップやアドバイスによって、成功への道筋ができていきそうです。親身になって相談に乗ってくれたり、力になってくれる目上の人物が現れる兆し。

ただ、どんな相手に対しても依存しすぎたり、馴れ馴れしい態度に出るのは禁物。親しい相手、頼りになる人だからこそ節度ある態度で接することの大切さを示しています。

また、しきたりや慣例を大切にする必要がありそう。

 

項目別

恋愛…尊敬が愛情に変わる恋愛の形。互いに尊敬し合える関係。家族や友人公認の祝福されたお付き合いができそう。お見合い、場合によっては合コンなど、紹介者を介していい出会いに恵まれそう。年上の異性との相性が上昇してきている兆し。礼儀正しい態度が大切。

仕事…信頼関係が深まり、ステップアップや事業拡大のチャンスに恵まれそう。社会貢献度の高い仕事での成功。社会的信頼の高い職種。年上の真面目で誠実な人物がキーパーソンになりそう。採用試験、資格試験での朗報がもたらされる予感。理解ある上司に恵まれる。

お金…堅実な投資、支出計画が功を奏する。頼りになるスポンサーが現れ、経済状況が安定してくる。歴史のある企業、老舗の大店を信頼することにより生まれる利益。利益優先より、信頼や企業理念、歴史を重視することで逆に増益する。目先の利益より大切にすべきことを忘れないで。

人間関係…尊敬できる師と思える人物との出会いがある。上下関係を重んじることによって生まれる信頼関係。頼りになる人物に見守られて、安心感を得られる。切れ者の上司や先輩との良好な関係。目上の人物、年上の相手との関係が良好なことを示し、バックアップも期待できそう。

 

逆位置―周りとの調和を考えた振る舞いを

・社交辞令を真に受けて失敗

・融通の利かない態度で周りを混乱させる

・ルール違反、マナー違反から信頼を失う

・価値観の違いから起こる行き違い

・周りと打ち解けない

【他者と慎重に向き合い、理解を深める努力が大切】

それは相手の本心からの言葉でしょうか。社交辞令やその場しのぎの発言かもしれません。

すぐに真に受けて失敗しないよう、相手の言葉の真意を慎重に見極めたいところです。

ちょっとくらいならという気の緩みから信頼を失いそう。小さな油断が大きな効果の原因になりやすいので、くれぐれも気をつけて。

ただ、あまりにも融通の利かない姿勢では、逆に周りに迷惑をかけたり、物事の信仰を阻害する原因に。しっかりと守るべき事柄、多少は融通を利かせる必要がある事柄、どちらか一方に偏るのではなく、上手なさじ加減での的確な対応がポイントです。

そんなはずではなかった、と思うような行き違いが。双方がイメージしていることに齟齬がないか、一度確認する必要があります。

知らず知らずに上から目線の態度をとっている恐れが。謙虚さと周りヘの理解を。

 

項目別

恋愛…パートナーがいる相手を好きになってしまいそう。周りから反対される恋愛。障害がつきまとう。いずれにしても後ろめたさのある間違った恋愛に陥る可能性あり。その恋は本当に進めていいのか、今一度よく考えたいもの。執着・干渉しすぎの警告。

仕事…使えない上司に振り回される。派閥争いに巻き込まれそう。先輩に出し抜かれる。しっかりと周りの状況を見て動かないと、窮地に追い込まれるかも。特に抜け目のないタイプには要注意。契約書の不備に注意。市場を挟んで失敗することへの警告。

お金…素人判断による損失。親切心が裏目に出てしまう。投資や財テク、資産運用は、思い通りにならなそう。楽観視するのは危険。常にリスクを考え、最小限の損失に抑えられるような計画を立てるのが無難。

人間関係…口うるさい目上の人物に目をつけられそう。怠慢や弱気は鋭く見抜かれる。けじめのある常識的な言動が求められる時。リーダー不在から起こる混乱やトラブル。派閥争いに巻き込まれる恐れが。また、自ら派閥を作ることへの警告。どんな小さな人間関係の変化も見逃さないで。

 

恋人

「知恵の実を食べる前のアダムとイヴ」

6番の恋人は、裸の男女と、そのふたりを見守るかのように天空で両手を広げた天使が描かれているカードです。

男性の背後には12個の果実をつけた生命の木が、女性の背後には幹に蛇に巻きついた善悪を知る知恵の木が描かれており、このふたりがアダムとイヴであることがわかります。

アダムとイヴは悪魔の使いである蛇にそそのかされて知恵の実を食べてしまったため、神の怒りに触れて楽園を追い出されてしまいます。

ですが、ここに描かれているふたりは、まだ知恵の実を食べる以前の羞恥心を知らない無垢な存在です。彼らを見守っているのは大天使ラファエルであると言われていますが、後方には人生の困難や障害を表す山が描かれており、その行く手が決して平坦ではないことが暗示されています。

無垢のまま楽園にとどまることと、知恵を授かり楽園を去ること、果たしてどちらが幸せなのでしょうか。

<キーワード>

愛情・相思相愛・選択の時・純粋な愛・無垢・性的な関係・誘惑・趣味や娯楽

 

正位置―価値が近く自然と惹かれ合う関係

・隠し事のないオープンな関係

・魅力がアップして、交換をもたれやすくなる

・自然と惹かれ合い、愛情を育める関係

・価値観や好みが似ていて、親しみを感じる

・大切にすべき無垢で純粋な愛情

【大切な選択をすべき時期の到来】

特別なことをしなくても、日々の暮らしを大切にすることによってあなたの魅力、高感度共に上昇してくる兆しです。何も急いだり小細工したりする必要はありません。

時がくれば、自然と接近していけるでしょう。感性やひらめき自分の感覚を大切にすることによって、いい方向に向かいます。

ふとしたことで共通点が見つかったり、理解が深まって親密さが増しそうです。こそこそしたり隠し事をするより、オープンな雰囲気を大切にすることで、理解を得、協力者が現れる兆しです。

今は大したことではない、ごく普通のことと思えても、それはかけがえのない大切に育みたい間と、後になって知るようになります。

大切な選択をすべき時期が来ているのかもしれません。後々、その重要さに気が付きそうです。今、しっかりと考え、後悔のない選択を。

 

項目別

恋愛…ときめくこいや一目惚れの予感。すぐに意気投合して仲良くなれそう。相性がぴったりの相手との出会いが期待できる予感。相手はアプローチ上手のよう。また、あなた自身も上手にアプローチできる兆し。周りが羨むような魅力的なカップル。ラブチャンス

仕事…長い付き合いのできる信頼すべき相手や、将来性のある仕事に恵まれる。自分の得意分野が増える。また、得意分野で活躍する。共同作業やチーム枠が大切な仕事でチャンスを掴む。頼りになるサポーターやよいプレーンに恵まれる。転職や方向転換にも嬉しい可能性が。

お金…自分の趣味やセンスが収入につながる予感。もう一段ステップアップを目指すのもよさそう。思いの外うまくいって、予算内に収まる予感。変化を敏感に読み取ることによって、今まで以上にうまくいきそう。投資関係では、良い選択、良い判断ができる兆し。

人間関係…身近な知り合いや、長い付き合いの友人のありがたみを実感する出来事が。良い友達、よいメンバーに恵まれる。気を使い過ぎず、自然体で接することで、より親密になれる。良好な人間関係。環境が変わっても変わらない付き合いができる。周りとの信頼関係や絆が強まる兆しが。

 

逆位置―後悔を生まない人間関係を心がけて

・マンネリが続いて倦怠期が訪れる可能性

・気持ちが散漫になって相手を大切にできない

・選択を間違って失敗や後悔を生む

・横恋慕、ライバルや邪魔者の出現による愛情関係の危機

・意見の相違などから相性がダウンする

【すぐ近くのささやかな幸せに目を向けたい時】

穏やかで楽しい状況も、それが毎日続けば日常となり、ありがたさも薄れてしまうもの。マイナスにばかり考えず、今近くにあるささやかな幸せや幸運に目を向けましょう。

どんな状況にも完璧に不安を拭い去ることはできません。

あなた自身の中に迷いや自信のなさがあるのなら、なおさらのこと。思い込みが強くなったり、偏った見方をしないよう、落ち着いていて客観的に見ていこうとする気持ちが大切です。

互いの考え方や意見が違ったとしても、それは当然のこと。何もかも一致するなんて、逆にありえないでしょう。

違うからぶつかるのではなく、違うからこそ互いに理解し合うために話し合おうという姿勢を心がけて。

意地悪な相手やずる賢いタイプに目をつけられて、気持ちをかき乱されるかも。でも敵意をむき出しにするより、柔らかい対応が賢明です。

 

項目別

恋愛…目移りして浮気心が芽生える気配。心変わり。相手を信じきれず不信感が浮かび上がりそう。相手の些細な言動が気になって、ぎくしゃくしがち。勢いで突っ走っての失敗。ライバルや邪魔者の出現。噂に振り回されたり疑心暗鬼にならないように。まずはコミュニケーションを。

仕事…連絡ミスからの失敗。自分に不向きな分野や仕事で苦しめられる。同僚やチームメイト、ブレーンに恵まれず苦労する。転職や方向転換は選択ミスに終わりそう。ここは冷静になって時期を改めるのが無難。人の失敗の連帯責任を負わされそう。でも黙った一緒に頑張る姿勢が大事。

お金…共同出資や共同経営の話には慎重に。しっかり見極めないと、後悔することになりそう。最初はよくても、それは長続きしない気配。費用対効果を綿密に計算しないで判断するのは、時期尚早。誘惑に負けての出費は、大きな後悔の原因に。後先を考えた支出計画を。

人間関係…気が変わりやすく、見方だと思っていた相手に裏切られる気配。相手の言動に気をつけて。より自分にとって有利な方に簡単に流れていってしまう。価値観や感覚にズレがあって、行き違いが生じる。どうしても信じきれずに疑心暗鬼になってしまう。非協力的な相手。

 

戦車

「バランスをとることの難しさを暗示」

7番の戦車は、王冠と鎧を身につけ、王杖を持った人物が堅牢な石造りの乗り物を御する姿が描かれているカードです。

鎧姿でまっすぐに前を見据える若者は、今まさに戦いへの出陣といった様子で、この乗り物が戦車を表しています。戦車を引くのは、2頭のエジプトの聖獣スフィンクス。

スフィンクスは敵を打破する力や王を守護するシンボルですから、戦車を引くのにふさわしい聖獣といえるでしょう。

2頭のうち、白いスフィンクスが神の慈悲を、黒いスフィンクスが神の試練を表しており、第2のアルカナである女教皇の白と黒の2本の柱にも通じるところがあります。

また、白と黒の対象が光と闇、昼と夜など正反対のものの象徴であり、それが対になっていて戦車を引っ張っていくのですから、バランスをとることの難しさをも表しているでしょう。戦車を御すには強い精神力が必要なのです。

<キーワード>

勝利・闘争心・征服・克服・服従・瞬発力・コントロール・使命

 

正位置―勢いとスピード感が成功へと導く

・困難な課題や目標を達成するだけの勢いがある

・スピード感を持って対応することで成功に近づく

・障害や困難さが逆にモチベーションをアップする

・自分を信じて前進する

・事態が突然好転する

【難しそうな事柄にこそ闘志を持って取り組んで】

難しそう、大変そう、と思えることも始めてみれば意外にクリアしていけそうです。

それだけの実力と勢いがあるでしょう。二の足を踏んでモタモタするのは禁物。立ち止まらずに、スピード感を持って取り組みたい時。

また、難しいからこそ、大変だからこそ、闘志も湧いてくる。逆にそれがモチベーションとなって、力を発揮できるのです。

ここでの頑張りが課題や目標をクリアして、自信と経験を積むチャンスにつながります。

自分の考え、自分の実力を信じて前進したいところです。周りの評価を気にして萎縮するのはもったいないこと。事態は突然好転する兆しがありますから、まずは行動してみましょう。

ただ行動を起こしながらも、考えたり作戦を練ったり準備をしたり、という陰ながらの努力も必要に。陰の努力と行動力の両輪が揃ってこその成功なのです。

 

項目別

恋愛…積極的なアプローチで意中の相手との相性がアップしそう。自分からチャンスを作って、どんどん接近していきたい時。ライバルや邪魔者を蹴散らして、意中の相手と急接近できる兆し。障害を克服して結ばれる可能性。予定外の行動がもたらす出会い。速攻アタックの成功。

仕事…フットワークの軽さでチャンスに恵まれる予感。ステップアップの糸口がつかめそう。積極的に動くことによって可能性が広がる兆し。海外出張や海外への赴任の可能性。部下や後輩への配慮で株が上がりそう。計画の進行が加速する。素早い判断が功を奏する。

お金…具体的な目標を立てての貯蓄が功を奏する。外貨預金や海外投資による成功。素早い判断で利益を生んだり、リスクを回避できる可能性。潤沢な資金があってこその成功。自分への投資が大きな成果となって返ってくる予感。ピンチからの逆転や、マイナスからの挽回。

人間関係…互いに尊重しあえるフィフティフィフティの関係。ツーカーの仲になれるベストパートナー。役割分担がうまくいって、ますますいい関係が築ける。信頼関係が強まって、親密さが増す。自然と理解しあえる無理のない関係性。共通の目標が、絆を深めてくれそう。

 

逆位置―やみくもな行動で失敗や空回りも

・いたずらにライバル心が強くなって好戦的になる

・少しうまくいかないと、すぐにやる気が萎える

・二の足を踏んでしまったことへの後悔

・闇雲に行動して、空回りする

・場当たり的な行動からの失敗

【目先の勝ち負けよりも、将来の勝利を目指して】

ついムキになったり張り合ったりして、結局はうまくいかなくなったり気まずくなったり。人より勝ちたい、先を越したい、という気持ちが強くなって、好戦的になりがちです。

仮にここで勝てたとしても、先々のことを考えると、それがプラスになるとは限りません。勝ち負けより、その先にある成功を見越した行動を。

ちょっとしたことでやる気をなくしたり、二の足を踏んだりして果たせるはずの課題や目標も頓挫することに。

その場の気分や状況で判断するのではなく、もっと遠いところに視点を移して考えましょう。場合によっては、身近な信頼できる相手や経験者にアドバイスを求めるのが有益です。

人の意見を受け入れる心のゆとりこそが、状況がよくしていく鍵になるのです。今一度、課題や目標を見定めて、行動に移しましょう。

 

項目別

恋愛…すれ違いばかりでうまくいかない。ライバルに先を越される。弱気になってチャンスを逃すか、逆に突っ走って後悔するか、行動が極端になりがち。思うように進展しないことにイライラして、突拍子もない行動に走ってしまうことへの警告。相手が逃げ腰になる可能性。

仕事…見切り発車をして失敗しそう。結果を急ぐとろくなことにならない気配。思惑が外れてがっかりさせられそう。努力が水の泡になるアクシデント発生の予感。ライバルやライバル会社に競り負ける恐れが。焦りが募る状況になりがちで、失敗を招く可能性大。

お金…確認不足や不注意からの損失。投資の失敗や保証人になっての大損害の可能性。自分だけは大丈夫、という家臣が原因での損失。お金が原因でのトラブル発生の気配。一か八かの賭けが分が悪い暗示。いずれにしても、慎重で堅実な姿勢が必要に。

人間関係…気が合わない相手とのストレスを感じる付き合い。自己中心的な態度に振り回される。いいように利用される関係。ついつい張り合ったり、上下関係にこだわりがち。チームワークがとれずに失敗やトラブルが発生する兆し。どうしても理解してもらえずに、敗北感を味わう可能性。

 

「しなやかでピュアな精神に宿る真の力強さ」

8番の力は、柔和な女性がライオンを懐柔している様子が描かれたカードです。

女性の頭上には1番の魔術師のカードと同様、レムニスケート(インフィニティー)が描かれ、彼女が無限のエネルギーを携えた人物であることがわかります。

だからこそ百獣の王であるライオンを、いともたやすく懐柔できるのでしょう。

「力」といえば、筋肉隆々の屈強な男性や、絶大な権力を誇る王様などがイメージされやすいところですが、柔和な女性が描かれている点から、単なる腕力によって猛獣を屈服させるのとは違う意味合いが見て取れます。

彼女が身につけているドレスの色にも注目しましょう。白は汚れのなさや無垢な心の象徴です。

無心でピュアだからこそ、ライオンは顔の手を添えられても、おとなしくしているのかもしれません。なんの邪心も下心もない、純真無垢な精神こそが、本当に強い力を擁しているのです。

<キーワード>

ピュアな心・忍耐力や根気・強い精神力・克己・信念・熟練・誠実・味方を増やす

 

正位置―根気強さや忍耐強さが導く吉兆

・ひたむきな努力が報われる兆し

・相手に合わせることで結果的には思惑通りに動かす

・根気よく見守り、育てていくことで得られる成果

・忍耐強い対応で、無事解決までこぎつける

・邪念のない無審査で味方や協力者を増やす

【諦めない気持ちの大切さを忘れないで】

今頑張っていること、努力していることには嬉しい結果が待っているでしょう。

どんなに辛くても、やめたくなっても、ここで諦めるのはもったいないこと。もう少し粘ってみる価値はありそうです。ゴリ押したり我を通そうとしても、結局はうまくいかないもの。

相手に寄り添い、こちらも折れることによって、最後には思い通りの展開に持っていける兆し。負けるが勝ち、という言葉を思い出しましょう。

何事も好結果を得ようと思ったら、今季や忍耐力が必要です。

人一倍の持続力があってこそ、最後に笑うことができるのです。諦めない気持ちの大切さを心しましょう。純粋な気持ちでひたむきに努力すれば、誰だって応援したくなるものです。

まずは邪心や下心を捨てて、無心での取り組みを。また、何事も完遂までには大いに手間も時間もかかる、ということを忘れないことが肝要です。

 

項目別

恋愛…自分自身を大きく成長させてくれる恋の予感。大恋愛、強い絆。障害や周囲の反対を乗り越えて、成就できる恋愛。二人でいることで強くなれる関係。長い時間をかけてゆっくり実らせる。長続きする恋愛。焦ったり、結果を急いだりしないで。大切なことは時間がかかるもの。

仕事…たとえ困難な状況下にあっても、それを乗り越えていくだけの底力があることを示している。毅然とした態度で自分のやるべき仕事に取り組むべき時。長期計画が功を奏する兆し。根気や持続力を必要とする仕事。また、そうした分野での成功。初志貫徹の精神

お金…積立預金や定期預金、長期投資での成功。コツコツ貯めていくことでうまくいく。予想外の有利な利息。上手にやりくりすることで、それ以上の幸運に恵まれる。堅実で計画的な支出がもたらす幸運。損して得取れの精神が、結果的にはうまくいきそう。

人間関係…信頼関係が強まる。暖かく見守ってくれる人物が現れる。相手を信頼することによって深まる交流。いい仲間に恵まれる。長い付き合いになりそうな相手との出会いの予感。大切な場面でタイミングよく助け舟を出してくれる相手に恵まれる。信じることで信頼感を得る。

 

逆位置―努力不足で後悔しないように

・すぐに諦めてしまって、投げやりになりがち

・持続性が欠如し、行動にムラがある

・努力不足によって、せっかくのチャンスを逃してしまう

・自分に自信が持てず、ここ一番という場面で踏ん張れない

・互いの欠点が許せず、相手のあらばかり見えてしまう

【今一度、自分の立ち位置を確認を】

ちょっとうまくいかないと、すぐにモチベーションダウンしそうです。

それだけならともなく、投げやりな気分になって、今まで頑張ってきたことまで台無しにしがち。その言動は、後に悔やむことがないか、よく考える必要があるでしょう。

急に途中でストップしたり、やたら頑張ったり、手を抜いたり。その一貫性のない行動が致命傷になりそう。

自分はどの位置にいて、何をどうしたいのか、もう一度よく考える必要があるでしょう。

努力不足は、あの時もっと頑張ればよかったという後悔の原因になります。

全力投球を。特に自分に自信が持てずに引いてしまうと、後悔してもし切れない結果に。最後は自分を信じきることが大切です。

と同時に人を許し、多少の欠点はこちらがフォローしよう、という姿勢が好結果や成功につながるもの。結末を考えた判断を。

 

項目別

恋愛…相手はおろか、自分の心も信じられなくなってしまいそう。すれ違いから気持ちが離れてしまう。素直になれず失敗する。誰か他の人のいるところで振られる。勇気がでなくてアプローチのチャンスを逃してしまう。短気や強引さが招く失敗。いずれにしろ焦りは禁物。

仕事…仕事で恥をかかされたり、自信を失うような出来事の予感。時期尚早で失敗する。肝心な時に実力を発揮できず、ステップアップのチャンスを逃してしまう。根を詰めすぎて疲労困憊する。周りとの足並みが揃わなくて、孤立してしまう可能性。冷静な状況判断が大切。

お金…へそくりや財産に手をつけてしまう。計算外の出費。見積もりを大幅にオーバーしてしまう。判断を急がされての損失。状況の急変についていけなくなっての失敗や損失。気が大きくなって散財する。その投資や出費は本当に大丈夫か、再考の必要がありそう。

人間関係…周りの目が気になって萎縮してしまう。自分に自信が持てず、卑屈な態度をとりがち。露骨に不満を表して関係が悪化する。強引な態度で周りの反感を買う。互いに相手への不満を募らせ、喧嘩になる。一歩も引かないことで関係をこじらせる。心のゆとりと思いやりを。

 

隠者

「ストイックに思索をめぐらす賢者の導き」

9番の隠者は、マントを身につけ白いひげをたくわえた人物が、左手に長い杖を右手に明かりを持つ姿が描かれているカードです。

「隠者」とは俗世間から離れたところで人知れずひっそりと隠れるように生活する人のこと。

山深い森の中など外界との交流を一切たち、まさに地理的にも精神面でも下界から隔絶された環境で、深く思索をめぐらし、ストイックに暮らしているのです。

隠者という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、数々の知識や技術を習得線がため厳しく己を律する姿勢は、修行僧や仙人のイメージに近いかもしれません。

長く伸びた白いひげは時間の経過を表し、この人物が老人であることがわかります。

全体的に落ち着いたトーンの中にあって、英知や希望を表す明かりと指導力を示す杖が、万物の根源であり生命力の象徴の黄色で描かれており、この人物が優秀な導き手であることが示されています。

<キーワード>

探究心・ストイック・洞察力・悟り・達観・内省・水面下・英知

 

正位置―じっくり自らを省みるべき時期

・行動の前に思慮深く考えを巡らすことの大切さ

・じっくりと納得のいくまで繰り返し努力をする

・静かで穏やかな方法を選択する

・人の気がつかないような細かい点まで行き届く

・自分のやり方や考え方について内省すべき時期

【自らが進むべき道を改めて深く考えよ】

他人にはなかなか理解してもらえないとしても、大切にすべき思いがあるでしょう。

世間体や流行に、振り回されず、じっくりと納得のいくまで頑張ってみたい時。

動き出す前に、しっかりと考え、自分なりの方針や方向性を決めておきたいもの。派手な宣言や目立った行動をする必要はありません。むしろ穏やかに淡々とことを進めるべきです。

自分なりの視点を大切にしましょう。

人が気づかない細かい点が見えてきたり、人とは違った見方ができて、それが次のステップに進む手がかりになる兆し。

変化を求めたり、誰かにアドバイスしてもらう必要はなさそうです。何を目標にすべきか、これからどの方向に進むべきか、そしてそのためにすべきことは何か、そのすべての答えは内省によって得られるでしょう。深く自分の気持ちと向き合うこと。

そうすれば、自然と最良の道が見えてくるのです。

 

項目別

恋愛…深いところで理解しあえる強い絆。相手の気持ちを尊重し、見守り続ける穏やかな愛情。ずっと前から知っているような懐かしい雰囲気。控えめな態度が功を奏する。見えないところで、互いの愛を育む。プラトニックな関係。予想以上に自分の言動が相手に響く。

仕事…まずはベストを尽くそうとする姿勢に結果がついてくる。自分のペースを乱さず進むことによって成功が得られる。頭が冴えていいアイディアが浮かぶ。自分の仕事に誇りを持って取り組むことの大切さ。名誉を重んじる。研究心、探究心を持って取り組むことで得られる好感度。

お金…金銭的利益より信頼関係や名誉を重んじることによって、結果的にプラスを生む。計画的で几帳面な金銭感覚がもたらす成功や幸運。無理をしない。身の丈にあった支出を心がけるべき時。少しでもコツコツと貯めていくことのメリット。無駄を省く努力が身を結ぶ。

人間関係…相手を立てることによって得られる信頼感。人の相談に乗ることで、自分の悩みが解決する。身近な相手との関係が深まる。しばらく疎遠になっていた相手との交流が再開する。今ひとつうまくいかなかった相手との関係が改善する。真心や思いやりが相手に伝わる。

 

逆位置―考えすぎや深読みのしすぎに注意を

・深読みによって誤解や失敗を招く

・自分の殻に閉じこもってしまう

・未熟さや経験不足が引き起こす誤解やトラブル

・ひねくれた見方をして、素直になれない

・やたら細かいことにこだわって、先に進めない

【冷静に時間をかけて熟考を】

どうも視野が狭くなっているようです。ひとつの出来事、ひとつの考えにとらわれて、そのことばかり深く考えてしまいがち。

それが深読みのしすぎや、誤解してしまう原因に。こうなると、考え方が卑屈になったり、素直になれなかったりして、自分の殻に閉じこもってしまいがちなのです。

本当に自分が感じている、そのことに間違いはないのでしょうか。勝手に思い込んでいるだけだったり、偏った見方をしたりしていないでしょうか。

もう少し冷静になって、もう少し時間をかけて、物事を考え直す必要がある、カードはそう告げています。

もし何か重要な決断を迫られているなら、俯瞰した視点からの熟考が大切です。

ただ、細かいことばかりにこだわって先に進めないようでは、これはこれで困ります。熟考と、どうでもいいことを気にして引っかかったりしてはいないか、検証を。

 

項目別

恋愛…慎重になりすぎて、自分の気持ちを見失ってしまう。不器用だったり計算しすぎたり、そのどちらかに偏っての失敗。取り越し苦労をして気をもむ。やたらとやきもちを焼いて険悪な雰囲気を招く。必要以上に相手に干渉する。相手の気持ちを考えるゆとりがない。

仕事…水面下の交渉におけるリスク。的外れな努力によって無駄骨を折る。せっかくのアドバイスを無視して失敗する。周りのペースに振り回されて実力を発揮できない。分析力にかける言動で周りを落胆させる。細かいところにこだわりすぎて、全体を把握できない。

お金…へそくりや秘密のお金がバレる。小銭にこだわって、逆に大金を失う。自分の取り分を主張しすぎて、逆に損をする。見栄を張って、散財して大後悔を招く。思ったほど貯蓄が増えない。計画倒れになりやすいプラン。タイミングを見極めるのが難しい投資。

人間関係…短気な態度をとって相手をがっかりさせる。自分に対する陰口や悪口が聞こえてくる。気難しい相手とのトラブルの気配。意外な相手が黒幕である可能性。非常識な相手に振り回される。相手の言動をしっかり観察すること、自分の言動に慎重になることの両面が鍵になる。

 

運命の輪

「多くの暗示が込められた天空のホイール」

10番の運命の輪は、天空に浮かぶホイールと、その四方に様々な聖獣が描かれたカードです。

ホイールの中にはラテン語の車輪を意味するROTAの文字が見て取れます。

ROTAはTARO(タロットカード)やTORA(第2のアルカナ、女教皇が持つ律法書)のアナグラムでもあります。そしてR、O、T、Aのそれぞれの文字の間に配されているのはアレフベート(ヘブライ語)のヴァウ、へー、ヨッド、へーの文字。

これを左上から反時計回りに読むとヤハウェと読めるのも興味深いところです。車輪の8本の幅の1本おきに配されているのは錬金術記号でしょう。

頂上Tの下は水銀、Aの左横は硫黄、Rの上は水瓶座、溶解液である水の象徴、Oの右横は塩と思われます。

このようにホイール部分だけをとってみても、たくさんの要素が盛り込まれているのが、この第10のアルカナ「運命の輪」なのです。

<キーワード>

新たな局面・浮き沈み・とめどない変化・不可抗力・周期と規則性・タイミング・回転と循環・再生

 

正位置―思いがけない幸運がもたらされる

・降って湧いたようなチャンスに恵まれる

・何か重大な局面を迎えることになる

・思いがけず、嬉しい展開に恵まれる

・計画や規則正しさを重視することによって、うまくいく

・タイミングよく行動できて、ツキや幸運をつかまえる

【思い切って前進すべき時期の到来】

幸運の女神を味方にできるでしょう。

思いがけずチャンスやツキに恵まれやすい時ですから、素早い行動絵、それを掴みましょう。考え込んだり、モタモタしている時間はありません。

うまくいかなかったらどうしよう、なんて悩んでいる場合ではありません。

過度な心配は、せっかくの幸運を台無しにしてしまいます。思い切って前進すべき時が来ていること告げています。何も考えなくても、ちゃんとタイミングよく行動できるでしょう。

ただ計画性や規則性は大切にすべきです。

日々のルーティンを怠らない姿勢が、幸運をもたらします。偶然の幸運も、ルーティンがきっかけになる場合が多いでしょう。自分ありのリズムをつかむことが大切なのです。

実力以上の力を発揮できる時でもありますから、まずは自分自身を信じる気持ちを大切にするのがポイントです。

 

項目別

恋愛…運命的な出会い。良縁に恵まれる。嬉しい返事がもらえる兆し。タイミングのよい時期。運命を感じるハプニングに恵まれる。出会いからトントン拍子に進展していける兆し。よりが戻るなど、復活愛の可能性。新しい局面に向かって、いい意味での進展がありそう。

仕事…環境の変化がステップアップのきっかけになる。転職での成功。仕事にやりがいを感じ、天職と実感する。天職との出会い。再就職がうまくいく。トレンドをうまくつかんで成功する。失敗から生まれる成功。思い切った判断が功を奏する。努力以上の結果が得られる。

お金…予想外の収入を得られる。必要なタイミングで必要な分がちゃんと入ってくる。有力なスポンサーが現れるなど、資金繰りがうまくいく兆し。思ったよりも多くの報酬が得られる。少ない投資で大きな利益を得るチャンスに恵まれる。直感が冴えてタイミングのよい判断ができる。

人間関係…自然と充実した人間関係が築ける。肩の凝らないリラックスできる交友関係。肩の凝らないリラックスできる交友関係。生涯付き合っていけるような相手との出会いがもたらさせる。盛り上がる人間関係。また、そこから化学反応が起こって成功や面白いことができる兆し。協力しあって目標を達成できるベストな関係。

 

逆位置―不測不能な事態に対する警戒を

・不安定を、何が起こるかわからない状況

・予想外の展開に対応しきれない

・不可抗力によって悪条件が重なってしまう

・悪い偶然が重なっての失敗やアクシデントの多発

・タイミングが掴めず、チャンスを逃してしまう

【タイミングの悪さも時の流れによって変わるもの】

あなたに原因があるわけでも、あなたが悪いわけでもありません。

ただタイミングが悪いのです。今は思ったような展開を望むのは難しいようです。

それどころか、不安定で予想外のことばかり起こってしまいそう。せっかくうまくいっていたことや順調に進んでいたことも、なぜかうまくいかなくなりがち。

ここまで来れば大丈夫、なんて油断は禁物です。最後の最後まで何があるかわからない、という気持ちで緊張感を持って望むべきです。

ただ、こうした状況がいつまでも続くわけではなさそう。

事態は刻々と変化していきます。必要以上に悲観的にならず、今できるベストを尽くす。その姿勢が大切になるでしょう。

特にうまくいかないからと、愚痴を言ったり八つ当たりのは禁物。冷静に状況を見つめ、淡々と対応を。それが状況改善のポイントになるでしょう。

 

項目別

恋愛…生育環境の価値観の違いから起こるすれ違い。せっかくのチャンスを逃してしまう。タイミングの悪さから、出会いやチャンスに恵まれない。交際に進展が見られず、焦りがで募る。マンネリや倦怠期。交際や婚約の解消。予定が合わずになかなか会えない。すれ違いが生む破局。

仕事…契約の更新は厳しい条件を突きつけられそう。契約の打ち切りを言い渡される。自分に向かない仕事をしなくてはならない状況。自分では判断がつかない分野での裁量を求められる。思い切った判断が裏目に出る。予定や計画が滞って、うまく進まなくなる。計画の中止。

お金…予定外の出費に悩まされる。予算が大幅にオーバーしてしまう。計算通りにいかない家計や資金配分。思いがけないアクシデントからもたらされる損害。スポンサー契約や予算の打ち切り。タイミングが悪く予定外の出費が重なる。金銭面でルーズでなって、信頼を失う。

人間関係…大切な相手や親しい相手と離れ離れになってしまう。なんとなくうまくいかない人間関係。周囲の微妙な人間関係の変化についていけない予感。利害関係ばかりが重視される関係。不安定な人間関係にストレスが溜まる。いつの間にか孤立してしまう。

 

正義

「最も尊ばれるべき最も難しいこと」

11番の正義は、赤い衣服を身につけ右手に剣を、左手に天秤を持った人物が描かれているカードです。

赤は血と熱の色であり、情熱や熱気、闘争、勝利、聖者などを表します。正義のために闘争をも辞さない覚悟で勝利を勝ち取ろうとする意志の強さが見て取れるでしょう。

剣は裁きを示す重要なシンボルで、神性を表す青い色で描かれていることから、正義を守るために厳格な裁きが行われることを象徴しています。

また、その件は両方向に切れる諸刃の剣ですから、しっかりと問題事項を見抜き、みんなに知らしめるための俊敏な動きを要求するのです。

そして天秤は均衡、バランス、公正さのシンボルであり、裁きが神の前で平等のもと、後世に行われることが示されています。

いつの世でも正義は最も尊ばれるべき人の美徳ではありますが、それを正しく行使するのがいかに難しいことかは皆の知るところでしょう。

<キーワード>

正しい判断・バランス・中立・調停・公明正大・常識・平等・モラル、ルール

 

正位置―中立的な考えが正しい方向へ導く

・問題点がわかり、正しい判断ができる

・偏りのない中立な立場や考え方

・正当な評価が得られる

・感情論に走らず、冷静で公正な裁定が下される

・合理的な解決策が見出せる

【常に公正さや平等さを心がけるのが大切な時】

何か懸案事項や問題点があっても、その根本的な原因に気づける時。

それによって、一気に解決の方向に向かう兆しです。また、偏見のない中立な立場からアドバイスしてくれる人物が現れそう。

その人はあなたに正当な評価を下してくれる人。落ち着いて考えてみて、十分納得のいく結論が出せるでしょう。

感情面はともかく、納得せざるを得ない結論が導き出されたら、素直にそれに従うのが得策です。

また自分の正当性を主張し、認めて欲しい、という気持ちが強くなっていそうです。

ですが、上手に主張していかないと、逆に誤解されることになりかねん。

ともすれば正当性を認められない可能性もあるので、冷静に論理を組み立てて話をする必要があります。

常に公正さや平等さを心がけることにより周囲の信頼を獲得し、それとともに自分自身も公正な評価を得られるでしょう。

 

項目別

恋愛…ルールや約束事を決めて、互いに尊重し合う交際ができれば長続きする関係。思いやりのある真面目な付き合い。バランスのとれた、お似合いのかカップル。周囲に見守られる公認の二人。自分にふさわしい相手を見極められそう。落ち着いた穏やかな関係を保てる兆し。

仕事…正しい判断ができて、成功への道筋が見えてくる。法令遵守による安定した環境。本業と副業など、複数の課題の両立がうまくいく。平均をクリアして、安定した業績をキープできる。要領よく課題や目標を達成できる兆し。誠実な態度で相手の信用を得る。適切な判断ができる。

お金…収入と支出のバランスがとれて、快適な経済活動ができる。どうしても必要な分は援助してもらえる兆し。質の良さにこだわることによって、お得な買い物ができる。思ったより出費や経費が抑えられ、予算内に収まる予感。正当な取り引きによって、もたらされる利益。

人間関係…互いにない部分を補い合える関係。裏表なく、本音で付き合える相手。パートナーシップが発揮されて、いい関係が保てる。たとえ衝突があっても、しっかりと話し合えば和解できる兆し。あなたの考えに賛同してくれる人が周囲にいる暗示。分け隔てなく接してくれる人。

 

逆位置―正義を見失わないよう注意を

・不公正、不均衡が原因でのトラブルや障害

・格差がありすぎてもたらされる誤解やすれ違い

・事実誤認による判断ミス

・状況が不透明で結論が出せない

・非常識な言動が想像以上のダメージにつながる

【正しいと思えない事柄には近づかないで】

バランスの悪さが目立つ時です。

不公平、不平等、不公正な状況によって、窮地に立たされることになりそう。けれども、そうなってから乗り越えるのは至難の技でしょう。

なってしまってから対処するのではなく、そうならないよう、そうなりそうな状況からは逃げる、という対応が無難。特に自分が正しいと思えない事柄には、近づかないようにするのが賢明です。

しっかりと状況を把握できないうちに動いたり、結論を出すのは危険です。

そこでうまくいかないことは一目瞭然です。判断ミスから後悔しないよう、慎重になりましょう。

安定した平和な状況を保つためには、普段の何倍もの努力が必要になりそうです。ですが、だからと二の足を踏まず、やはり努力をすることが肝要です。

 

項目別

恋愛…背伸びをして無理をしすぎる関係。結局はうまくいかない可能性が大きい予感。不釣り合いな二人。徐々に性格の不一致や考え方の違いから亀裂が広がる。きちんと義務や責任を果たそうとしないことが問題になる。前の恋人との関係が清算できていないことからくるトラブル。

仕事…本業以外のサイドビジネスによる失敗。多角経営がうまくいかなくなる。業績の浮き沈みが激しく安定しない。不利な条件を提示される。失敗に対する言い訳が多くなり、失敗したことより、その言い訳で株を下げてしまう。一度手を抜いてしまうと、その怠け癖が抜けなくなる。

お金…訴訟に発展するような経済的損害。共同出資などで起こる不公平さに対する警告。道楽への出費が増大して屋台骨を揺るがす事態。詐欺や搾取をしっかり見抜く目が必要なことへの警告。打算的になって、かえって失敗する。予想外に出費が増大しがちな気配。

人間関係…誰かに足を引っ張られそう。上から目線で感じの悪いタイプ。強引に自分の正当性を主張してくる相手に振り回される気配。的か味方かがはっきりして、気まずくなる。価値観が合わずに言い合いになる。八方美人であちこちにいい顔をする、信用ならないタイプ。

 

吊るされた男

「受難の中にありながら崇高さを保つ青年」

12番の吊るされた男は、文字通り足を縛られ逆さに吊るされた青年が描かれたカードです。

上半身に青、下半身に赤の衣服を身につけた青年にはニンブスが見られます。

青は神性と同時に内なる静寂を、赤は情熱や熱気を表しますから、互いに打ち消しあう水と火の対立を象徴しているかのようです。

片足で吊り上げられ、辛く苦しいであろう状態にありながら、青年の表情はどこか穏やかでむしろ微笑んでいるかのように見えます。

ですが、その内面には火と水のように打ち消しあうものが内在している、つまり葛藤を抱えていることが伺えます。

ニンブスとはラテン語で光背、後光、光輪を意味し、神的人格者や聖人の頭部を囲む、円盤形や円輪型の光。

主に黄色で描かれることが多く、超自然的な崇高さを示します。自らの受難によって他者を救済しようとする、そんな姿にも見えるでしょう。

<キーワード>

過酷・限界・自己犠牲・窮屈・不滅・苦痛・忍耐・献身的

 

正位置―視点を変えることで見えてくること

・物の見方を変えることにより、打開策を見出せる

・自分のことは二の次にしても他者を守ろうとする

・試練の時を乗り越えてこそ得られる希望通りの結果

・他人の利益のために己を捧げる

・あえて困難な状況を受け入れることによって成功する

【逃げずに状況に受け入れることで強くなれる】

どうしようもなく辛かったり苦しかったりしても、ちょっと見方や考え方を変えてみると、全く違う景色が見えてきます。

ただただ苦しい、辛いと嘆いてばかりいるのではなく、視点を外して考えてみましょう。

今の大変な時を乗り越えれば、そして乗り越えたからこそ、そこには笑っている自分がいるはず。もちろん自分のことは大切です。

自分第一に考えて悪いわけではありません。

ですが、他者を慮ることによって得られる喜びや幸運があることも忘れずに。辛いことや嫌なことからは逃げ出したい。それが人情でしょう。

できればそうするに越したことはないかもしれません。でも逃げずにその状況を受け入れることによって、強くなれるのです。

無理になんとかしようとするのではなく、その状況を受け入れつつ、一旦充電期間と考えて力を蓄える。その上で時が来たら行動を。

 

項目別

恋愛…じっと耐えて待つことで成就する恋。相手に尽くす。長い片思いの末に相手に気持ちが伝わる。無償の愛。試練を乗り越えられるかを試される愛情。進展が遅くて先行きが見えない。苦しいくらい相手への気持ちが募る。耐える気持ちや根気よく待つ姿勢が成就につながる兆し。

仕事…長い下積み生活の末に成功が待っている。不満や不平を口にしないことがステップアップにつながる。社会貢献度が大きい仕事での成功。強い意志を必要とする仕事。また、持続力を持つことが成功につながる兆し。不屈の精神がもたらす達成感。

お金…何か損失を被るようなことがあるが、それを乗り越えることによって精神的に成長する。投資は長期計画に耐えられるかが鍵になる。しっかりとデメリットを確認したうえで判断する必要がある。あげる気持ちで貸さないと後悔することことになりそう。完璧な管理は難しい状況。

人間関係…ゆっくりと少しずつ深めていく関係。急がず徐々に距離を詰めていくことでよい関係が築ける。じっくりと話し合う機会を持つことで互いの絆で深める。互いが互いのことを考えるあまり、かえって距離ができてしまう。好感を持っていても、そう簡単には近づけない。

 

逆位置―謙譲の姿勢が己に返ってくる

・見て見ぬ振りをして己にも災難が降りかかる

・周りを顧みず、自己主張ばかりする

・不利な立場に追い込まれても、気づかない

・努力や頑張りが結果につながらない

・相手に尽くしても、それが伝わらない

【ベストを尽くすことで道が開ける】

結果が出ない、成果が上がらない、その原因をしっかり考える必要があるのでしょう。

自分のことばかり考えて自己中心的になったり、やり方が間違ったりはしていませんか。

周りへの配慮や正しい方法を考えてこそ、いい結果を生む、ということに早く気がつかねばなりません。

せっかく努力しても、周りへの態度が悪ければ、そこを評価してもらうのは難しいもの。何がいけないのか、よく考える必要があるでしょう。

ただ、それでもうまくいかない場合や結果がついてこないこともあるでしょう。

でもここでベストを尽くした、ということが大切なのです。今回は思うようにいかなくても、ここで頑張ったことは地震と経験につながります。

そのうえでも、ダメならそれはそれは仕方ない、と思うことで、次に進むべき道が自然と見えてきそうです。

 

項目別

恋愛…結果的に後悔するような展開になる恋模様。束縛や過干渉によって気持ちが揺らぐ。尽くす価値もないような相手に惹かれてしまう。互いの無理がたたってうまくいかなくなる。突然のすれ違いや別れ。相手の無神経な言動に傷つけられる。尽くしても報われない。

仕事…消極的な姿勢で周りの反感を買ったり、信用を失う。苦手な仕事を強いられるなど、苦境に立たされる兆し。意外な相手からの妨害。思いがけないタイミングで足を引っ張られる。八方塞がりで身動きがとれない。打開策が見出せるまで、かなりの時間を要する。

お金…次々と資金繰りに追われる。自転車創業で息をつく暇もない。あてにしていた収入が入ってこない可能性。思い切った判断が裏目に出る。思ったような収入が見込めない。楽をして儲けようとしてもうまくいかない。投資や貸付が焦げ付く可能性。堅実さと謙虚さが鍵。

人間関係…相性が悪いと思う相手とは、無理に付き合う必要はなさそう。徐々にさりげなく離れることが賢明。自分からは動かない。無愛想な振る舞いで印象を悪くする。一度嫌いになったり気まずくなると、そこから関係を修復するのは難しくなりそう。物別れに終わる討論。

 

死神

「新たな局面、再生へとつながる道程」

13番の死神は、大きな旗を掲げ、鎧兜を身につけた騎士が白馬に乗っている姿が描かれているカードです。

よくみると、その騎士は骸骨であり、まさに「死神」という札名にふさわしいモチーフです。

骸骨は死の象徴であり、その骸骨が神の試練を示す色である黒の、戦いを表す鎧兜を身につけた姿で描かれており、死神を人々をシビアにしの世界へと導くであろうことを想像されます。

ただ、死神の乗る馬は生命エネルギーの象徴であり、特に白馬は神の乗り物である神聖な馬、旗は広く人々にそれを持つものの身分を伝える大切な道具であり、そこに描かれた五弁のバラはミステックローズと呼ばれる人間の生命を象徴するものです。

さらに後方には光り輝く太陽が描かれており、人が倒れ、悲嘆にくれ、僧侶が死神に祈りを捧げている状況でも決して絶望や悲しみだけがそこにあるのではないことを表しています。

<キーワード>

リセット・新たな局面・急変・ターニングポイント・生まれ変わり・転機・終焉と再生・再出発

 

正位置―区切りをつけての再スタート

・過去を振り切り、再出発すべきタイミング

・白紙に戻してやり直す、やり直しが可能になる

・薄々感づいてはいたものの、終わりが決定的になる

・区切りをつけることによって状況が大きく変わる

・見直すことで、新たなチャンスやアイディアに恵まれる

【リセットして新しく始めるチャンス】

変わること、何かを能動的に変えることは、決して簡単なことではありません。

むしろ、多少不都合や不便があっても、現状維持でいた方が楽で簡単な場合が少なくないでしょう。

けれども、それでは結局のところ、息詰まる展開になるのは目に見えています。

思い切って過去を振り切り、これまでのやり方の捨てて、出直すすべき時期が来ていることを告げています。今ならば、遅くはないでしょう。

何事もずっと同じ状態を保ち続けることはできません。

終わりがあるからこそ、新しく始められるのです。そして、新しく始めることができるからこそ、新しいものを生み出せるのです。

そのことに気づけば、終わらせることは怖くなくはず。過去の自分を乗り越え、その先にある可能性を手にすること。

それがこれからのあなたにとって大切なことなのだと告げています。

 

項目別

恋愛…別れの後に訪れる出会い。はっきり区切りをつけたからこそ出会いが訪れる。失恋や心変わりの可能性。すれ違いが多くなる。出会いが実を結ぶ可能性が低い。移動や転居などが原因で離れ離れになる。いずれにしろ、今まで関係に何らかの変化が訪れそう。

仕事…計画や契約が白紙に戻る可能性。転職や再出発でうまくいく兆し。対応の悪さで失敗しないように、という警告。思い切って方向転換することで見えてくる可能性。何かを生み出すまでには、まだまだ時間がかかりそう。うまくいかないことが逆にチャンスや新しい可能性を生む。

お金…収入や利益は期待薄。思っていた分が入っていない。貯蓄や投資の計画には再考が必要になる。期待通りの展開は難しい兆し。従来のようにはいかない予感。貯蓄を考えてもうまくいきそうにない。それより、かけるべき面にはケチケチしない、と考え方を変換したい時。

人間関係…付き合い方を見直す必要性に迫られる。長い付き合いだから、親しくしているからと、何かしら理由をつけて相手に執着するのは得策ではない時。自分の状況を考え、冷静な対応を心がけたいところ。大切な相手との関係に変化が訪れる。必要以上に相手を追いかけないのが賢明。

 

逆位置―決心と前進によって新たな展開へ

・なかなか決心がつかない

・思い切った方向転換でうまくいく

・どっちつかずの状況への警告

・一度失敗したことに、新たな展開が訪れる

・先の展開が見えず、まだ時間を要する

【あと一歩、そこから踏み出す勇気を】

このままではいけない、どうにかしなくては。そんなことはもうとっくに気がついているでしょう。

けれども、ではどうしたらいいか、そこまでには至っていないようです。もしかしたら、どうすればいいのかも、すでにわかっているのかもしれません。

ですが、なかなか決心がつかず、前に踏み出せない状況です。

それは過去や現状への執着が原因になっている場合もありそうです。

いずれにしろ、このままではいけないことはわかっているのですから、あと一歩、そこから進む勇気を持ちたいものです。

ただ、だからとむやみに動いていいわけではありません。

思い切った展開も、そうすべきモチベーションやタイミングが大切だということを忘れず。焦らず待つ、そのうえで好機を逃さない、そういう心構えでいきましょう。

 

項目別

恋愛…偶然の再会や急な破局など、よくも悪くも状況に急展開を迎える兆し。なかなか区切りがつけられない。気持ちを引きずりがち。また、気持ちを引きずっていることが原因で、新しい恋が始まらない。同じ失敗を繰り返す可能性。相手に対する関心が薄れていきそう。

仕事…思いがけず忙しくなってくる兆し。本当にやりたいことについて、よく考えてみたい時期。気を引き締めなければ、歯止めが利かなくなってチャンスを逃す。マンネリを打開しようとして逆効果にならないように。という警告。ただ、現状維持に留まるのはマイナスに。熟考を。

お金…それほど大きなプラスや好転はなさそう。現状維持が出来れば上等、というところ。堅実さを心がければ、マイナスは極力避けられる兆し。ただし、この先に予想以上の出費や支出をやむなくされることになる可能性が。とはいえ、それを恐れてビクビクするより、臨機応変な対応を。

人間関係…無理に関係を変えようとしなくても、自然と妥当な方向に進む兆し。焦らず状況を見守る姿が功を奏する。難しい関係に苦しくなっても自分から動いたり、結論を急がないのが得策。じっくり構えることで、やがては無理のない関係に移行していきそう。

 

節制

「節度をもって慎重に行動することの重要性」

14番の節制は、水辺に佇む翼を大きく広げた天使が、右手と左手にそれぞれ杯を持ち、何か液体を杯から杯へ移動させている様子が描かれているカードです。

ここに描かれている天使の胸には錬金術記号の火を表す三角形と額に太陽のシンボルが見られます。

そのことから、この天使は支配元素が火であり太陽を司る大天使ミカエルであると思われます。

ミカエルが杯から杯に移し替えているのは生命の水である2種類の液体を調合し新たに第3の物質を作り出そうとしている、など様々な解釈がなされています。

いずれにしろ繰り返し杯から杯に移動させる行為により、融合や調整力を強固なものにしていることがわかります。ミカエルの右足は水に浸かり左足は地にあります。

そして大きな翼は風の象徴であり、ミカエル自身が太陽を司る天使ですから、ここには「火・地・風・水」の四第元素がすべて表現されているのです。

<キーワード>

安らぎ・調整・中庸・節度と抑制・緩やかな変容・融合・調和と平和・適切な対処

 

正位置―過不足なきよう調節を

・上手にコントロールできれば僥倖が得られる

・求めれば最良のタイミングで名案が浮かぶ

・過不足なく自分の能力を認識することで得られる幸運

・少しずつ調節しながら確実に目標に近づく

・細やかな配慮や丁寧な対応で良い方に向かう

【無理のない抑制の利いた言動が肝要に】

微妙なさじ加減や細やかな調整が必要なことを告げています。

意識してその点を心がければ、良い方向に進むでしょう。

今はまだはっきりと結論を出したり、きっぱりとした判断をする必要はありません。ゆっくりと、うっすらと、そのアウトラインを思い描ければいいのです。

そこから少しずつ、くっきりとした道が見えてくるでしょう。無理をせず、抑制の利いた言動がうまくいく秘訣です。周りとの対立や反発を生むのは論外。

平和的解決や調和を重んじる姿勢が功を奏します。

今は大きなチャンスを求めたり、一か八かの賭けに出るときではありません。

平均点が取れればよしとする姿勢を心がけ、中庸を進むことで、難なく希望を叶えていける兆しです。ただ、だからといって周りに流されたり、成り行きに任せるのは禁物。

いつも以上の努力と集中力も必要でしょう。

 

項目別

恋愛…穏やかで心休まる関係。互いにいたわり合い、譲り合うことで絆が深まる兆し。人の紹介で相性のいい相手と出会える。すぐにシンパシーを感じあえる相手。恋心や愛情が徐々に深まっていく。将来を見据えた真面目な交際。おおらかで包容力のあるタイプ。自分にふさわしい相手。

仕事…資格や技術が強力な武器になる。有利な取引に持ち込める兆し。相手の利益を考えることでこちらも利益を得られる。ウィンウィンの関係。押すより引きの姿勢が功を奏する。人望の厚い人物との交流に恵まれる。優れた適応力が身を助ける。慈善活動が仕事の幅を広げる。

お金…工夫しながら楽しく節約に取り組める。節約の意識が思いがけない額の蓄財につながる。欲を出さないことで、かえって利益を得られる。無理のない資金計画が成功の鍵になる。質素さを心がけることで幸運に恵まれる。節度ある支出が幸運を引き寄せる。やりくり上手。

人間関係…過度な距離感を保てる心地よい関係。相手の気持ちや立場を考えるだけのゆとりがある。穏やかで心地よい雰囲気を作れる相手。または仲間。白黒はっきりさせなくても、なんとなくいい方向に向かう。うまく仲裁されて和解が成立する。友好関係の輪が広がっていく。

 

逆位置―コントロールを失わないように

・コントロールを失って思わぬ方向に進んでしまう

・無駄にエネルギーを消耗する

・いつの間にか自分本位な考え方に陥ってしまう

・優柔不断になって周りに振り回される

・間違った対応をしてしまうことへの警告

【中庸の大切さを忘れないように、という警告】

場の雰囲気を考慮して振舞ったり、今はこんなことをいうべきではない、すべきではないと自分の気持ちをコントロールしながら、人は日々暮らしています。

ですが、それができなくなってしまうことを告げています。

そんなつもりはないのに、知らず知らずに自分勝手な言動に走ったり、思ってもいないことをしてしまったり、場合によっては意図的に村になるようなことをして、周りの関心を引こうとする方向に走りがちな面も。

そうして頑張っているつもりが、無駄にエネルギーを消耗するだけに終わってしまいそうです。

節度ある態度や抑制の利いた言動、極端な方向に走らず中庸を大切にすること。

それらができてこそ、自分にふさわしい生活リズムをキープできるのです。そのことを忘れないように、という警告の意味合いが込められているのです。

 

項目別

恋愛…打算的な考えや打算的な関係。思うように距離が縮まらずフェードアウトしてしまう。遠慮しすぎて自分を出せない。自分の気持ちを押し付けすぎて引かれる。気持ちにブレがあって、誠実さに欠ける。周囲の意見に振り回されて関係がぎくしゃくする。束縛が強くなる。

仕事…仕事のリズムが作れなくて目標を達成できない。基礎や基本がなってなくて行き詰まる。一貫性に欠ける言動で信用をなくす。業績にムラがあり、安定性に欠ける。大きすぎる目標を立てて達成前に挫折する。効率が悪くて仕事が捗らない。確認不足による失敗。

お金…どんぶり勘定でうまくいかなくなる。ケチケチしすぎて、逆に損をする。細かいところを気にする割に衝動買いに走る。一度たがが外れると、湯水のごとく出費してしまう傾向。計算ミスから赤字になってしまう。安物買いの失敗。経営状況の悪化。設備投資の失敗からの損失。

人間関係…気遣いのなさで相手にがっかりされる。相手の真意がわからなくて心を開けない。表面上の付き合いに終始しがち。正直すぎる言動で相手を傷つけてしまう。どちらかが一方的に奉仕する関係。社交辞令の応酬に疲れてしまう。器用に立ち回れずに損をしがち。

 

悪魔

「悪魔に魅入られたふたりの行く末は…」

15番の悪魔は、裸の男女と、そのふたりを見据えるように後方に陣取るバフォメット像をモチーフにした悪魔が描かれたカードです。

バフォメット像とは、山羊の頭部と人間の体、そして翼を持つキリスト教に由来する悪魔です。この半人半獣の姿は、悪魔と言われてイメージする代表的なビジュアルのひとつでしょう。

悪魔が陣とる台座からは鎖が延びており、男女それぞれの首につながれています。ふたりには尻尾が生えていますが、尻尾は理性を持たない動物の象徴であり、悪魔に囚われたふたりは、もはや理性を失い本能のまま生きる動物となりかけているのかもしれません。

ただふたりが繋がれた鎖は、ゆったりと首にかけられているだけのように見えます。

もしもふたりが理性を取り戻し、自らの意志で悪魔から逃れようとするなら、それも叶わなくはない、ということが暗示されているかのようです。

<キーワード>

悪事、悪巧み・邪心・強欲・誘惑・堕落・魅力的な刺激・執着、執念・暴力

 

正位置―楽な方へと流されやすい兆し

・楽な方に流されて快楽を求めてしまう

・ダメだとわかっていても、つい誘惑に負けてしまう

・辛いことに目を背けて、つい誘惑に負けてしまう

・自分に原因があるのに、責任転嫁したり言い訳がましくなる

・バイアスがかかって正しい判断ができない

【自分の内面と向き合うべき大切な時期】

人は内面に常にいくつもの思いや葛藤を抱えており、わかっていても正しい道、希望につながる道だけを進んでいくわけではありません。

「ここでしっかりしなければ」と思いつつ、「もういいや、休みたい」「このくらいならいいだろう」と思ってしまったり、辛いことはしたくない、もっとうまいやり方はないか、などと考えたり。

そして自分は悪くない、〜のせいだ、と責任転嫁したり、保身に走ってしまうことも少なくないでしょう。

程度の差はあれどもそれが悪魔に魅入られた悪魔に取り憑かれた、という状態であり、このカードはそうした状態に陥っていることを警告しています。

ダメな自分、嫌な自分から逃げず、しっかり向き合うことが大切。悪魔は外部ではなく、自分の中にいるのです。この悪魔に打ち勝つには冷静に自分自身を見つめる目と強い意志が鍵です。

 

項目別

恋愛…予想外の出来事によって関係がぎくしゃくする。・誘惑に乗ってしまう。お互いの浮気の可能性。暴力による束縛や支配。その場限りの快楽。人に後ろ指を指されるような恋愛。刺激的で強力な魅力に惹きつけられる。愛情は薄れているのに、断ち切れない関係

仕事…過去の成功や功績にしがみついて新しい挑戦ができないでいる。努力が単なる悪あがきになってしまう。並外れた努力が必要になる。進むべき道が閉ざされる可能性。オーバーワークが限界にきている。悪い計画やごまかしを拒みきれない。打算が先行しての不誠実な対応。

お金…執着がかえって損失を生む。思いがけない借金を抱えることになりそう。予定以上に予算が膨らんでしまう予感。自分の努力や労力に見合わない。少ない報酬。ギャンブルの魅力に惹きつけられる。保証人になるなど。人の借金に関わることの危険性。優柔不断が招く失敗。

人間関係…悪友に振り回される。はっきりしない態度で悪い仲間に引き込まれる。相手の言葉に洗脳されて、善悪の区別がつかなくなる。危険な計画や間違った行動に引き込まれる可能性。優柔不断になってトラブルが勃発する。甘い言葉を信じて、後悔するような展開を招く。

 

逆位置―気づきから徐々によい方向へ

・自分自身に原因があることに気づく

・今までこだわってきたことへの執着がなくなる

・ゴールまでにはまだまだ障害もあり長い道のりになりそう

・しがらみや腐れ縁から遠ざかることができる

・立て続けに起こりやすい不運やトラブル

【一区切りついて向かう先は、あなたの姿勢次第】

懸案事項やうまくいかないことの原因が、自分自身にあることに気づく兆しです。

悶々としていたことが吹っ切れたり、しがらみや腐れ縁を断ち切るきっかけが見つかるでしょう。つまり、一つの区切りがつくことを告げています。

いつまでもひとつのところにいないで、しっかりとした足取りで歩を進めるべき時がきているようです。

ただゴールとなると、まだまだ乗り越えるべき障害もあって、長い道のりが待っているかもしれません。まだまだ不運やトラブルも連続して起こりうるでしょう。

ここから先、どのような展開が待っているかは、あなた自身の判断と行動にかかっています。

カードは本人次第である、ということを示しています。なりふり構わず、全力投球でことに向かい合いたいところ。

ただし、そこには自分自身に対する信頼とプライドを忘れないことも大切です。

 

項目別

恋愛…冷却期間をおいて気持ちを整理する。腐れ縁やなし崩しの関係を断ち切るタイミング。音信不通になる。憑き物が落ちたように執着心がなくなる。気持ちが吹っ切れるきっかけが訪れる。落ち込んでいた気持ちが少しずつ上向きになってくる兆し。優柔不断んで結論を持ち越しがち。

仕事…低迷期やスランプから脱出する糸口が見つかる。まだ諦めるのは早い予感。何をやってもうまくいかなかったことに、一筋の光明が見えてくる。正攻法ばかりが正しいわけではないことに気づく。綺麗事ばかりでは済まされない事態。負担が減って働きやすくなってくる兆し。

お金…少しずつ上向きになってくる糸口が見つかる。誠実さを大切にしてこそ、得られる収入。時間はかかっても、収入面が向上する可能性がある。目の前の利益にとらわれることなく、最良の道を選ぶべき時。思ったほどに収入は得られないが、そこで落胆せずに希望を持って臨むべき時。

人間関係…腐れ縁やしがらみから抜け出すきっかけがつかめる。言いなりになっていた相手との決別。嫌われていることに気づく。また、そのことへの解決策が見出せる。自分の気持ちに正直になるべき時。危ういところで悪い誘惑から逃れられる。徐々に前向きに考えられるようになる。

 

「驕りや傲慢さを戒める“建設的”破壊」

16番の塔は、暗闇の中、雷に打たれて破壊される建物が描かれたカードです。

塔の色である灰色は物質的側面や世俗を表しており、建物や館は権威の象徴でありステータスシンボルですから、人間が己を満足させんがために欲望のままに作り上げたものを具現化している、といえるでしょう。

それはさながらバベルの塔を想起させます。そしてバベルの塔同様に破壊されてしまうのですから、そこには人間の驕りや傲慢さに対する戒めが見て取れます。

また、塔を直撃する雷が、太陽の光、天の恵みを象徴する黄色で描かれており、この破壊が悲しむべきことではなく、むしろ幸いを招くものとして表現されている点が興味深いところです。

つまりここでの破壊とは、旧態然としたものを壊し、新たな創造の出発点であり、建設的な意味が込められています。

ただし一度創り上げたものを壊されるのに、恐怖や辛さが伴うことは否めません。

<キーワード>

破綻・驕りや傲慢さ・破壊と創造・損失や災難・危機・破滅・天災や災害・崩壊

 

正位置―冷静に状況を受け止める必要性

・予期せぬトラブルや突発的なアクシデント

・今までうまくいっていたのに急にうまくいかなくなる

・不可抗力のもとに訪れる災難

・築き上げてきたものの儚さに気づく

・冷静に状況を受け止め、一旦は無駄な抵抗をしない

【状況の静観とライフスタイルの見直しを】

不意打ちのようにトラブルやアクシデントに襲われる可能性を告げています。

今までうまくいっていたのに、どういうわけか急にうまくいかなくなる場合もあるでしょう。自分ではどうしようもない災難に不運に見舞われることも。

せっかく頑張ってきたこと、今まで苦労して積み上げてきたものが台無しになって、そのあっけなさに呆然としてしまうかもしれません。

ただ、だからといって何の作戦も方策もないのにがむしゃらに抵抗しても、ことを悪化させるだけです。

ここは一旦、無駄な抵抗はやめて状況を静観するのが賢明です。ちょっと小休止して力を蓄える、という姿勢も大切なのです。

そのうえでライフスタイルや価値観、ライフプランやそのための行動の見直しを。

自分の人生を再構築する、くらいの意気込みで臨むのが、この先の人生を充実させるポイントでしょう。

 

項目別

恋愛…浮気がバレる、ライバルが出現するなど第三者が介入しての修羅場の予感。一度は乗り越えたはずの課題が再燃する。金銭問題など、相手のトラブルが原因でのいざこざ。自分の恋愛観を覆されるような相手との出会いの予感。ささいなきっかけからの大げんか。

仕事…自信を持って取り組んできたことでの失敗。パワハラによるダメージ。効率の悪い古いやり方にとらわれて、うまくいかない。不慣れな仕事、初めての部署への転属。新たな対応策が見出せなくて、行き詰まった状態。今まで作り上げてきたものを破壊して、再構築する必要性。

お金…投資や財テクでの失敗は、思ったよりも損害が増大する気配。いつの間にか、破綻への道を進んでしまう可能性。コツコツ貯めていた分を一気に放出してしまう危険性。急激な変動についていけなくなる。また急激な変動には警戒が必要になる、という警告。資金調達の困難さ。

人間関係…立ち直れないと思えるほどのダメージを受ける予感。あっさりと裏切られたり、裏切ったりすることで、今までの関係が崩れる可能性。衝撃的なアクシデントが予想されるが、それによって嫌な関係や悪縁が一掃される。意外な相手との意外な展開による突然の別れ。

 

逆位置―危機感を持って取り組む姿勢を

・ずっと引きずってきた課題がより難しくなる

・かなり難しいとしても、解決の糸口は残されている

・課題を先送りにしてきたために起こりうる災難

・問題が露呈したことにより、より良い方向に向かう可能性

・今の状況に危機感を持って取り組むべき時

【まだ解決の可能性が残されていることを暗示】

未解決のまま放っておくなど、とりかかるのが億劫で、そのままにしていたこと、どうしたらいいかわからなくて困っていたことが原因での失敗や災難の予感が。

もう、この辺で本当に何とかしないといけない、という警告でもあるでしょう。逆に、ここで露呈したことで、頑張って解決しようという気持ちになれればしめたもの。

解決するのに、今より早い時はないのです。もう後回しにしている時期ではありません。

確かに課題をクリアにするのは簡単なことではないでしょう。

並大抵の努力では無理なのかもしれません。けれども、まだ解決の可能性は残されていることを、このカードは告げています。

今の状況に、危機感を持って真剣に取り組みましょう。

そうすれば少しずつでも進むべき道が見えてくるはず。先を考えて気が遠くなるより、足元の一歩を確実に。

 

項目別

恋愛…ずっと前の浮気や不誠実な言動が原因での関係の悪化…関係を解消したくなるようなトラブルの予感。冷静な判断を失ったことによる、取り返しのつかない展開。素直になれなかったり、意地を張ったりすることから起こる後悔。相手の嫌な面や本性が見えて幻滅する。

仕事…早急に再建築を打ち出さないといけない状況。今の状況はづでに限界がきている兆し。人の失敗やトラブルのとばっちりを受ける。無理をしたことによって、そのしわ寄せが思いがけないところに波及する。取引先のトラブルや災難が、こちらにまで大きく影響する。

お金…急速に資金不足に陥る可能性。そんしつが 出ることはわかっていながらも、その対応策が見つからない。細かく計算してもおおかたその通りにはいかない気配。それより結果への柔軟な対応が必要になる時。引き際が肝心。挽回よりも、これ以上損害を増やさない方を取るのが賢明。

人間関係…家族や親戚など、ごく親しい相手との間の問題に頭を悩ませる。今まで目をつぶってきたことが、それでは済まされなくなる兆し。小さなすれ違いから起こる、大きな誤解や亀裂。互いに理解し合えていると思っていたのに、そうではなかったことが露見して自信を失う。

 

「希望と無限の可能性を秘めた八芒星」

17番の星は、裸の女性が水辺にひざまずき2つの水瓶から水を注いでいる、その天空にひときわ大きな星と、それを取り囲むように7つの小さな星が描かれたカードです。

裸の女性は無垢で自由の象徴であり、彼女が注ぐのは生命の水です。

生命の水は大地と流れを清め、命を吹き込み、その浄化された大地と流れからは豊かさが生み出されます。

天空の星は北極星を中心に、その周りを回転している七つ星、北斗七星といわれています。

この七つ星の7は宇宙のサイクルにおいて重要な単位で、7で完結する宇宙の周期は人知を超えた大きな力の周期と考えられていたのです。

この七つ星に囲まれた大きな八芒星(ヘキサグラム)は宇宙の放出エネルギーであり、希望と無限の可能性を秘めた存在。

17番の1と7の和である8と、大小合わせた8個の八芒星。いかにこのカードが緻密な計算のうえに表現されているかがわかります。

<キーワード>

希望、願い・輝き・精神的な支柱・祈り・直感や霊感・指針・才能、能力・展望

 

正位置―才能と直感がチャンスを招く

・将来の展望が見えてくる

・才能や可能性を見出す

・周りを惹きつける言動ができて活躍するチャンスの到来

・支持、支援してくれる人物が現れる

・インスピレーションが冴える

【自分の内面から才能や能力を見出せる時】

今の状況に、希望の光がさしてくれる兆しです。

この先どうすればいいか、その展望が見えてくるでしょう。自分の中に、才能や能力が見出せるようです。

それは今まで頑張って続けてきた分野でかもしれませんし、全く新しいジャンルにおいてかもしれません。

いずれにしても、自分なりに何かしら努力をしたり、種まきをした結果であることは間違いないでしょう。

また、インスピレーションが冴えて、進むべき方向やどう判断したらいいかが、明確にわかってくる時期です。

自分の中にそうした変化が現れるせいか、自然と周りを惹きつける魅力的な言動ができる暗示が。

それがきっかけとなって、活躍のチャンスに恵まれるでしょう。また、支援や支持をしてくれる人、場合によってはスポンサー的人物が現れる兆しも。

そういう意味では向上心を大切にしたいものです。

 

項目別

恋愛…素敵なデートが実現しそう。一緒にいて楽しい相手との相性がアップする。自分の思う恋愛ができる兆し。今までにいないタイプの相手との新鮮な出会い。気の合う仲間や友達関係から恋に発展する可能性。直感的な恋。片思いが成就するきっかけの到来。ときめく恋の予感。

仕事…直感的に成功のきっかけをつかめる。得意分野での活躍。周りの注目を集めるような華々しい成功。高い目標を持つことで、モチベーションがアップする。自分の感性やセンスを信じてうまくいく。新しい課題への挑戦で得られるチャンス。自由な発想からの新鮮なアイディア。

お金…インスピレーションが働いて、利益を生んだり損害を回避できる可能性。アイディアやひらめきが収入につながる。報奨金など、努力や実力を評価されての臨時収入や収入アップの兆し。思いがけない贈り物や収入。お得な買い物。クレジットやローンの見直しが功を奏する予感。

人間関係…気が合う仲間と楽しい時間が満喫できる。本音やわがままを言っても許される関係。センスや感性が似ていて、リラックスして付き合える相手。互いにリスペクトしあってレベルアップできる関係。いざという時に助けてくれる人物。的確な配慮で人気者になる。

 

逆位置―身の丈に合った目標の見極めを

・到達が難しい高すぎる目標や理想

・思いばかりが先行して「ビッグマウス」になっている

・実際にはうまくいっているにも関わらず、悲観的になる

・悪い方にばかり考え、支援者の言葉が耳に入らない

・考えがまとまらず、どうしたらいいのかわからなくなる

【少しずつステップアップを目指して】

状況はそう悪くはないでしょう。それなのに、なぜか焦りを感じたり、悲観的になりがちです。それは指針となるべきものを見失っているからのよう。

的確な状況判断や目標設定ができていないために、できもしない目標や理想を追いかけることになったり、気持ちばかりが焦って行動が伴わなかったり。

それが不安の塊となって、考えがまとまらなくなったり、悪い方悪い方に考える原因になっているのでしょう。

それは遠くの星を見つめて、あの明かりは取りにいけない、と嘆いているようなものです。

自分を照らす十分な明かりは、すぐ近くにあるはず。まずはその明かりを手に取るところから始めましょう。

そして、その明かりで足元を照らし、さらに大きな明かりに向かって歩き出して。そうして少しずつ、輝く星に近づいていけばいいのです。

 

項目別

恋愛…相手に求めすぎ、期待しすぎてガッカリしがち。気の緩みから愛想を尽かされる気配。見た目と内面のギャップに驚かされる。高嶺の花に対する思いが募る。よく考えもしないで交際に発展しての後悔。慎重な判断が功を奏する時。勝手な思い込みからの決めつけに対する警告。

仕事…理想が高すぎてせっかくのチャンスを見逃してしまう。段取りの悪さが原因での失敗。仕事を強制されてやる気がなくなる。勝手に仕切られて憤慨する。周りから遅れをとる。現実離れした計画。先の見通しがつかない。総合的な正しい分析力が成功の糸口になる兆し。

お金…貸したお金の回収が難しくなる気配。支払いはしっかりと確認する必要がある。お買い得との判断が、かえって裏目に出る。いたずらに不安が募って、逆に判断ミスをしてしまう可能性。しっかりと目標を決めて貯金に心がける必要がある兆し。念入りな細かい計算が大切な時。

人間関係…理不尽な要求に戸惑う。意見が合わずに計画が頓挫したり、喧嘩別れに発展する可能性。相手の言っていることがよくわからなくて困惑する。強引な物言いをするタイプに押されてしまう。しっかりと話し合うことで理解が深まり、関係が修復できる可能性。人の話を聞く大切さ。

 

「人の感受性や深層心理を投影する月」

18番の月は、天空に大きな月、地上には水面から這い上がろうとしているザリガニ、その岸辺にオオカミとイヌ、そこから山の彼方まで続く道と、その両脇に門が描かれたカードです。

月は人の心を揺さぶるものとして、感受性や深層心理を表します。

オオカミは野生に生きる本能の生き物、犬は人間と共存する生き物で、同じイヌ科の動物でありながら、その対照的な特徴から、対比や2つの側面を表しています。

また、ザリガニは水辺に住む下等動物であり、哺乳類としての犬やオオカミとの対照を成しています。

そこに大きな衝突や諍いは見られないものの、みな月の方向を向いており、月は苦悶の表情を浮かべています。そのことから、何か懸案事項の原因は、これらの生き物にあるのかもしれません。

月は三日月から半月、満月までが一度に描かれており、刻々と変化する様子が巧みに表現されているのが印象的です。

<キーワード>

変化、不安定・曖昧・情緒、感受性・深層心理・秘密・嘘、偽り・不安・潜在意識

 

正位置―自分と周囲の隔たりが招く不安

・事実と自分の認識に隔たりがないか確かめる必要がある

・状況は不透明で、どちらに転ぶかわからない

・秘密や隠し事に悩まされる

・いろいろ考え込んで、どうしたらいいかわからなくなる

・不安が募って塞ぎ込み、無口になりがち

【客観的視点とコミュニケーションが大切】

今感じていること、思っていることは実際と照らし合わせて齟齬がないか、確かめる必要があります。

大げさに捉えていないか、思い込みで決めつけていないかを客観的に検証することによって、間違いや失敗が起こりにくくなるでしょう。

状況が不透明な時、いろいろ考え込んで打開策が見つからない場合も同様です。

また、秘密や隠し事で悩まされるのは、相手がそのようなことをした場合はもちろんですが、自分自身がしてしまったことも暗示しています。

いずれにしろ、誠実な対応こそが解決の鍵を握っているでしょう。

ただ不安が募って塞ぎ込んで無口になると、いたずらに周りを不安にさせたり、心配をかける原因に。

そういう時こそ、できるだけ穏やかな姿勢を心がけつつ、コミュニケーションを大切にしたいものです。

 

項目別

恋愛…相手の気持ちがわからなくなって、不安が募る。ちょっとした相手の言動がやたらと気になる。複数の相手が気になりだす。相手が信じられなくなる。または相手に不信感をもたれる兆し。パートナーのいる相手を好きになってしまう可能性。清算できない恋に悩まされる。

仕事…抜け駆けされたり、出し抜かれることへの警告。知らないうちに水面下の交渉が進んでいる可能性。根回しの必要がある案件。アパレルなど流行り廃りの激しい分野でチャンスを得られる兆し。条件によっては簡単に寝返る仲間への警戒の必要性。見通しの甘さによる失敗。

お金…先の見通しに懸念材料があり、ローンやクレジットの計画を立てられない可能性。資金が確保できないうちに動いてしまうと、案の定の結果になる。気が大きくなって衝動買いをしてしまうことへの警告…大きな買い物をするにはふさわしくないタイミング。もう少し熟考を。

人間関係…気があうと思っていた相手が実はそうでもなかったことに気づく兆し。相手の言動に振り回される。わがままなタイプや気まぐれな相手から迷惑を被りそう。仲間はずれにされたり、声がかからなくてショックを受けそう。自分勝手な言動で失敗しないように、という警告。

 

逆位置―物事が徐々に見えてくる兆し

・勝手な思い込みによる誤解に気づく

・よくわからなかったことが、徐々にわかってくる

・悩みや不安の原因に気づき、うまく対応できる

・落ち着いた雰囲気を大切にすることで得られる心の平安

・なんとなくの判断で、トラブルを避けられる

【落ち着いて雰囲気の中で懸案事項に向き合って】

曖昧模糊としていたことが、徐々に見えてくる兆しです。

それによって、よくわからなかったことがわかってきたり、勝手な思い込みで誤解していたこと、悩みや不安の原因など、懸案事項の核となる部分に気づくことができる、ということを告げています。

この気づきがあれば、あとはどうしたらいいか、その進むべき道は自ずとわかってくるでしょう。

つまり、そろそろ懸案事項が解決する時期が来ている、しかも自力での解決が近いことを告げています。まずは課題や懸案事項から目をそらさないこと、それが大切です。

また、確たる根拠があるわけではないがなんとなく、という感覚があてになる時。

そういう気分を見過ごさず、そこに目を向けることでトラブルやピンチを免れそうです。その感覚は落ち着いた雰囲気の中で、より研ぎ澄まされます。

 

項目別

恋愛…相手の本心が見えてくる。自分から動くより、受け身でいた方が好結果につながる兆し。迷いや不安がなくなって、自分の気持ちを見極められる。長続きする交際。いたずらに騒いだりせず、静かに落ち着いて待つことによってうまくいく予感。一緒にいられる時間が増える可能性。

仕事…失敗は成功の母、という展開に。失敗の後にこそチャンスがあるのを忘れず継続を。細かいところまで配慮することによって、うまくいく。基本を大切に実績を積むべき時。時間はかかるが成績や業績は伸びていく兆し。小さな希望や可能性を大切にすることによって得られる成功。

お金…節約や工夫が功を奏して、時間はかかっても目標金額を達成できる予感。貯金へのモチベーションがアップして、開業資金など今後必要な分が確保できる可能性。今後の見通しが立って、具体的な資金計画を立てられる。臨時収入をあてにせず、堅実さを大切にすべき時。

人間関係…何も言わなくても分かり合える関係。取り越し苦労だったことに気づいて、元どおりの関係に戻れる。こちらから歩み寄れば、関係が改善する可能性。素直になることでうまくいく兆し。表向きはそっけなくても、心のそこでは互いに信頼関係でつながっている予感。

 

太陽

「強い生命エネルギーを放つ太陽」

19番の太陽は、天空に強い光を放ち燦々と輝く太陽が、地上にひまわりの花と白馬に乗った子供が描かれているカードです。

太陽は瞳も唇もすべて黄色で描かれており、輝きそのものであり、強い生命エネルギーを表しています。無防備に両手を広げて馬に乗る子供は、天真爛漫で無邪気な存在。

両手を広げて落馬する危うさを感じさせない様子は、その絶妙なバランス感覚から、力強い生命と無限の可能性を秘めています。

神性を表す白馬に乗っていますから、この子供は太陽神の子供かもしれません。

第18のアルカナ「月」では、月は苦の表情を浮かべた横顔に描かれており、他の生き物も何一つとして正面を向いてはいません。

けれどこの「太陽」のカードでは子供も白馬もほぼ正面を向いており、太陽に至ってはこちらを射抜くようにまっすぐ正面を見据え、嘘やごまかしなど通用しないかのようです。

<キーワード>

幸せ、喜び・成功・祝福・積極性・達成、合格・エネルギー・繁栄と成長・パワフル

 

正位置―嬉しい知らせや喜びが舞い込む兆し

・朗報が舞い込む

・努力が報われ、試練を乗り越えた先に訪れるチャンス

・エネルギッシュで目標を達成するバイタリティーがある

・日常のそこかしこに、喜びや楽しみが見出せる

・平凡、普通というところにこそ宿る、真の幸せ

【何気ない日常にこそ幸せを実感できる時】

目標をクリアするだけのパワーとモチベーションがある時。

ここはいつも以上に頑張りたいところです。しっかり努力することで、試練を乗り越えたその先に、チャンスが待っているでしょう。

また、試験やコンクールなどのほか、何かしら知らせがもたらされることには、朗報が舞い込みそうです。

まずは全力投球での取り組みを心がけ、人事を尽くして天命を待つ、その姿勢を大切に。

ただ平凡、普通こそが幸せだということを忘れずに。

そのことに気づいた時、本当の意味での幸せや充実感をかみ締められるでしょう。旅行など何か特別なことをするばかりが幸せではありません。

日常の至るところに幸せのきっかけは転がっているのです。

それが自然と身にしみて、今までの何気ない日常にたくさんの喜びが見出せるようになる暗示です。

 

項目別

恋愛…周囲にも認められる、オープンな関係。公認の仲。ありのままの自分を大切にすることで得られる出会い。複数の相手から好感をもたれる。相手を信頼してもよさそうな予感。楽しく付き合える相手。最下位から恋愛に発展する可能性。自分の気持ちをアピールする機会に恵まれる。

仕事…新たなクライアントや計画、企画が浮上する。プレゼンが成功して希望の仕事ができる可能性。努力によって前に出る、華やかな仕事を手がける。今まで未定だったプランが、具体的に動き始める。芸術や手芸、農業など自らの手でものを作り出すクリエーティブな分野での成功。

お金…目標達成による報奨金やコンクール入賞による賞金獲得など、努力が実っての臨時収入の予感。財産を築く、その第一歩となるきっかけの到来。とても役に立つ嬉しい贈り物がありそう。自然と目標金額に達成しそう。頑張りや努力が思った以上の収入につながる兆し。

人間関係…たとえ窮地に立たされても、守ってくれたり支持してくれる仲間がいる予感。長い付き合いのできるよい関係が築ける。共通の目標を持つよい友人に恵まれる兆し。お互いに高め合える、いい意味でのライバル関係が作れる相手。意外な相手が味方になってくれて状況が好転する。

 

逆位置―目標を見失わないように

・気をつけないと、大切な目標を見失ってしまう気配

・将来の展望について、まだはっきりとは言えない状況

・進展はあるが、満足な結果を得るのはまだ先のことになる

・根拠のない自信や努力不足への警告

・的確な判断や行動を心がけることで再挑戦の機会を得る

【一歩一歩根気強く進むことで目標の達成に】

なんとなく宙ぶらりんで、自分のおかれた状況ややるべきことがわかっていないようです。

そのため気をつけていないと、大切な目標や目的を見失ってしまいそう。

また、この先どうしたらいいか、はっきり表明できない感じです。

だからと焦って結論を出そうとすると、思っても見ない方向に進んでしまったり、しなくていい失敗をすることに。

特に根拠のない自信や努力不足は大失敗の原因になるので、くれぐれも気をつけたいもの。

もどかしくても少しずつは進んでいける時だけに、根気よく一歩一歩進む心がけを。

当初の目標さえ見失わなければ、目標達成の可能性はあるでしょう。また、一度や二度の失敗には、的確な判断や行動を心がけることによって再挑戦のチャンスを得られる兆しも。

まずはブレない心を大切にすることがポイントです。

 

項目別

恋愛…些細なことが喧嘩の原因になる。勢いで別れに発展してしまうような喧嘩。お互いが相手を大切にしなくなることへの警告。何気ない言葉で傷つける。また、傷つけられる気配。パートナーのいる相手を好きになってしまう可能性。マンネリやワンパターンによる倦怠期。

仕事…職場環境の悪化の兆し。心身ともに疲労がたまり、すぐにでも休養する必要がある。新事業や新しいパートナーと組むには適切な時期ではない。慎重に状況の進展を見守るべき。将来に向けてのプラン変更を余儀なくされる。課題を軽んじたり、手抜き行為により信頼を失う恐れ。

お金…予定していた収入が入ってこない、または遅れる気配。見込んでいたより予算オーバーする。判断を急がされる事案には慎重になるべき。特に投資や資金投入は、見送るなり時期をずらすのが賢明な兆し。当初の目標は、下方修正せざるを得ない状況になりがち。無駄遣いへの警告。

人間関係…依頼心が強くなり、何かと周りに頼ってばかりで迷惑をかけてしまう。無神経な発言で周りに波紋が広がる。子供じみた言動で和を乱す。ドタキャンなど約束は破られてしまうかも。周りのアドバイスや親切を無にするような態度で孤立してしまう。思いやり不足への警告。

 

審判

「過去の行いから復活か試練かが示される」

20番の審判は、海に浮かぶ棺の蓋が開き、死者が天空を見上げている。

その天空では雲間から現れた天使がラッパを吹いている、という様子が描かれたカードです。

この天使は神の言葉を伝える役割をするもの、つまり神のメッセンジャーである被り得るであろうと思われます。

ガブリエルの持つ伝令の象徴であるラッパには、白地に赤い十字の旗がつけられていますが、この側は救済と復活のシンボル。

ガブリエルは棺から天を見上げる死者たちに向かってラッパを吹いており、彼らに神からの大切なメッセージを伝えているのです。

最終戦争においてキリストが勝利し、一度は命を落としたものたちも復活を許されます。そしてすべての人々に正しい審判がなされるのです。

そこでは良い行いをしたものには復活と祝福が、そうでないものには試練が与えられるのですが、果たしてどのような裁定が下されるのでしょうか。

<キーワード>

裁定・再スタート・救済・目覚め、覚醒・変革・復活、復縁・伝令・精神性

 

正位置―一皮剥けて晴れやかに前進する

・得難い体験をして、一皮剥ける

・ひとつの区切りがついて、新たなスタートを切る

・トラウマから脱却し、晴れやかに前進できる

・今頑張るべき課題で、目覚ましい成果を得られる

・自分自身について、しっかりと見定めることができる

【能力の出し惜しみをせず、しっかり取り組んで】

それは確かに辛く苦しい経験だったかもしれません。

けれどもその体験をしたことによって、一皮向けてさらなる飛躍を遂げられる。ということを告げています。

状況にひとつの区切りがついて、新たなスタートを切れる兆しです。今までよりも、むしろこれからが勝負、といえるでしょう。

これまでとらわれていたトラウマから、解放される予感です。もう何も恐れることはありません。晴れやかな気持ちで前進しましょう。そこには新たな目標や可能性が待っています。

目の前の課題に向かって、しっかりと集中すべきです。ここでの努力や頑張りは、目覚ましい成果につながるでしょう。能力の出し惜しみはしないことです。

そして自分自身について、しっかりと見定めることができるようになります。そうなれば、人生もより充実したものになるでしょう。

 

項目別

恋愛…パートナーとの関係を良好に保てる。告白を受ける兆し。自然と素直になれる相手との出会い。また、パートナーに対してそういう気持ちになれる予感。諦めかけた恋に、再びチャンスが訪れる。自分の気持ちに正直になることで、嬉しい展開に恵まれる。

仕事…ここにきて、しっかりと能力を発揮できる。技術やスキルがぐんぐん向上する。精魂を傾けて打ち込める仕事との出会い。やりがいを感じて、ますます頑張れる時。賢明な努力が導く急速な進歩。今後の身の振り方について、決心がつく。確信をもって目的を達成できる。

お金…お金にこだわりすぎない姿勢が、逆に収入増や臨時収入につながる。正しいお金の使い方が、より利益や財産を生む。一度失われたとしても、再びもたらされる可能性。信念に基づいたお金の使い方をすべき時。困っている人のためにお金を使おうとする献身的な姿勢に訪れる幸運。

人間関係…家族や友人など、かけがえのない相手との関係が深まる時。相手の見返りを求めない行為に感謝する出来事。気まずくなっていた相手との関係が好転する。喧嘩していた相手と、ちょっとしたことがきっかけで仲直りできる。自分にとってかけがえのない相手を実感する。

 

逆位置―落ち込んだ気分からの脱却

・もっと頑張れたはず、と悔いが残る

・過ぎたことにこだわり、前に進めない

・ガッカリする知らせが舞い込む気配

・傷口に塩を塗られるような経験

・思うような結果が出せなくて、自信を失う

【素早く気持ちを切り替え、新たな一歩を踏み出して】

あの時ああすればよかった、こうすればよかったという思いが強くなる時。もっと頑張れたはずなのに、全力投球できていなかったことに悔いが残りそうです。そうして過ぎたことにこだわり、前に進めなくなっているようです。いつまでも悔やんでいても、何も始まりません。過ぎたことは忘れ、気持ちを新たに前進する覚悟が必要になるでしょう。心待ちにしていたことに、ガッカリするような知らせが届くかもしれません。届いてしまった知らせはどうにもならないのですから、こちらも気持ちを入れ替えて冷静な対応を心がけたいもの。後ろ向きにならないよう、前に向かって最善を尽くす姿勢を。

弱点を突かれたり、嫌なことを蒸し返されたり、傷口に塩を塗られるような出来事や、自信をなくすような展開の予感。けれど、これもひとつの試練、人生勉強と捉え、前向きにいきたいものです。

 

項目別

恋愛…誤解から生まれるすれ違いやぎくしゃくした雰囲気。根も葉もない噂に悩まされる。本人の口から直接聞いたことでなければ、簡単に信じない方がよい、という警告。恋人との関係で、引き裂かれるような出来事。臆病になって、あと一歩踏み込んでいけない。気後れする関係。

仕事…思い込みからの失敗や信用を失う言動への警告。身が入っていないことが周りに露呈して評価が下がる。間違いの修正の遅れが取り返しのつかない結果につながる気配。実力もないのに挑戦しての玉砕。大切なタイミングで目立つ不調。意地を張って、失敗を招いてしまう。

お金…情報の分析を間違って、正しい判断ができない。利益最優先に考えると失うものが多くなる、という警告。噂や風評に振り回されて損失を被る可能性。不利な判断をせざるを得なくなる気配。タイミングの悪さが損失につながる。大切な財産を失うような思いがけない展開。

人間関係…周りの人のサポートを受け入れない頑なな心。大切な人と連絡が取れなくなる可能性。音信不通。相手のために尽力できなかったことを悔やむ。できたかもしれないのに、断ったり、その労を惜しんだことに対する後悔。親しくなりたいのに、接点が見つからない。

 

世界

「欠けたところのない万物が調和した世界」

21番の世界は、2本のワンドを持ち、紫色の衣をまとった人物が楕円のリースの中に描かれ、その四隅に鷲、獅子、牡羊・天使が配されたカードです。

この四聖獣の配置はだい10のアルカナ「運命の輪」を思い出させますが、こちらは雲間に頭部のみが描かれており、より神聖さが強調されています。

この四聖獣に守られている形でリースの中にいる人物がまとっている衣の紫色は、女性性や神秘、高貴さを象徴する色。

この人物は2本のワンドで天と地、2つの世界を融合させ、司っているのです。

そして楕円のリースは宇宙そのものの象徴であり、その楕円の形は宇宙の原始状態を表す「宇宙卵」に通ずるものがあります。

そしてリースの天地には無限を表すレムニスケートが結ばれており、宇宙の完全性や全体性を補強し、万物が調和してひとつも欠けたところのない完璧な世界を表現しているのです。

<キーワード>

到達、達成・完全、完璧・循環・大どんでん・一体・完遂・調和・成功、勝利

 

正位置―物事が順調に進んでいく兆し

・条件の揃った、恵まれた環境にいる状態

・満を持してデビューするタイミング

・積み上げてきたことが実を結び、満足な結果を得られる

・揺るぎない成功が手に入る可能性

・大切にしていることがうまくいく、順調な展開

【条件の整ったベストな状態の到来】

機は熟しました。条件の揃ったベストな状態を迎える兆しです。

これ以上恵まれた環境はないでしょう。やりたいこと、目標とすることに向かって、思う存分全力投球したいところです。

自分が望む世界に向かって、デビューするタイミングを迎えています。今まで積み上げてきたこと、頑張ってきたことに、満足のいく結果がもたらされ、がんばってきてよかったと思えるでしょう。

これだけは譲れない、という思いが実って、大切にしてきたことがうまくいく予感も。いつも通りにやっていけば、好結果に恵まれるでしょう。

そうして、揺るぎない成功を手に入れられる可能性が高まってきていることを告げています。

ただ油断は禁物です。と同時に弱気になってもいけません。慎

重さと内に秘めた強い心が、このタイミングを逃さない鍵になります。

 

項目別

恋愛…ベストパートナーと思える相手との出会い。すぐに意気投合するくらいに相性のいい相手。共通の目標や夢が生まれて、パートナーとの相性がよりアップする。幸せを実感できるような恋の予感。ひとつの恋が終わったとしても、すぐに新しい恋の訪れに恵まれる予感。

仕事…初心を貫いて目標を達成する。近く目標を達成して充実感を得られる。新天地での新たな挑戦の可能性。こうなりたいという理想に近づける兆し。長期計画が成功のポイントになる。チームワークがうまくいって業績がアップする。ユニオンの結成によって新しい可能性が広がる。

お金…目標金額の達成。定期預金が満期になるなど、次のプランを考えるべきタイミング。また、合理的な計画によっての利殖の可能性。思ったより予算にゆとりが生まれる兆し。確実に増やせる、堅実なマネープランによってもたらされる幸運。思いのほか高額な報酬を受け取れる。

人間関係…揺るぎない信頼関係によって、友好の絆がより深まる。言葉や習慣、文化の違う相手との交流によって、いい刺激を受ける。外国人の友達ができる。互いに満足しあえる交友関係が築ける兆し。互いに相手を大切に思い、いい関係を保ちたいとお思える仲間。

 

逆位置―迷いや弱気で好機をつかめない

・もう頑張れない、と心が折れてしまいそうになる

・自分が求めていること、目指すことは違う、と気づく

・変わることに気後れして、二の足を踏んでしまう

・消極的な態度で自らチャンスや可能性を手放してしまう

・自分には合わない環境での挫折や失敗の可能性

【悪条件の時こそ自分を信じる気持ちを大切に】

自分では頑張ってきたつもりでも、どうやら思うような展開にはならないかもしれません。

そして、もう頑張れない、と心が折れてしまいそうです。

そして、もう頑張れない、と心が折れてしまいそうです。また自分が求めていること、目指す方向は違う、ということに気づく兆しが。

合わない環境でも挫折や失敗の可能性があるのです。いずれにしても、そこで諦めてしまわずに気分転換したり、方向転換を図って、新たな可能性を探りたいところです。

焦らず落ち着いて状況判断を。

ただ、どうしても自分から動けなくて、その消極的な態度でチャンスや可能性を自分から手放してしまうことが。

後になって失敗した、と後悔しないよう、やるべきことはしっかりやっておきたいもの。

特に変わることに気後れして二の足を踏んでいると、せっかくの可能性を見つけられなくなりそう。自分を信じる気持ちを大切にしたいものです。

 

項目別

恋愛…ずるずるとなし崩しに続いている関係。なかなか進展しない関係。相手の気持ちが見えなくなっている状況。相手の考えていることがわからなくなる。どうすればいいか判断に迷う中途半端な関係。交際など関係を解消せざるを得なくなる展開。恋愛に疲れ果ててしまう。

仕事…転属や方向転換を受け入れられなくて行き詰まる。満足できる結果が得られずがっかりする。失敗を繰り返してしまうことへの警告。向かない仕事に無理に取り組んで、自信をなくしたりストレスが溜まる。計画を急いだり、焦って結論を出そうとしたことが原因での失敗。

お金…もっともっとと欲を出して、結局はマイナスになりやすいことへの警告。判断を間違うと破産しかねない状況が訪れる可能性。経費を差し引くと赤字になるような仕事。楽をして儲けようと思う気持ちが引き起こす大失敗や損害。タイミングのズレによって生じる損害。

人間関係…人を羨ましく思ったり、取り残されたような気持ちになって落ち込む。家族の反対によって希望が叶えられない。価値観や考え方の違いから、疎遠になる。おせっかいから思わぬトラブルを招く。しっかりと自分の気持ちを伝えなかったことにより起こる誤解いやアクシデント。

最後に

これが大アルカナ22枚のまとめになります。

いかがでしたでしょうか?参考になったらありがたいと思っています。

初心者の方はこの大アルカナのみで占いを行い、この記事で意味を確認して占うのが一番いい練習になると思います。

ちなみに現在のタロティストでも、大アルカナのみで占う方もいらっしゃいます。

自分のやり方をぜひ模索してみてください。

 

最後までお疲れ様でした。

ABOUT ME
レイ
心理学の担当をしています。読書好きな理系大学生やってます。 夢は自分の家を図書館にすることです。 図書委員長や登校班長など異質な経歴を持っています。 座右の銘は「人の不幸はメシウマ」です。