こんにちは、レイです。
認知バイアスシリーズです
今回は、認知バイアスの1つである中断すると次がやりたくなるツァイガルニック効果をみていきましょう。
認知バイアスについてはこの記事で扱っています。
早くやりたい…
みなさんは、クリアしていないゲームを早く家に帰ってやりたいと思ったことはありませんか?
私はあります。周りの人は我慢できずに、学校でやっている人もいましたが…
このように、達成できなかった事柄や中断していることの方が覚えていたり、やりたくなったりすることを「ツァイガルニック効果」といいます。
完全に終わってないと、早く終わらせたくなりますよね。
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ツァイガルニック効果の由来
ドイツのゲシュタルト心理学者クルト・レヴィンの
「人は欲求によって目標指向的に行動するとき、緊張感が生じ持続するが、目標が達成すると、その緊張感は解消される」
という考えに基づいて、それをソビエト連邦の女性心理学者であるブルマ・ツァイガルクニクが実験をして
「目標が達成されない行為に関する未完了課題についての記憶は、完了」課題についての記憶に比べて想起されやすい」
ということを実験で証明しました。
このことから、実験を行ったツァイガルクニクの名前を取ってツァイガルニック効果となりました。
その他にツァイガルニク効果、ゼイガルニク効果、ゼイガルニック効果とも表記します。
ツァイガルニック効果の例
ドラマでのツァイガルニック効果
ドラマで続きが気になってたまらないときありますよね。
私はそれが歯がゆいため、全部終わってから一気見することがあります。
ドラマでもあえて続きを次回にもっていったり、最後に謎を残すことでツァイガルニック効果を用いて、視聴者に次回も見てもらうための手法を取っています。
映画まで、伸ばされたらたまったもんじゃないですけどね。
恋愛でのツァイガルニック効果
ツァイガルニック効果は恋愛でもよく現れます。
ミステリアスの人や、まだまだ話をし足りないとき「また次も会いたい」と思いますよね。
その人のすべてがわかったり、話が完結してしまうと、「とりあえずもういいかな」という気持ちになると思います。
相手と何度でも会いたいのなら、あえてデートでは早めに切り上げたり、全てを語らずに終えたりと相手にとって「会いたい人」になれると思います。
あえて謎を残しつつ、焦らしてあげましょう。
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ツァイガルニック効果の原因
結論:中途半端だとストレスたまるから
人は誰でも完璧を求めます。完璧でありたいし、完結したものを求めます。
中途半端な状態はストレスを感じます。
これがツァイガルニック効果の原因です。
(ハンターハンターには少しストレス感じますよね。でも終わってしまうのは寂しいですよね。)
ツァイガルニック効果を活かす!(3つのコツ)
ツァイガルニック効果を活かすコツは
- ちょっとだけ始める(そして終わらせない)
- 完璧じゃなくてもOKと思う
- 謎を残す
の3つです。
1.勉強でもやる気が出ない時でも、ちょっとだけ始めてしまえば気が付いたら2時間やっていたということもあると思います。
そして、あえて終わらせず切り上げることで次やるときのやる気にも繋がります。
終わらせた方がその瞬間はすっきりしますが、ダラダラやるならスパッと切り上げるのも手です。
2.また、完璧を目指して、始める方もいるかもしれませんが完璧でなくても全然OKです。
むしろ完璧でないものの方がこの効果に言わせると魅力的ですよ。
3.そして、謎を残すことです。
これは話し手になったときや広告業などの発信する側に立った時ですが、あえて謎を残すことで次が気になったり、購買意欲が高まったりします。
ツァイガルニック効果を利用することは悪いことではないと思います。
見ている側も、わかっていて引っかかることもあるし一種の快楽でもあるのだと思います。
ミステリで犯人が分かったとき、すごい気持ちいいし焦らされる方が、最大限に活かすことできます。
あと1つ使う際のアドバイスとして、
終わりが果てしない先にあると、諦めてしまいますよ
ということです。
終わりの見えるようにしておくことも大切です。
最後に
今回は中断すると次がやりたくなる認知バイアスの1つであるツァイガルニック効果をみていきました。
確かに完成されているものより、未完成のものの方が心に残りますよね。
私もまだ未完成であると自負しています。
人は未完成であるからこそ魅力的で、先が気になるのかなと思います。
自分が未完成で完璧でないことを、嘆いている方もいらっしゃるかもしれませんが、完成してしまうことほどおもしろくないことはないんじゃないでしょうか。
ですが、慢心して学習を怠ることはよくありません。完璧を目指しつつ、不完全な自分を誇ってください。
最後までお疲れさまでした。