私はかなりコンプレックスがある方だと思います。
今回の記事を読むメリットは、
・コンプレックスについて理解できる
・コンプレックスの種類がわかる
などです。
今回はWikipediaの情報を参考にしています。
コンプレックスとは?
コンプレックスと聞くと、自分が他人と劣っていると感じる部分という印象がありますが、心理学では少し違います。
コンプレックスは心理学・精神医学用語で衝動・欲求・観念・記憶等の様々な心理的構成要素が無意識に複雑に絡みあって、形成された観念の複合体をいいます。
普段は意識下に抑圧されているものの、現実の行動に影響力をもち、「感情複合」「フィーリングコンプレックス」といいます。
ユング的コンプレックス
ユングの理論は、コンプレックスは何らかの感情によって統合されている心的内容の集まりとしています。ある事柄と本来無関係な感情が結合された状態で、「心的複合体」といいます。
日本には親しみがなく、一般的に流通することはありませんでしたが、マザーコンプレックスやロリータコンプレックスなどもこれにあたるものです。
アドラー的コンプレックス
アドラーの理論は一般的なコンプレックスで、「劣等複合」といわれ、劣等複合の克服を通じて人間の発達が成立するようにしきます。
戦後の日本にもこの理論が普及し、「劣等複合」が一般になっていますね。
学歴や身長などのコンプレックスがありますね。
日本では今も、「コンプレックス」=「劣等感を感じている部分」と指す傾向がありますが、完全には正しくありません。
それでは実際のコンプレックスの種類を紹介していきます。
※まだすべてをまとめられていません。
ファザーコンプレックス
子どもが父親に対して、強い愛・執着を持つ状態です。
父親と距離を置くような厳格な家庭で育つと、父親の愛情が足りないまま成長し、その欠落感を埋めるための父性的なものへの憧れから形成されたといわれています。
このことから、年上男性と不倫を繰り返す女性にはファザーコンプレックスが多いとも言われています。
マザーコンプレックス
子どもが母親に対して強い愛着・執着を持つ状態を指します。
基本的に定義はなく、原因は父親が厳格で母親ばかりに頼っていた、母親が過保護だった、自分にとって理想的だったなどがあると思います。
1992年のドラマで「ずっとあなたが好きだった」でも冬彦さんは極度なマザコン男性像として脚色されていましたね。
マザコンはキモイ、オタクである、恋愛ができないなどの偏見があり一般的に好ましいイメージを持たれません。
しかし、みなさんも自分の母親に自分が成長したこと、結果を出したことを見せようとして努力をしたことがあるのではないでしょうか?
社会的に成功した多くの人が少なからず、心理的にマザーコンプレックスであったとされています。
例を挙げると、豊臣秀吉やリンカーン、ジョン・F・ケネディなども現代の日本でいうマザーコンプレックスに当たるほどだったそうです。
エレクトラコンプレックス
娘が父親に対して強い独占欲的な愛情を抱き、母親に対して強い対抗意識を燃やすことです。
ギリシア悲劇の一つ『エレクトラ』になぞらえ、エレクトラコンプレックスと名付けました。
エレクトラは父を殺した母に復讐するも、父の暗い思い出から自分の結婚を拒否するというような内容です。
極端なファザーコンプレックスとも言えますが、あまり一般的にはないコンプレックスかなと思います。
エディプスコンプレックス
息子が母親に対して強い独占欲的な愛情を抱き、父親に対して強い対抗意識を燃やすことです
幼児期において起こる現実の状況に対するアンビバレントな心理の抑圧のことをいいます。
ギリシア悲劇の一つ『オイディプス』になぞらえエディプスコンプレックスと名付けました。
父を殺し、自分の母親と結婚するという内容です。(えぐい)
男児においては母親が異性であり、ゆえに愛情対象となります。
イオカステーコンプレックス
母親の息子に対する愛着のことです。過保護とも言えますね。
先ほどの『オイディプス』の話に出てくるエディプスと結婚した母親であるイオカステーから名付けられました。
父親が娘に対する愛着には名前がありませんが、こちらも同様にあり得ると思います。
阿闍世(あじゃせ)コンプレックス
母親は子ども出生に対して恐怖を持ち、子どもはそれに対する怨みを持つとされていることから母親と子供の心理葛藤をあらわす言葉です。
阿闍世という話からできたもので、年老いた夫人が、予言者から「仙人と言われる人が3年後に死ぬと、子どもを身ごもる」と聞き、待ちきれず仙人を殺してしまします。
仙人は死ぬ間際に呪ってやると言い残したため、怖くなり堕ろそうとするが結局子どもを産み、呪われた子どもはその運命を知り両親を幽閉し、父を殺してしまう。
母を殺すことは思いとどまるものの、罪悪感から病気になるという内容の話です。
RADWIMPSさんの「Tummy」では『二人の子どもにきっと僕 嫉妬すんだよ』とあります。
自分よりも自分の好きな人と深く繋がっている子どもが羨ましいと感じている様子をあらわした歌詞です。
嫉妬や怨みをあらわした歌詞ではありませんが、行き過ぎると子どもに対する恐怖にもつながるかなと思いました。
アグリッピーナコンプレックス
母親の愛着に対する息子の嫌悪のこと。
マザーコンプレックスでは母親に対して愛情を抱きますが、アグリッピーナコンプレックスは母親からの一方的な愛への嫌悪です。
このコンプレックスに負っている子どもは、母親を精神的に極度に嫌がり触れられることや話しかけるだけで嫌気がさすことがある。
思春期の子どもがなりやすいものだと思いますが、その過剰なものと捉えてもらえるといいと思います。
ローマ帝国の皇帝ネロと母親の小アグリッピナの関係になぞらえて命名されました。
ネロは即位したころに、母親の小アグリッピナにより性的虐待を受けた記憶がフラッシュバックするようになり、自暴自棄になって母親を殺してしまうという話です。
実際、かなりの人がこのコンプレックスを追っていると思われるが、隠して生きていることが多い。その結果、薬物依存、性依存などで人間関係がうまくいかなくなると言われています。
ブラザーコンプレックス
男兄弟に対して強い愛着・執着を持つ状態のことです。略称はブラコン。
一般的に、「兄もしくは弟に対する恋愛的感情」や「自分のものにしたい独占欲」のある姉妹と捉えられます。
また、男同士で兄にあこがれを抱いたり、弟が可愛くてしょうがないといった感情になることもあります。「兄を慕う弟」「弟想いの兄」として肯定的に見られることが多いです。
これまでのように昔の話から派生したものではなく、分析心理学的にフェティシズムの俗語として、コンプレックスと関連した概念です。
※フェティシズム…生命を持たないものに対しての崇拝。例:足フェチなど
詳しくはこちらで!(内容が濃すぎて今回は取り扱えませんでした(-_-;)
シスターコンプレックス
女姉妹に対して強い愛着・執着を持つ状態のことです。略称はシスコン。
ブラザーコンプレックスの姉妹バージョンですね。
一般的に「姉もしくは妹に対する恋愛的感情」や「自分のものにしたい独占欲」のある兄弟と捉えられます。
また、女同士で姉にあこがれを抱いたり、妹が可愛くてしょうがないといった感情になることもあります。「姉を慕う妹」「妹想いの姉」として肯定的に見られることが多いです。
最後に
この辺で、今回は終わり!!
次の記事で紹介するので、それまでぜひ読んでください!
いろいろなコンプレックスがあるんですね。
多くの人が感じるものは少ないとは思いますが、そのように感じる人もいるということを頭に入れておいてもらえると幸いです。
後編はこちらから!
最後までお疲れさまでした。