効果・用語

周りと合わせてしまう…。セルフモニタリング・自己呈示

こんにちは、レイです。

今回は、状況を客観的に判断するセルフモニタリングとそれにより、無意識にその場に合った行動を取る自己呈示についてみていきましょう。

今回の記事を読むメリットは

・セルフモニタリングと自己呈示についてわかる。

・自己呈示の種類を理解し、自分の行動について理解できる。

などです。

それではいきましょう。

セルフモニタリング

人間関係を進める際に、周りの人との関係や、自分が置かれている状況を自然のうちにモニター(監視)することをセルフモニタリングといいます。

自分を客観的にみて、周りが年上の方ばかりだから自分の立場は低いなどと判断することです。

Let’s self-monitoring check!

このセルフモニタリングをよく行う人を高モニター、あまり行わない人を低モニターと呼びます。

自分がどちらに当てはまるかチェックしてみてください。

低モニターチェック

1.他人の振る舞いを真似するのが難しい

2.通常、自分の行動は本当の感情や態度、信念の表れである

3.パーティなどで、ほかの人が好むことを言ったり、それを行動に移そうとはしない

4.自分が信じている考えのみを主張する

5.映画や本、音楽について友人の意見に従って選ぶことはない

6.他人を喜ばせたり好かれたりするために意見や行動を変えようとはしない

7.人に好かれるのが得意ではない

8.ジェスチャーやアドリブなどのゲームは昔から得意ではない

9.周囲のひとや状況が変わっても行動を変えるのは苦手だ

10.パーティでは冗談をいったり話をするのは他人に任せる

11.人とつきあうのが苦手で、人前で思うようにふるまえない

 

上の内容に当てはまる人は低モニターの傾向があります。自分の思い通りに行動するタイプです。

高モニターチェック

1.ほとんど知らないことについても話を合わせることができる

2.他人に感動されたり喜ばれたりするような態度を見せる。

3.どう行動して良いかわからないときは、他人の行動を参考にする

4.自分はいい俳優になれるだろうと思う。

5.実際より強く感動しているように思われることがある。

6.コメディ映画をみるときは、一人のときより他人と一緒のときの方がよく笑う。

7.集団のなかにいるとき、自分が目立つことはほとんどない

8.いつもと違った状況や人のなかにいるときは、いつもと違った行動をとることがよくある。

9.楽しくない時でも、楽しんでいるかのようにふるまうことができる

10.自分は見た目の印象とは違う人間である

11.自分は芸能人のようだと思う

12.他人とうまくやったり好かれたりするために、期待に添えるような人間になろうとする

13.他人の目を見て、真顔で嘘がつける

14.本当は嫌いな人にも親しいようなふりができる

 

この項目に当てはまることが多いほど高モニターの傾向があります。

周りに合わせて行動ができるタイプです。

どっちがいい??

 

結論:低モニターの方がよさそう

 

どちらも長所と短所があります。

低モニターの人は自分の行動が周囲からどう見られているかに関心が低いため、自分の気持ちや感覚に従って行動ができます。しかし、周りと合わせることが難しいため、集団での行動などには向いていません。

高モニターの人は自分の行動が周囲からどう見られているかに関心が高いため、周りの行動に自分を合わせようとします。しかし、合わせてばかりで八方美人で、自分の好きなことができません。

 

日本人は高モニターの人が多く、自分がどう見られているかを気にします。

かくいう私も高モニターです。世間体や周囲の目ばかり気にして、生きています。

個人的には、低モニターの人の方が魅力を感じます。何かを成し遂げる人は、周りの目なんかまったく気にしませんよね。

軽蔑されようが、無理だといわれようがどんどん前に進んでいってしまいます。

自己呈示

セルフモニタリングをした結果、相手に合わせた自分を演じることを自己呈示といいます。

社会的に自分の地位を向上させるためにmほとんどの人が意識的、もしくは無意識的に自己呈示を行っています。

自己呈示の種類

自己呈示には2種類のタイプがあり、その中でもさらに2種類にわけることができます。

防衛的自己呈示

失敗や敗北などで自分が低くみられるのを防ぐために、その原因を自分以外のものだと繕うものです。

環境が悪かった、運が悪かったなどですね。

原因を自分以外に帰属することを自己奉仕バイアスといい、こちらの記事で紹介しています。

「結果がすべてでしょ」自己奉仕バイアス・後知恵バイアスこんにちは、レイです。 今回は認知バイアスの1つである、失敗の原因を外部に帰属する自己奉仕バイアスと、発生してから予測可能だったと...

主張的自己呈示

自分の長所を積極的に売り込むものです。

自分のこれまでの実績をアピールしたりすることです。就活でよくやりますね。

「俺が俺が」の精神です。

戦術的自己呈示

比較的短時間の間に行う自己呈示です。

その場しのぎの自己呈示ですね。

戦略的自己呈示

長く続く関係の中で示す自己呈示です。

アルコール依存症などが当てはまります。

自己呈示表

戦術的戦略的
防衛的弁解、正当化、謝罪、向社会的行動(ボランティアなど)アルコール依存症、薬物依存、恐怖症、心気症、学習性無気力
主張的取り入り、威嚇、自己宣伝、哀願、魅力、尊敬、威信、地位、信憑性、信頼性

日本のような企業の長期雇用が主流の社会では、長期的に社内での自分の地位を高めようとする戦略的自己呈示が進められています。

逆に自分の力で成功したことを主張することで自己評価を高めることを高揚的自己呈示といい、欧米ではこれが多いです。

最後に

今回はセルフモニタリングと自己呈示についてみていきました。

日本人は謙虚で高モニターの傾向があり、どこか突出することを恐れている印象がありますね。

ぜひ、やりたいことがある人は出る杭になることを恐れず、人の目なんか忘れてガンガン突っ走ってもらいたいです。

 

最後までお疲れさまでした。

ABOUT ME
レイ
心理学の担当をしています。読書好きな理系大学生やってます。 夢は自分の家を図書館にすることです。 図書委員長や登校班長など異質な経歴を持っています。 座右の銘は「人の不幸はメシウマ」です。