前回の記事で,FXのローソク足の意味について理解いただけたと思うので,次は,2本のローソク足を使って予測の精度を上げていきましょう。
前回の記事はこちら
2本のローソク足の組み合わせ
前回の記事では,1本のローソク足を使って説明しましたが,今回は,2本のローソク足の組み合わせで相場を予測していきます。
しかし,相場の8.5割はランダムウォークです。簡単に予測をさせてはくれませんが,
逆に言えば,相場の残り1.5割はランダムウォークではないので,予測可能です。
私が紹介するFXのチャート分析は,このランダムウォークではない所で勝つ為の分析方法になります。
そして,今回の記事は,相場のランダムウォークではない所を見つける為の5つのローソク足の組み合わせについて学んでいただきます。
5つのローソク足の組み合わせ
今から紹介する5つのローソク足の組み合わせを知っておくと,相場の予測がしやすくなります。
2本の足の組み合わせを見るポイントはココ!
※米ドル・円
ローソク足のチャートの山と谷に発生する2本足に着目して,分析を行います。
それでは,5つのローソク足の組み合わせを紹介します。
1. かぶせ線
2. 切り込み線
3. はらみ線
4. 出会い線
5. 毛抜き
1つずつ解説していきます。
1つ1つ見るのは面倒だという人は,5つのローソク足の組み合わせ|まとめまでスクロールをお願いします。
かぶせ線
ローソク足がかぶさるようになって,大陽線⇒陰線となったときは,天井打ちのシグナルです。
ここでかぶせ線の大きなポイントは,陰線が大陽線の中心まで終値が下落している点です。
グラフに直すとこんな感じです。
このかぶせ線は,上昇する勢いが低下するときに現れるローソク足です。
切り込み線
切り込み線は,大陰線続いて大陽線が現れる形です。
大陰線の中心より上に大陽線の終値がくるのがポイントです。
グラフに直すとこんな感じです。
これは,下がる力より上がる力の方が強いことを表すので,上昇シグナルです。
はらみ線
はらみ線は,2種類あって、どちらも相場転換のシグナルです。
はらみ線が相場の山or谷に出たら,上昇⇒下落もしくは,下落⇒上昇へと転換します。
厳密な定義としては、大陰線の後に,大陰線の範囲内に収まる小陽線が来る組み合わせ
もしくは,大陽線の後に,大陽線の範囲内に収まる小陰線の事をはらみ線と言います。
このはらみ線は,天井確認または底打ち確認用のシグナルとして知られていて,酒田五法の三法(さんぽう)の並びと似ているので混同しないようにしましょう。
出会い線
出会い線も2種類あります。
出会い線の特徴は,陰線の終値と陽線の終値が出会う形になっているのが特徴です。
陰線から始まり,陽線が陰線の終値付近まで上がると上昇シグナルです。
陽線から始まり,陰線が陽線の終値付近まで下がると下降シグナルです。
毛抜き
毛抜きは,毛抜き底(左)と毛抜き天井(右)に分けられています。
毛抜き底は,陰線と次の陽線の安値がそろう現象をいい,
毛抜き天井は,陽線と次の陰線の高値がそろう現象を言います。
毛抜き底は底打ちのシグナルであり,毛抜き天井は天井打ちのシグナルです。
5つのローソク足の組み合わせ|まとめ
5つのローソク足を紹介しましたが,FXは買いか売りの2択しかありません。
売り | |
売り | |
売り | |
売り | |
買い | |
買い | |
買い | |
買い |
買うときのポイントは,読みを外した時の為に,資金に余力を残しておくことです。
つまり,集中投資を避けて分散投資に徹底すればOKです。
分散投資の方法は,通貨をポートフォリオ理論に従って配分するのもOK,
ドルコスト平均法で時間的に分散するのもOKです。
最後に
相場がランダムウォークである場合,ローソク足の分析手法は確実ではありません。ただし,人間がアノマリーに従って投資をする以上,そのチャートには必ず癖が出ます。チャートの癖を分析して,自分の必勝法を確立させることこそがFXで勝つ為の条件です。