褒められることより、嬉しいことはないと思ってます。
ということで、今回は褒められるとやる気が出る、ピグマリオン効果と自己成就予言についてみていきます。
今回の記事を読むメリットは以下の通りです。
・自己成就予言とピグマリオン効果がわかる
・ゴーレム効果がわかる
・相手を褒めることができる
ピグマリオン効果とは?
尊敬できる上司や先輩から褒められることで、自分は期待されていると思うようになります。
その期待に応えようとし、より一層頑張ろうとすることを、「ピグマリオン効果」といいます。
好きな人のタイプになれるように、自分を磨くこともこのピグマリオン効果にあたります。
ピグマリオン効果の由来
「ピグマリオン」は、ギリシャ神話の登場人物で、彫刻家が 自分で作った彫刻のあまりの美しさに恋をし、その彫刻を神様に人間にしてもらうという話から来ています。
つまり、愛をもって愛でていれば心を持つ、褒めて信じてあげることで願っている状態になってくれるという感じですね。
その反対のゴーレム効果
人から期待されないことによって、成績などが低下することを「ゴーレム効果」といいます。ピグマリオン効果でセットで使われることが多いですね。
これは私の予想ですが、ギリシャ神話の登場人物である「ピグマリオン」が愛する妻がいたのに彫刻を愛していて、愛されない妻が岩(ゴーレム)になったんじゃないかなと思っています。
(本当の由来はユダヤ教の泥人形です。適当なこと言ってすいません(#^.^#))
自己成就予言とは?
だれしも褒められると嬉しくなり、褒められ続けると自分が考えている以上に能力があるのではないか、と錯覚してしまいます。
すると自分に期待して、そうできるように努力をします。
これを心理学では「自己成就予言」といいます。
自分の期待した結果になるように、意識または無意識的に行動をとったため現れるものです。
バーナム効果による血液型占いが当たるのもこの自己成就予言のおかげかもしれませんね。
自分の目標を周りに話すと、実現しやすくなるといわれているのはこの自己成就予言の効果です。
ピグマリオン効果と自己成就予言を活かす
これまで褒めることの効果と、無視するときの効果をみてきました。これから部下や友達に実践して褒めたいと思っていると思います。
しかし、適当に褒めても素直に受け取ってももらえないことがあります。
そこで、褒めるコツを3つ紹介します。
- 短所も言い換えて褒める(この間違え方はちゃんと勉強してる間違え方やわ)
- 結果だけでなく、過程も褒める(ちゃんと勉強してたもんなぁ、すげぇ)
- さらっと具体的に褒める(100点を取ったこともさることながら、字もきれいだし、採点者への配慮も素晴らしいよね。この点数にも驕らず、謙虚にひたむきに努力できることがやっぱり何よりもすごいよ。)
という感じですね。嘘をつくわけではありません。
自分が思ったことを素直に相手に伝えることがなによりも大事です。
相手を褒めると返ってきます【好意の返報性】
褒められると相手に信頼感、安心感を持つとともに相手に何かお返ししたいという気持ちにもなります。
これを「好意の返報性」といいます。
つまり、褒めると褒められます。これを私は「褒めの連鎖」と呼んでいます。
また、褒めると褒めている自分が素晴らしいと思えるようになります。
相手に発した言葉は自分にも跳ね返ってきます。いいことばかりですね。
ピグマリオン効果・自己成就予言のまとめ
・ピグマリオン効果は、褒められて期待に応えようとすること
・自己成就予言は、褒められると自分にできると信じ、そうなるように努力をすること
・人を褒めるといいことがある
・褒めまくれ!
最後に
今回は自己成就予言、ピグマリオン効果、ゴーレム効果、好意の返報性についてみてきました。
実はどの効果も実験で検証して成功したわけではありません。
理由は、一概にその効果だけのおかげとは、いえないからです。(環境、状況などにもよるかもってことです)
ですが、褒められて心が温かい気持ちになっていることが嘘だといえるのでしょうか?証明する必要もないくらい自明なことだと思います。
褒めて褒めて褒めまくりましょう。
最後までお疲れさまでした。