皆さんこんばんにちは、ユウです。
今回は私の好物であるお好み焼きについて紹介して行きたいと思います。
私の祖母がお好み焼き屋をしているということも、紹介する理由の一つになります。
お好み焼きは今となっては、日本で国民的な食べ物となっていますがお好み焼きの歴史は意外と古いです。
また、大阪と広島でちょくちょく喧嘩が起こっている件ですが、そもそも根本的な違いは何なんだとも思いますよね。
今回はそんな歴史を中心に紹介していきたいと思います。
お好み焼きの歴史
お好み焼きの初歩
お好み焼きに似たような食べ物はかなり昔から存在しています。
それは、煎餅(センビン)といわれるものです。
これは小麦粉を水で溶いて平らに焼いただけのシンプルなものです。
これが普及していたのは、日本でいう新石器時代です。
この頃は日本では粉もの料理などは広まっておらず、現在の中国の庶民の間で流行ったとされています。
室町時代
そして、時代は室町時代まで進みます。
この頃に日本では少しずつ粉もの料理が認知されていました。
粉ものが有名になったものとして、歴史的偉人である茶人・千利休が出した茶菓子があります。
この茶菓子は「ふの焼き」といわれるものです。
このふの焼きはうどん粉を水と酒で練った生地を薄くのばして焼き、味噌を塗って丸めたものです。
材料など違うのですが、日本的なお好み焼きの原型はこの「ふの焼き」だとも言われています。
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戦前
戦前になると、西日本を中心に現代で生活する私たちでも聞いたことがある「もんじゃ焼き」が人気となります。
もんじゃ焼きの語源は「文字焼き」と言われています。
昔、寺子屋の師匠が小麦粉を溶いたもので鉄板に文字を書き、食べさせながら文字を覚えさせていた事から来ていると言われています。
令和となった今ではあまり見かけることは無くなりましたが、昔に駄菓子屋さんの店先でもんじゃ焼きを食べた経験がある方もいるんじゃないでしょうか。
戦前にはもんじゃ焼きの他にもう一つ人気になった粉ものお菓子がありました。
それが「どんどん焼き」というものです。
これはもんじゃ焼きの派生になるのですが、テイクアウト出来る事ができるお菓子でした。
この名前は、作ったそばからどんどん売れていったから「どんどん焼き」になったと言われており、当時とても人気がある粉ものお菓子でした。
これに洋食からきたウスターソースを塗ったものを「一銭洋食」といいます。
この「一銭洋食」は安さや当時では珍しい味付けからか子供達から大人気の商品となりました。
戦後
時代は戦前から戦後になります。
当時敗戦した日本は飢餓に陥りました。
ここで注目されたのが安く作ることが出来る「一銭洋食」です。
最初は子供達が食べるお菓子だと軽視されていた一銭洋食ですが、手軽さやお腹にたまることから注目されていきました。
そして、一銭洋食に豚肉をのせ「お好み焼き」と呼ばれるものが普及していきました。
このようにして、お好み焼きの原型は様々なところへ普及し現代のお好み焼きへと変化をしていきます。
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大阪と広島の違い
これまではお好み焼きの歴史について触れてきました。
これらの歴史ではお好み焼きの文化は、平等的に各地に伝わったように感じます。
では一体どこから、大阪と広島は違うお好み焼きを作るようになったのでしょうか。
まずは、作り方を見ていきましょう。
作り方の違い
大阪・・・生地と具材を混ぜ込みながら平らに焼いていく。
広島・・・生地をクレープ状に焼き、キャベツ、豚肉をのせひっくり返す。その脇でそばと卵を焼きそれらをのせもう一回ひっくり返す。
このようにしてどちらとも焼いていきます。
印象としては、大阪は平らで、広島はこんもりしていますね。
なぜこうも違うのか
結論から言うと両者がそれぞれのお好み焼きを作るようになったのは戦後になります。
戦後、原爆を落とされた広島は大阪よりも食糧不足が深刻化していました。
当時小麦粉が貴重になっていたため、それをかさ増しするためにネギやキャベツを入れていました。
そこから広島のお好み焼きが広がっていきます。
復興が進むにつれて大人でもお腹を満たせるようにと中華そばやうどんを入れてボリュームを増していました。
そうして現在の広島のお好み焼きとなっていきました。
最後に
粉ものの歴史は古く、お好み焼きへとたどりつくのにとても長い年月かかっています。
粉もの料理は時代に適応し、庶民と密接に関わってきた食べ物です。
様々な環境などによって変化してきた粉もの料理だからこそ、大阪と広島のようにそれぞれ個性がある料理へと変化を遂げてきたのではないでしょうか。
これからも粉もの料理は私たち庶民を支えてくれる大衆料理として進化していくと思います。
この記事を読んで、少しでもお好み焼き食べたいなと思った方がいてくれると嬉しいです。
(私はこの記事を読んでいる途中で食べたくなってしまいました笑)
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。