健康

精神的な病気まとめ(神経症・うつ・統合失調症・心身症・パーソナリティ障がい)

こんにちは、レイです。

今回は精神障がいについてまとめてみました。

今回の記事を読むメリットは

・精神障がいの種類や系統がわかる

・それによる体の変化がわかる

・自分の身体の不調に対し、適切に症状を把握できる

です。

こちらの本を参考にしています。

https://item.rakuten.co.jp/neowing-r/neobk-889224/?gclid=Cj0KCQjwivbsBRDsARIsADyISJ8P3B4oclGTt7_v_j93_WTGVj1Ebw915uHgeqvzDTjIH46vyS3LwVsaArSEEALw_wcB&scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868

それでは見ていきましょう。

神経症

大きな精神的ショックやストレス、精神疲労などによって引き起こされる症状。

過剰なストレスなどの心因によって生じる精神障がいで、昔はノイローゼと呼ばれた。

不安神経症

突然の冷や汗や嘔吐、呼吸困難などに襲われる症状。

人と接するときに極度に緊張する。人や社会に対して強い不安を抱く。ひきこもりにつながることもある。

恐怖症

危険ではないはずのものに過剰な恐怖心を抱く

(対人恐怖、不潔恐怖、広場恐怖、高所恐怖、閉所恐怖など)

離人性障がい

生きている実感がわかず、まるで夢を見ているような感覚が続く

強迫神経症(ある行為や思考にとらわれて抜け出せない)

不安や恐怖を取り除くために、特定の行動を繰り返さずにはいられない状態。

家を出る前に玄関の鍵や元栓を何度も確認するなど。

自分でもバカげたことだと思いながら、恐怖心を振り払うために強迫行為を繰り返す。

内向的な人が神経症になりやすい。

自分の行動や言動を振り返ってささいなことでも反省してしまう真面目な人は要注意。

物事にこだわり、融通の利かない執着心の強いタイプや上昇志向が強く目的達成のためならどんな努力値も惜しまない完璧主義タイプ、人の面倒見がよく、あれこれと気を配る心配性タイプ。

 

責任感が強く良く内向的なタイプ

真面目なあまり、小さなつまずきを重く感じてしまい、劣等感を抱く

完璧主義の努力家タイプ

常に完璧でないとストレスを感じてしまう

融通が利かないこだわりタイプ

粘り強く努力できるが、その分一つのことにこだわりすぎてしまう

細かなところに気が付く世話焼きタイプ

普通の人なら見過ごしてしまうような小さなことも気に病んでしまう

 

うつ病

憂鬱、集中力低下、イライラなどが続く気分障害を指す。

気分が落ち込む、わけもなく悲しい、食欲が落ちる、眠れない、ひいいては生きる気力がなくなり自殺願望まで抱きます。

身体疾患や脳疾患、他の精神障がい(たとえば統合失調症)で引き起こされるものではない場合をうつ病として診断します。

2010年中の自殺者3万1690人のうち原因・同期が特定できたのは2万3572人。この中で鬱病が原因のケースは3割近い7020人に上ります。

仮面うつ病

頭痛やめまいなどの身体症状が前面に出るものです。

身体的に症状が強く出るものを仮面うつ病といいます。

非定型うつ病(新型うつ病)

気分の落ち込みや不安、イライラなど、鬱病に似た症状がでるものの、好きなことをしているときは気分がよい、過食や過眠になるなど。

最近の若者に多い新型のうつ病です。

うつの原因はストレスや心的外傷などある。

最近の研究では、セロトニンという脳内で情報伝達を行う物質がうまく機能しないとうつになることもわかってきましたい。

躁鬱病とは

うつ状態の反対は躁状態。きわめて活発かつ楽観的になり、強烈な万能感が生じることから自信過剰にもなる。この躁とうつを相互に繰りかえす気分障害を「躁鬱病」という。

極端な感情の振幅があることから「双極性障害」と呼ばれることもある。

人口の0.1~0.5%程度がなるもので、比較的少ないです。

 

統合失調症

かつては精神分裂症と呼ばれていた精神障がいである。

幻覚や妄想、意欲低下、感情の平板化などが主な症状で、本人に病気の自覚はない。

100人に1人程度。比較的思春期に多く発症する傾向がみられます。

 

症状はさまざまだが、大きく陽性症候群と陰性症候群に分けられる。

陽性症候群は客観的にみて異変が認められる症状をさす。たとえば、誰かに監視されているとか操られているなどと思い込む「妄想」、誰かに話しかけられる「幻聴」、実際にはないものを見る「幻覚」などがある。

陰性症候群は精神的な機能の衰えによるものであり、客観的には異変がわかりにくいという特徴を持っている。無表情になる、意欲が低下する、会話の内容が希薄になる、閉じこもりがちになるという症状。

陽性症候群→客観的に異変がわかる

妄想・奇行・感情不安定・幻覚・幻聴

陰性症候群→異変に気付きにくい

無表情、無関心・閉じこもり・意欲の低下・思考の貧困化

 

などがそれぞれの症状です。

これまで不二の病とされてきた統合失調症ですが、現在は適切な治療を施せば十分に社会生活を営むことができます。

1.薬物療法(精神医学)

脳の神経伝達物質ドーパミンやセロトニンの働きを高める抗精神病薬を利用する。妄想や幻覚に効果がある。

2.心理療法(臨床心理学)

患者は内面で強い恐怖や不安を抱いている。本人の不安定な心に寄り添って気持ちを楽にさせることが求められる。

3.リハビリテーション

入院患者に対しては、リハビリテーションを通じて社会との接点を作ったり、基本的な家事を習得させるなど。

 

心身症

心理的ストレスや社会的ストレスが原因で身体に疾患が現れること。呼吸器系、消化器系、循環器系など影響は全身に及ぶ。

「好きな人の前で胸がどきどきする(血圧が上がる)」とか「仕事や対人関係でトラブルがあって食欲がわかない(胃腸の働きが悪くなる)」など心と身体は密接に関係しており、心に問題が生じると、ときには身体の不調が引き起こされることもあります。

神経症や鬱病といった、ほかの精神障害による身体症状を除いて、心理的ストレスや社会的ストレスがもたらす不調のことを心身症という。

ストレスをもたらす外部刺激をストレッサーと呼ぶ。

物理的ストレッサー、化学的ストレッサー、生物的ストレッサー、精神的ストレッサーの4つである。

 

物理的ストレッサー…暑さや寒さ、騒音、光、痛覚刺激、放射線など

化学的ストレッサー…薬物、有害な化学物質、酸素の欠乏・過剰、栄養不足など

生物的ストレッサー…細菌、ウイルス、炎症、カビなど

精神的ストレッサー…人間関係のトラブル、怒り、緊張、憎しみ、近親者との死別、貧困など

 

狭心症、自律神経失調症、円形脱毛症、頭痛・眼精疲労、気管支ぜんそく、過呼吸症候群、じんましん、アトピー性皮膚炎、高血圧、低血圧、動機、胃痛、食欲不振、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、胃痛などの症状がでます。

急激な環境変化に注意!

人間は身の回りの環境が急激に変化することに強いストレスを感じます。

就職、出産、転職、転勤、離婚、定年退職などのタイミングで心身症を引き起こすリスクが高くなる。

 

心身症になりやすい性格傾向として「アレキシサイミア」というものがある。

真面目で感情を出すのが苦手で人から頼まれると断れずに頑張りすぎてしまうタイプ。

 

パーソナリティ障がい

彰かな精神障がいは認められないものの、性格に著しい偏りが見られる場合はパーソナリティ障がいが疑われる。境界型や依存型、自己愛型などさまざまな分類がある。

考え方や行動が一般的な常識からかけ離れているために周囲と軋轢を生じ、なおかつそこに統合失調症や神経症、鬱病などの精神障がいが認められない場合はパーソナリティ障がいが考えられるが。ドイツの精神病理学者、シュナイダーはこの病気について「性格の偏りのために、自分も苦しみ、周りも苦しむ」と定義している。

幼少期に親とのスキンシップが十分でなかった、家族間の不和が激しく安定した愛着を形成できなかったというケースが多い。家庭という共同体の中で最低限の社会性や常識を養えなかったことが発症の原因と考えられる。

そのため本人には問題行動を起こしているという意識がない。客観的に見れば風変わりな習慣や信念であっても、本人はそれに誇りを抱いていることも少なくないのである。したがって思考や行動を矯正するような治療は効果を上げにくいのが実情。抑うつ状態や情緒不安定には薬物を用いつつ、認知行動療法など認知機能に働きかけるアプローチが必要

 

パーソナリティ障がいと精神障がいの違い

性格の偏りがあり、精神疾患がないものが

 

パーソナリティ障がいの種類(10種類)

DSM-IV(アメリカ精神医学会による精神障がいの診断と統計の手引き)では10種類に分けている。

A群(一風変わった信念や習慣を持つ。妄想を抱く傾向も)

・妄想型パーソナリティ障がい

これといった根拠もなく相手を疑い、信頼関係を築けない

・統合失調質パーソナリティ障がい

孤独を好み、閉じこもりがち。他人とのコミュニケーションが難しい。

・統合失調型パーソナリティ障がい

突拍子もない行動や発言をする。迷信や霊感、第六感を信じる。

 

B群(感情の起伏が激しく、ストレスに弱い)

・反社会性パーソナリティ障がい

自己中心的で、社会のルールや法律に反する行動もためらわない

・境界性パーソナリティ障がい

感情の起伏が激しく、衝動的な面も。自傷・自殺傾向がある

・演技性パーソナリティ障がい

周りの注目を集めいようと、芝居がかった振る舞いをする。

・自己愛性パーソナリティ障がい

自分のことにしか関心がなく、他人への思いやりや共感能力に欠ける。

 

C群(対人関係に強い不安や恐怖心を抱く)

・回避性パーソナリティ障がい

批判や対立を恐れるあまり、そうした関係になりそうな人を避ける。

・依存性パーソナリティ障がい

ささいなことでも他人に意見を求めるなど、強い依頼心を持つ。

・強迫性パーソナリティ障がい

「こうでなければならない」という思い込みに縛られ、柔軟性に欠ける。

最後に

今回はさまざまな精神障がいについてまとめました。

自分に少しでも当てはまるものはありましたか?

個人的には結構あって驚きました。

ひとえに精神障がいといっても症状はさまざまです。

自分に精神障がいの疑いがある場合は、お近くの精神科などに気軽に行ってもらうか、私にご相談いただければと思います。

 

後日それぞれの症状について深掘りしていきたいと思います。

 

最後までお疲れさまでした。

ABOUT ME
レイ
心理学の担当をしています。読書好きな理系大学生やってます。 夢は自分の家を図書館にすることです。 図書委員長や登校班長など異質な経歴を持っています。 座右の銘は「人の不幸はメシウマ」です。