皆さんこんにちは、ユウです。
今回は私がかなり興味を持っているBMI(Brain Machine Interface)技術について紹介していこうと思います。
Brain Machine Interfaceとは
まず、始めにBMI技術はどういう技術なのか紹介していきたいと思います。
BMIとは、1960年頃に考えられ始めた技術で、脳波等の検出、あるいは逆に脳への刺激などといった手法により、脳とコンピュータ等とのインターフェースを取る機器の総称です。
インターフェースとは、ハードウェアやソフトウェア、人間といった要素が、互いに情報をやり取りする際に、その情報のやりとりを仲介するための仕組みのことです。
特に脳とコンピュータをつなぐ場合はBrain Computer Interfaceとも呼ばれます。
脳には神経ネットワークというものが張り巡らされています。
そこにおける微弱な電流から出る脳波や脳活動による血流量変化など、脳の活動に伴う信号を検知し、解析することによって思念を読み取ります。
簡単に言うと、人間は電気信号や生体信号を出しながら動いているのでその信号を解析して、それと全く同じ信号を人工的に作って脳に対して入力や読み込みをすれば、脳とコンピュータをつなげることが出来るのではないかと言うことです。
BMIの種類
BMI技術は大きく2種類に分類され、侵襲型と非侵襲型というものがあります。
これらの区別は単純で、脳に直接電極等をつけて脳波などを読み取るのが侵襲型で、頭部などの脳に近い場所で脳に直接影響を与えずに脳波を読み取るのが非侵襲型です。
侵襲型は手術を伴う技術で、非侵襲型は手術はせずに頭部などに取り付けて使用することが出来ます。
当然ですが、危険性は侵襲型の方が未知数で現在でもかなり危険視されており、なかなか人に対しての臨床実験は行われておりません。
そのため、現在はほとんどのBMIを応用した製品は非侵襲型が世の中に出回っています。
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BMIの使用例
介護、福祉
ALS患者や事故などで脊髄を損傷し部分・全身麻痺となった人達がマウスポインタや文字を入力することで、他人とのコミュニケーションが可能となります。
これはまだ夢物語になるのかもしれませんが、BMI技術が発展していくと、近い将来脳内だけで会話が出来ることが可能になってくるかもしれません。これを可能にしてしまえば、人類は1段階コミュニケーションの壁を越えることが可能となってきます。
また、コミュニケーションの他にも義手などを使って本物のように動かすことが出来るようになってきています。
これらは、漫画や映画などでSFとして書かれていたものですが、だんだんとフィクションではなく現実になってきています。
技術の進歩は素晴らしく、近未来が現在へとなってきていることが感じられますね。
軍事
この技術は軍事でもかなり役立ってしまいます。この技術を進めると、脳波だけでマシンを制御できるので、戦闘機等の乗り物に乗らずに行動することが出来るようになります。
人の損害がなくなることは良いことです。ですが、これに関してはそれだけで収まるとは考えにくい話となっていきます。まぁ、今回の記事ではあまり関係ないので割愛しておきます。
今回は代表的なこの2つを上げましたが、BMIは様々な産業で取り上げられる様な技術であり、将来インターネットのように私たちの身の回りに当たり前のように存在する技術となっていくかもしれませんね。
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BMIのこれから
私はBMIはこれから爆発的に伸びていく技術だと思います。
その理由の一つとして2019年の7月にイーロン・マスク氏率いるNuralinkがBMIについての発表を行ったからです。
Nuralinkが発表した技術では数千個の電気プローブを脳につなげるシステムを開発したとの事でした。
この技術はミシンのような技術で、髪の毛1/4の細さくらいの導線を血管を回避しつつ脳に縫い付けていくという技術です。
また、この際にどのように脳波を識別し、符号化しているかについての技術も述べられておりかなり現実味がありました。
ちなみに、脳波の識別などのデータ処理にはPytorchが使われていました。
もし、BMIに情報系で参戦したいのならば、Python等がオススメかもしれませんね。
2019年7月の発表でマスク氏は2020年には臨床実験を行いたいと述べていました。これが実現可能か怪しい部分がありますが、もし実現した場合は今後のBMI技術はかなり進んでいくのではないでしょうか。
個人的にとても楽しみです。
最後に
今回はBMIについて話していきました。
普段の記事よりも若干難しい話になってしまっていたら申し訳ないです。
BMI技術は近未来SFの世界で語られていた話です。しかし、現在は近未来へと追いついてきています。
あなたが、読んでいた漫画や観ていた映画の世界は意外ともう少しなのかもしれません。
それが面白そうなのか、怖いと感じるのか人それぞれですが近未来の世界がもう少しで訪れることを、意識しておかなければならないのかもしれないですね。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!