炭治郎とゾロ戦って欲しい
ということで、タロット占いの小アルカナ・ソードについてのまとめ記事です。
ソードはかっこいいですが、その反面扱いには注意しなければなりません。
タロット占いでも、少し意味がキツイものが多いです。
今回の記事を読むメリットは、
・ソードの意味がわかる
です。
ソード
文字通り諸刃の剣となる道具。
ソードとは剣や刀のことで、対象物を切りつける武器としての道具を表します。
ワンドが何の加工もされていない木の棒であるのに対し、ソードは金属を加工して作られた人工的な道具。
そのことから、人間の進化を象徴しています。
便利に快適に生き抜くため、知恵を絞ってソードという道具を見出した人間たち。
それは後に、さらに便利な道具の開発へとつながっていくと同時に、言葉を共有することで相互理解を図り、協力し合い、絶対的な進化の道を辿る、その第一歩でもあります。
しかし、その鋭い切っ先は物や動物にだけでなく、時に同じ人間にも向けられます。
己の立場を優位に保ちたい、繁栄したい、という飽くなき欲望が便利な道具である剣や刀を恐ろしい武器へと変えてしまうのです。
ソードは進化にとって欠かせない物でありながら、己をも滅ぼしかねない恐ろしい武器であることを認識する必要があるでしょう。
ソードのエース
雲から出た手が剣を握っています。
ソードは金属を加工して作られた人工的な道具であり、人間の進化の象徴です。その件の切っ先を王冠が囲んでおり、尊い進化を祝福しているかのようです。
けれども進化は人々に幸せだけでなく、揉め事や争いをもたらすこともあります。まさに剣がそうであるように。
正位置
<キーワード>
社会的地位・キャリア・決意・シビアな状況・野望を達成する・承認を得る・主義を貫く
・自分の考え方ややり方が周りに受け入れられる
・緊張感のある状態に耐える
・努力には、それに見合った成果がもたらされる
・迅速で効率的な行動が成功を招くカギになる
強い決意とともに望みを達成していくことを示します。
それには血を吐くような努力を強いられるかもしれませんが、それだけの覚悟が必要なのです。
自己の野望を達成する可能性を秘めていますから、その先にはキャリアアップや社会的地位の確立も。
また、逆境からの再起も示されており、今辛い立場にあったとしても、頑張る価値はあるでしょう。全力で向かう姿勢が肝要です。
逆位置
<キーワード>
コミュニケーション不足・ネガティブな考え・誤算が生じる・破滅につながる言動・判断ミス・目的を見失う・考えなしの行動
・妨害や反対によって苦難を強いられる
・人を厳しく非難する態度が自分に跳ね返ってくる
・ちゃんと伝えなかったことでトラブルや誤解が生じる
・考えなしの行動によって破滅を招く兆し
逆位置になってもソードのエースのシビアな意味合いには変わりありません。
ですが、パワーそのものは弱まり、ネガティブ要素が強まるため、失敗や誤算、妨害などトラブルの種が増えることになるでしょう。
どのような状況にあっても、強い意志を持ち、自分の立ち位置を見失わないよう冷静な判断を心がける必要があります。
困難にぶち当たった時こそ、感情のコントロールが大切です。
ソードの2
目隠しされた人物が2本の剣を交差して捧げ持ち、椅子に座っています。
この状態を保つのは至難の業であり、そこには張り詰めた緊張感が漂っています。
目隠しがこの状態を保つのを、さらに困難にしています。
この過酷な局面を乗り切るには均衡を崩さず、どうすべきがを真剣に考える必要があります。
正位置
<キーワード>
膠着状態・緊張が張り詰める・均衡を保つ・行き詰まる・相手の出方を見る・場当たり的・関係のねじれ・相殺
・情に訴えても何の効果も成果も得られない
・突き詰めて考えすぎて自分を追い詰めてしまう
・利害が一致することで味方が増えていく
・場当たり的対応しかできないなら静観が賢明な時
人生には様々な難しい課題が投げかけられます。
ソードの2は、そうした難しい課題に真剣に取り組み、強い気持ちでクリアしていく必要性を示しています。
ここでは場当たり的な対応は通用しません。しっかりと考え、準備して乗り越えなければならないでしょう。
それができなければ、できるようになるまで静観するのが賢明です。
最良の選択肢が求められているのです。
逆位置
<キーワード>
誤算・均衡が破られる・事態が動き出す・自制できない・見切り発車・タイミングが合わない・攻撃に転じる
・均衡が破られ、事態は一気に動き出す
・考えを行動に移すタイミングを間違えやすい
・自制心が欠如して歯止めが利かなくなる
・自分に都合よく判断しがちなことへの警告
逆位置になると、膠着状態が解かれ物事が動き出すことが示されます。
ただそこでご都合主義に走ったり、よく考えもしないで不用意に行動したのでは、逆に状況を悪くするばかりです。
停滞していたことが動き出すタイミングに心の準備が間に合わないと、取り返しのつかないことになりかねません。
どんな状況でも自制心を利かせて冷静な判断を心がけて。見切り発車は禁物です。
ソードの3
厚く雲が垂れ込め雨降る中、3本の剣がハートを刺し貫いています。
ハートは心臓の形を模した図像であり、心や心情、感情、愛情など人の最も大切な部分の象徴です。
剣に刺し貫かれている状態は、大変な苦痛や悲しみを表します。
それも、どうしても避けて通れない深い苦しみや悲しみを示しているのです。
正位置
<キーワード>
悲しみ・傷心・別離・涙・衝撃・絶望・嘆き・苦悩
・苦しみから張り裂けそうな思いを味わう
・気持ちをわかってもらえず、悲しみが募る
・どうしても避けて通れない悲しみに直面する兆し
・望むものは手に入らず願いは叶わない
人生には様々なことが起こります。
嬉しいことや楽しいこと、苦しいことや悲しいこと、そのどれもが訪れるわけで、どれかを望み、どれかを拒絶しようと思っても、そういうわけにはいきません。
ソードの3は、その中でも避けて通ることのできない悲しみや苦しみを表します。
ただ、避けては通れない悲しみや苦しみにじっと耐えることで、強い心を手に入れられるのかもしれません。
逆位置
<キーワード>
混乱・別離・間違い・困惑・離散・傷口を広げる・過去を引きずる
・心をかき乱されるような事態に、なすすべもない
・事態をより深刻に受け止め対処する必要がある
・誰のせいでもないのに、逆恨みしてしまう
・悲しみに向き合うことで徐々に回復する見込み
逆位置になると、ハートを下から突き上げるように刺し貫く形になることでわかるように、正位置よりもさらに深く傷を負うことになったり、傷口を広げる予感があります。
つまり、より深刻な状況がもたらされることを示しているのです。
それだけ辛い思いをする可能性があるわけですが、そこから見出せる優しさや幸せもあるはず、と信じて人生の歩を進めるのが賢明でしょう。
ソードの4
蓋の部分に横たわる騎士の彫像が施された棺(暮石)の脇に1本の剣が並行して置かれ、その棺の上部の壁には、3本の剣がかけられています。
その3本の剣の脇にはステンドグラスのはまった窓が見えますから、この棺は教会に安置されているようです。
誰もその安らかな眠りを妨げる者はいないでしょう。
正位置
<キーワード>
待機・休戦・充電期間・回復・休息・一時的な非難・静止・謹慎
・心身の回復のために充電期間が必要になる
・休息や休養をとることで、再び元気を取り戻す
・突き進むばかりでなく、立ち止まることが大切
・立ち止まることが、問題解決の近道となる
どんなに強靭な肉体を持った人でも、休みなく動き続けることはできません。
必ず休養すべき時がやってきます。それまで頑張ってきた人ほど、しっかりと休む必要があるでしょう。
ソードの4は、心身の回復を図るべく休息や休養を取る必要があることを表しています。
突き進むばかりでなく、時には立ち止まることが大切であり、そうすることが問題解決の近道になるでしょう。
逆位置
<キーワード>
休めない・追い込まれる・休むペースがつかめない・衰弱しやすい・予定外の停滞・急ブレーキ・無駄に休んでしまう・無理に休む
・休みたいのに休めず、動けるのに休んでしまう
・休養のはずがダラダラして、逆に消耗する
・休めない状態が続いて心身ともに弱る
・焦燥感にとらわれて、うまく休めない
逆位置になると、休養のタイミングを逸してしまうことを表します。
休みたいのに休めない、いつ休んだらいいかわからなくなる、というように。
また、せっかくの休養がかえって疲れる原因になったり、ダラダラしてばかりでうまく休めない、という状況を示す場合も。
つまり休養が本来の機能を果たせず終わってしまうことを示しているのです。
実のある休養を心がけるのが大切です。
ソードの5
前方に不敵な笑みを浮かべて剣を集める人物が、その後方には肩を落として去りゆく2人の人物の後ろ姿が描かれています。
前者は戦いに勝った者であり、後者は負けた者であることがわかります。
その険悪な雰囲気を象徴するかのように、空には大きな灰色の雲が広がってきている様子が描かれています。
正位置
<キーワード>
不名誉・破壊行為・悪意・嫌悪感・暴言・傷つけ合う行為・更迭・追及の手を緩めない
・自分が優位に立つことばかりを考えている状態
・露骨に嫌悪感をむき出しにする
・好き嫌いがはっきりわかれる
・争いごとを起こす。または巻き込まれる
争いは勝敗にかからわず双方が傷つく行為です。
勝ったからと、無傷では済まされません。
人間には競争心や闘争心が備わっており、人の優位に立ちたい、相手を打ち負かしたい、という気持ちが湧き起こってくることは仕方がないことかもしれません。
ですが、必ず相手を傷つけ、自らも傷つくことになる行為なら、それ相応の覚悟をもって向かわねばならないことを忘れてはならないでしょう。
逆位置
<キーワード>
度重なる失敗・決着しない・長引く・失敗する・不正の発覚・努力の空回り
・うまくいかず自暴自棄になりやすい状態
・汚点となるような失敗の可能性
・心がすさみ平安を取り戻すのに時間がかかる
・長引く闘争で予想外のダメージを受ける
逆位置になると、さらにその意味合いが激しくなります。
心が荒れすさみ、殺伐とした人間関係が繰り広げられることになりそうです。
深刻化した状況からは、もはや抜け出す手立てはなくなってしまうかもしれません。
そうなる前に回避するか、それが難しいようであれば、いかにダメージを少なくするか。
何かしら自分を守る手立てを、できるだけ早く考えておくことが賢明でしょう。
ソードの6
船頭が小舟で客を向こうの岸まで運ぼうとしています。
水面は穏やかで小舟は軽々と進んでいるようです。
しかも6本もの大きく鋭い剣が船首に突き刺さっていますが、それが小舟の進行を妨げているようには見えません。
帆もないのに進む小舟にとって、この剣は推進力の助けになっているかのようです。
正位置
<キーワード>
移動・変更・転換点・過渡期・脱出・抜け道・静かに通過する・慎重に検討する
・よりよい環境を求めて自ら行動すべき時
・発想の転換を図り、新しい可能性を模索する
・慎重に進むことで困難からの脱却を図れる
・予想外の展開でも納得の結果を導ける可能性
人生で予想外、想定外の起こることは珍しくありません。
誰もが、まさかこんなことになるなんて、という経験をしているでしょう。
ソードの6は、予想外の展開によって、思いもよらない結末を迎える可能性を表しています。
ただ、それはあなたにとって必ずしも悪いことではなさそうです。
自分の力で解決できる範囲であり、場合によっては好結果にもつながる兆し。
逆位置
<キーワード>
撤退・悪目立ち・不評を買う・波風を立てる・おせっかい・過干渉
・穏便に済ませられず、自ら退路を絶ってしまう
・方向転換できず、進むべき道がわからなくなる
・目標達成のための道筋を見直す必要性
・周囲の干渉によって道筋を見失ってしまう
状況の改善や方向転換の必要があるのに、それがうまくいかないことを表します。
その必要性を十分わかっていても、どうしたらいいのかがわからない、といった感じではないでしょうか。
ここで大切なのは、目標や目的の変更ではありません。
そこに行き着くまでの道筋や方法を考え直すべき、ということを告げているのです。
うまくいかないからと投げやりになったりせず、合理的発想で。
ソードの7
後方を気にしながらも剣を5本、抱えて立ち去ろうとする人物が描かれています。
この人が気にしている後方には、複数のテントが張られたキャンプが見えます。
どうやらこのキャンプから剣を持ち出したのでしょう。
2本の剣は地面に突き刺さっていますが、この2本も思うところに運び切れるのでしょうか。
正位置
<キーワード>
駆け引き・ごまかし・こっそり動く・出し抜く・不穏な企て・逃避・邪道
・周りを出し抜いて欲しいものを手にいれる
・隙をついて、うまくやろうとする
・目的達成のために多少ずるいこともやる
・ちょろまかしやごまかしを犯してしまう可能性
ソードの7は、剣を盗み出そうとしている人物が描かれていますが、背景全体は希望を表す黄色で塗られており、そこに不穏な空気や禍々しい雰囲気はありません。
ちょっと出来心でやってしまった、くらいのことが示されているのです。
それは誰かを出し抜いたり、ごまかしやずるいやり方を指しているのでしょう。ただ、自分の心だけはごまかせない、ということを忘れてはなりません。
逆位置
<キーワード>
身から出たサビ・批判を受ける・狡猾・人の足を引っ張る・反省すべき行い・モラルの低下
・非難の目にさらされて居心地の悪い思いをする
・自分の良心に恥じない言動の重要性
・非難されても仕方がないような状況
・恥ずべき言動から嘲笑の的となる可能性
逆位置になると、正位置の行為にさらにずるさや狡猾さがプラスされた形で現れます。
そして、そんなことをしても得るものは何もないということが表されています。
結局は悪い部分の本性が露呈し、周りの信用を失い非難を浴びることになりかねません。
やはり良心に恥じない振る舞いをすべき、ということを告げているのです。
身から出たサビということにならないように。
ソードの8
目隠しをされ、紐が包帯でぐるぐる巻きにされた人物が湿地に立っています。
その周りの地面には8本の剣が突き立てられており、この人物hがますます身動きが取れない状態におかれています。
まさになす術のない、八方塞がりという言葉が相応しい状況です。
けれども、これは一時的なことのようです。
正位置
<キーワード>
制限・孤立・苦境・抑制・不安・束縛・拘束・身動きが取れない
・制限があり、活動停止を余儀なくされる
・苦境に立たされて、途方に暮れる
・不調や不運が重なりやすい兆し
・考え過ぎから身動きが取れなくなってしまう
制限がかかったり、ルールや規則が厳しくて身動きが取れない兆しです。
そのせいで、本来の実力はほとんど発揮できないでしょう。
束縛や高速が強くて、窮屈な思いをすることも。ただ、その苦しい状況は一時的なことのよう。
抵抗して無理に動こうとするより、おとなしく成り行きを観察するのが無難。
よい頃合いになるまで力を温存し、じっと待つのが運を引き寄せる鍵になります
逆位置
<キーワード>
拓けてくる・先が見えてくる・時間の問題・制限がなくなる・待つことの重要性
・不安や消えないが解決の糸口は見つかる
・懸案事項や心配事は時間が解決してくれる兆し
・徐々に停滞していた物事は動き始める
・自然と状況がよくなってくる兆しがある
逆位置になると目隠しが外れ、ぐるぐる巻きにされていたものが緩み、状況が把握できるようになり、少し身動きも取れるようになります。
ですが、相変わらず地面はぬかるみ、周りに剣が突き刺さったままで、不安な状態にあることは変わりありません。
逆に自分が置かれた状況をはっきり知ることになり、不安や恐怖が募る場合も。
まずは冷静に自分の置かれた状況を把握するのが賢明です。
ソードの9
ベッドから起き上がり、両手で顔を覆って悲嘆にくれる人物が描かれています。
9本の剣は壁にかかっているようにも、空中に浮かんでいるようにも見えます。
あるいはこの人物の心の中にあるもので、実際にはそこにないのかもしれません。
いずれにしろ、その背景は真っ黒で、孤独や絶望感が表されています。
正位置
<キーワード>
思い悩む・後悔・失望・失敗への恐怖・落ち込む・不安・落胆
・がっかりして、何もやりたくなくなる
・いつまでも暗い気持ちを引きずりやすい
・不安や恐怖が募っていたたまれなくなる
・一度気になると、ずっと思い悩んでしまう
深い落胆や失望を表します。
不安や恐怖が募っていたたまれなくなったり、落ち込んで何もやりたくなくなってしまいそうです。
しかもそんな気分は簡単には収まらず、長引く兆しが。
ただ、その失望や落胆は、それほどのダメージなのでしょうか。
もしかしたら大げさに捉えているだけかもしれません。
そうなった原因から逃げずに、じっくりと正面から向き合う必要がありそうです。
逆位置
<キーワード>
不安の解消・気付きがある・思い込みから解かれる・陰口・現実を見据える・和らぐ・悩みの種が減る
・不安の原因がわかって正面から向き合える
・問題解決の糸口や対処法が見えてくる
・少しずつ気力が出てきて立ち直れるタイミング
・中傷や陰口も正しい情報から払拭される
逆位置になると、この絶望的な状況から少しずつではあっても立ち直る力が湧いてくることを示します。
状況を落ち着いて見ることができるようになり、不安も解消されるでしょう。
正しい情報を得たり、自分なりの気づきがあったりして思い込みから解き放たれることも、悩みが種が減っていくポイントになります。
焦らず慌てず、マイペースでの状況改善を目指したいものです。
ソードの10
10本の剣が突き刺さった人物が倒れています。
この状態ではもう存命とは考えにくいでしょう。
それだけ最悪でどん底の状態であることが示されており、肉体的、精神的苦痛を表しています。
これだけのダメージを受けるということは、本人にも何かその原因があったのではないか、とも推測されるところです。
正位置
<キーワード>
負担・最悪・四面楚歌・どん底の状態・自業自得・不運・厳しい状況・絶望
・これ以上ない、というほどの悲しみの到来
・自分自身を傷つけてしまうことへの警告
・不運が不運を呼び込んでしまう可能性
・攻撃を受ける一方で為す術もない
ソードのニューメラル(数札)はおしなべてハードでシビアな意味合いが暗示されます。
その集大成ともいえるのがソードの10であり、だからこそこのような衝撃的な状況が描かれていると言えます。
これ以上ないというほどの辛い状況、悲しい展開が示され、自力ではどうしようもない場合が少なくありません。
そのことを真摯に受け止め、最善を尽くす覚悟が必要です。
逆位置
<キーワード>
一発逆転・再浮上・敗者復活・事態の好転・決着がつく
・これ以上悪くならない、あとは浮き上がるのみ
・苦労が報われるきっかけをつかむ
・具体的な目標を設定しての事態の好転
・苦しかった経験がプラスとなって生かされる
逆位置になると、正位置で示された最悪の状態から立ち直っていく状況が暗示されます。
ここまできたら、もうこれ以上悪くなりようがない、あとは浮き上がっていくのみ。
これは一つの結末であるのですが、ここからまた新たな始まりへとつながっていきます。
大きなダメージを受けてしまったことは仕方のないことです。
いかにそこからリスタートするかを考えたいものです。
ソードのペイジ
騎士見習いが剣を掲げ荒野に立っています。
髪が揺れている様子は風が吹いているせいにも、剣を振り回しているせいにも見えます。
いずれにしても周りを計画しながら、四方を見回しているようです。
自分自身や周りの人の身を守るために、用心深く周りを観察しながら歩を進めているのでしょう。
正位置
<キーワード>
合理的・実直・感受性の強さ・遠回り・用心深い・思考力・分析力・勤勉
・確実に実力のつく道を選ぶ勤勉さの持ち主
・正しい状況判断ができ、しっかり結果を残せる
・試行錯誤しながらも、納得の道を前進していく
・現実的で実現可能なアイデアで成功を手にする
周りの状況を瞬時に察する感受性の強さと、冷静に状況を分析、判断しようとする用心深さを兼ね備えた人物です。
物事を合理的に捉えて行動でき、とても有能です。
ただ、まだ若くて経験不足な面も否めませんから、多少遠回りしたり、失敗もあるでしょう。
しかし、それも経験のひとつとして、そこから多くを学んでいます。
そういう意味では、出会う相手に大きく影響されやすい面があります。
逆位置
<キーワード>
無責任・落ち着きがない・無礼な態度・いい加減・準備不足・無駄の多さ・無頓着・意志の弱さ
・準備不足のまま本番を迎えて、うろたえる
・肝心な時に力を発揮できず、評価されない
・見込違いや判断の甘さが露呈してしまう
・付け焼き刃の行動で、結果を出せない
自分なりに頑張っているつもりではいても、落ち着きがなく無駄な動きが多いので、周りには危なっかしい印象を与えるでしょう。
挨拶もろくにできない無礼な態度が目立ち、なかなか信用を得られません。
また、周りのそんな評価に気づきもしない無頓着さが、ますます周りの評価を下げる原因に。
自分にとって何が大事で、今何をすべきか、しっかり考えて行動するのが肝要です。
ソードのナイト
剣を振り上げ、風を切って果敢に前進していく騎士の姿が描かれています。
かっと目を見開き、勇猛果敢に突進していく様子は闘志にあふれ、やる気十分。
どれほど手強い敵であっても恐れることなく立ち向かい、実力以上の力を発揮して倒してしまうような力強さと気迫のようなものが感じられます。
正位置
<キーワード>
手際のよい行動・交渉力・有能・頼れる人物・機知に富む・ヒーロー・勇気ある
・目標に向かって、全速力で突進する
・アクシデントにも冷静に対応する手際のよさ
・先見の明があり、先取りや先回りがうまい
・思考、判断、行動の三拍子が揃う達成能力の高さ
手強い敵をものともせずに勇敢に立ち向かって勝利する、頼れる人物です。
時に正面から相手に交渉を挑み、時に目的に向かって突進していく力強さがあり、まさにヒーローと呼ぶにふさわしいでしょう。
機知に富み、手際よく目的をこなしていく姿は、見ていて気持ちのいいもの。
ただ目的達成に集中するあまり、多少デリカシーに欠けるような面も。
周りへの配慮を忘れなければ、完璧でしょう。
逆位置
<キーワード>
フライング・約束の不履行・非常識・ミスの多さ・ルール違反・思いやりの欠如
・おぼつかない足取りで、すぐにつまずいてしまう
・未解決の課題に振り回されて右往左往する
・成り行き任せの行動でミスが目立つ
・その場の思いつきで動いて行き詰まる
いうことは立派でも、それに行動が伴っていないようです。
失敗が多く、約束を守らなかったり、平気でルール違反をしたりと、非常識が行動が目立ちます。
そのため、周りの信頼も得られないばかりか、自分自身のキャリアを積み上げていくことも難しいでしょう。
周りにおもねる必要はありませんが、今自分がやるべきこと、そのために必要なことをしっかり考え、行動したいものです。
ソードのクイーン
女王が右手に持った県の柄は玉座の肘掛けに置かれており、安定した状態が保たれ、女王の精神を示すように剣そのものはブレることなく垂直に天を指しています。
そして左手は軽く掲げられ、その手首にはロザリオ(キリスト教の数珠)が見え、相手の存在を否定することなく受容する姿勢が表されています。
正位置
<キーワード>
常識的・優しさと厳格さ・客観的・バランス感覚・強い意志・洞察力・聡明
・強い意志を持って説得力のある発言をする
・人の内面や裏側を見通す鋭い洞察力がある
・表面上は見えなくても水面下で策を巡らす
・物事を厳格な判断と明晰な思考で捉える
バランス感覚に優れ、優しさと厳格さの両方を併せ持った人物。
相手の心の奥底まで見透かすような洞察力があり、常識的で強い意志を持った発言をするので、とても説得力があります。
相手を優しく受け入れる寛容さを持ちつつ、情に流されることはないので、自分主導の人間関係を築きながらも後輩や部下など年下には慕われるでしょう。
芯が強く、自分に厳しい面もあり尊敬を集めます。
逆位置
キーワード
融通が利かない・苛立ち・狭量・批判的態度・すぐに感情的に・私情を挟む
・些細なことでイライラして相手を責め立てる
・逃げ道がなくなるほど追いつめてしまう
・否定的な態度を崩せず周りに受け入れられない
・鋭く批判的な態度が自分自身をも追い詰める
些細な対立で攻撃の手を緩めることなく、相手に逃げ道がなくなるほど追いつめてしまうようなところがあります。
すぐに感情的になって責め立てるので、トラブルや諍いが絶えません。
しかも自分は間違っていない、と頑なに思い込んでいるため、相手との妥協点を見出せないまま決裂してしまうことも少なくないでしょう。
相手を受け入れる寛容さや心のしなやかさが大切です。
ソードのキング
王は右手に剣を持ち、口を真一文字に結んで玉座についています。
その権力を示す指輪をした左手は太ももに置かれ、両足は軽く前後に交差しているのが、その衣服のしわから見て取れます。
何かあればすぐに動ける体勢にあり、この王がただ守られているだけでなく自ら行動する王であることが表れています。
正位置
<キーワード>
単刀直入・威厳・押しの強さ・社会的立場・独立心・冷徹・勇敢
・段取りのよさと合理的思考で目標を達成する
・果たすべき責任が明確になり、やる気が出る
・目標達成の邪魔なら、平気でなぎ倒していく
・強い意志で社会的立場や権威を確立していく
目的達成に邪魔になるものは容赦無くなぎ倒して前進する。
力強くも強引な人物。
合理的思考に基づく段取りのよい行動ができるので、目的の達成率はかなり高いでしょう。
それだけに高い社会的地位も獲得できるでしょうし、部下を多く持つ立場になる場合も少なくありません。
ですが、冷徹で高圧的な態度は相手を萎縮させかねないもの。
気さくやおおらかさも身に付けたいところ。
逆位置
<キーワード>
ワンマン・悪知恵・横暴・排他的・独断と偏見・冷淡・権威の失墜
・人の話を聞かず独断と偏見で突っ走ってしまう
・勝手な思い込みで人や物事を枠にはめようとする
・横暴な言動で周囲から疎まれる
・外部に対して冷淡すぎる仕打ちを取る
人の話に耳を貸さず、ワンマンで物事を進めていくタイプ。
そこには独断と偏見が少なくないので、成功の道からは程遠いでしょう。
しかも勝手な思い込みで決めつけてしまうような面もあるため、周りからは信頼や尊敬の念をもたれることはまずありません。
相手に対する言動は、そのまま自分に跳ね返ってくる、ということを肝に銘じた振る舞いを心がけることが大切です。
最後に
ソードの意味いかがでしたでしょうか?
結構ハード目なものが多いという印象です。
ソードは危ないですが、その分相手に与えるダメージも大きくなります。
ハイリスクハイリターンということです。
誰かを傷つけるためではなく、守るためになら使ってもいいのかなと思います。
最後までお疲れ様でした。