性格補正有りの場合の耐久力最大化条件
※ラプラス、耐久お化け&-273.15℃(絶対零度)が強い
防御上昇補正のときの耐久力E(H,B,D)の導出
次に性格補正ありの場合の耐久力(合計耐久指数)E(H,B,D)を求めましょう。
B(防御)が上昇する性格(のんき,ずぶとい,わんぱく)であって,
物理攻撃だけを受けた場合,E(H,B)=H×1.1B
特殊攻撃だけを受けた場合,E(H,D)=H×D
となるので,耐久力E(H,B,D)は,
E(H,B,D)=H×1.1B+H×D
E(H,B,D)=H×(1.1B+D)
となります。
防御上昇補正がかかった場合のE(H,B,D)を最大化する条件
次に,E(H,B,D)を最大化する条件について考えていきましょう。
E(H,B,D)=H×(1.1B+D)
ここで,Dに努力値を振るより,Bに努力値を割いた法がE(H,B,D)が大きくなるということがわかります。(Dは一定になる)
従って,
H+B+D=K’=(一定)とおくと,
H+B=K’-D=K=(一定)
Hを移行すると,
B=K-H
となるので,耐久力E(H,B,D)は,
\(E(H,B,D)=H×(1.1(K-H)+D)=-1.1H^2+H(1.1K+D)\)
\(E(H,B,D)=-1.1(H-[\frac{K+D/1.1}{2}])^2+1.1[\frac{K+D/1.1}{2}]^2\)
よって,耐久力を最大にする条件は,
\(H=\frac{K+D/1.1}{2}=\frac{H+B+D/1.1}{2}\)
H=B+D/1.1
となります。
<終>
グラフから耐久力最大化問題を考える
耐久力EとHの関係式をグラフに直しましょう。
すると,
このようになります。これは,|H-B-D/1.1|が小さいほど,耐久力Eが高いということがわかります。
特防上昇補正がかかった場合のE(H,B,D)を最大化する条件
特防上昇補正がかかった場合も先ほどと同様の議論をすれば,
|H-B/1.1-D|=0
に近づくようにHとDに努力値を振れば良いことがわかります。
耐久力が高いポケモンの特徴part2
※カビゴン:のろい+リサイクル+1/3回復実の地獄ループ
耐久力が高いポケモンの特徴を考察してみましょう。
今度は合計耐久指数が高いポケモンの中に,|H-B-D/1.1|=0,|H-B/1.1-D|=0を満たす可能性のあるポケモンを探していきましょう。
まず,カビゴン,ドサイドン,ラプラス。更に,ムシャーナ,マッギョも条件式を満たすようになりました。
20体中5体が|H-B-D/1.1|=0、|H-D-B/1.1|=0を満たす可能性があるということがわかりました。
ポケモン努力値配分:まとめ
防御に上昇補正がかかっている場合は,
1. D(特防)に努力値を振らず,H(HP)とB(防御)に努力値を割く
2. |H-B-D/1.1|が0に近づくようにHとBに努力値を振る
特防に上昇補正がかかっている場合は,
1. B(防御)に努力値を振らず,H(HP)とD(特防)に努力値を割く
2. |H-B/1.1-D|が0に近づくようにHとDに努力値を割く
となります。
最後に
マッギョは意外と耐久が高いんですね。
あゆみんさん(レート2500のポケモントレーナー)がマッギョを使うまで全く知らなかったです。
あと,カビゴンの耐久力の高さは異常です。